「バーホーベン最新作はやっぱり一筋縄ではいかなかった」ベネデッタ 青空ぷらすさんの映画レビュー(感想・評価)
バーホーベン最新作はやっぱり一筋縄ではいかなかった
YouTubeビデオで鑑賞。
みんな大好きポール・バーホーベン監督最新作。
一応ジャンル的にはナンスプロイテーション(尼僧や女子修道院を題材にしたエッチな映画)って事になると思うけど、内容は大変な時代や状況の中でも“強か”に生きぬく女性の生きざまを描いた「ショーガール」「ブラックブック」「エル ELLE」に連なる最新作。
17世紀イタリアに実在し、同性愛の罪によって70歳で死を迎えるまでの間、修道院に隔離された修道女ベネデッタ・カルリーニの伝記を原作にした作品で、その身に聖痕が現れたことで、聖女として村の中で権力を得ていく様子が描かれていく。
そんな彼女の聖痕や信仰が本物だったかどうかは観客に判断を委ねる作りになってるんだけど、監督的にはそれよりも17世紀という時代を生きぬいたベネデッタの強かさを描くことが重要だったんだと思う。
ちなみに、本作の撮影時バーホーベンは80歳なんだけど、とても80歳のお爺ちゃんが撮ったとは思えない力強く瑞々しい作品だった。
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