「ベイビーとドライバー」アネット 梨剥く侍さんの映画レビュー(感想・評価)
ベイビーとドライバー
クリックして本文を読む
かつてのフランスの“新しい波”三羽烏、ジャン=ジャック・ベネックス、レオス・カラックス、リュック・ベッソンのうち、一番ぴんと来なかったのが、このカラックス。それでもまだアレックス三部作の頃は良かったけど、その後は作品数も少なく、印象が薄い。
この新作に関して言えば、一体何を見せられているんだろうとずっと我慢との戦いだった。(ミュージカルでは往々にしてありがちだが)ちょっとした台詞をいちいち歌にするので、間延びして仕方がない。主役二人の愛憎劇は陳腐で、人形とのやりとりも含めてうたたねを誘う。偽悪的なスタンダップジョークもただ痛々しいだけだ。
監督に謝らないといけないのは、上映中二千回ほど呼吸をしてしまったこと。お約束を破って申し訳ない。
コメントする