「死の欲動」アネット hiroさんの映画レビュー(感想・評価)
死の欲動
カラックスの映画はどれも陰鬱なところがあって、それが彼の持ち味でもあると思うのだが、同時に観る人を選ぶようなことにもなってしまう。
この映画も殆どのシーンに「死」の影が澱んで、陰鬱な雰囲気を醸し出しているのだが、ミュージカルになっていることでその陰鬱さが薄まって、だいぶ観やすくなっているように感じた。
しかもスパークスが手がける楽曲は、どれも彼ら特有のシニカルなユーモアを仄かに感じさせるもので、観ていて楽しいとすら感じられる部分もあった。
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