ソウルメイト 七月(チーユエ)と安生(アンシェン)のレビュー・感想・評価
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【“貴女を愛したのは、私だけ。そして自分の影を踏んでくれる人。”女性2人の愛と憎しみをはらんだ半生を一人の男性を絡めて描いた青春映画。チョウ・ドンユィさんの魅力が弾ける作品でもある。】
■ある日、安生(チョウ・ドンユィ)のもとに映画会社から連絡が届く。
人気ネット小説『七月と安生』を映像化したいという彼らは、作者である七月(マー・スーチェン)を捜しており、主人公のモデルの1人である安生に七月の行方を尋ねてくる。
しかし、安生は七月のことは知らないと嘘を付く。
◆感想<Caution! 内容に触れています。>
・13歳から親友になった七月と安生の姿をバックボーンに、大人になる二人の生き方の違いを鮮やかに描いている。
ー 自由な安生と、保守的な七月が成長していく姿。ー
・そこに絡んで来る七月と安生が、夫々想いを寄せる蘇家明の、三角関係の描き方。
■男としては、蘇家明のハッキリしない態度(二人の全く性格の違う魅力的な女性の想いを知って・・。そりゃ、そーだろう、とは思うが・・。)少し苛苛する。
■七月が、蘇家明の子を産んだ後に、息を引き取るシーン及びそこに現れる安生が”自分の子として”引き取るシーンは可なり沁みる。
<今作を鑑賞したのは、チョウ・ドンユィというそれまで全く知らなかった中国女優さんの『少年の君』での姿に吃驚した事が理由である。
今作のチョウ・ドンユィさんは『少年の君』とデビュー作である『サンザシの樹の下で』と外見上は違うが、その魅力は変わり無かった作品である。
何となく、岩井俊二監督の風合を感じさせる素敵な作品でもある。>
青春映画だね。
少年の君の監督デレックツァンと同じくヒロインは、チョウドンユイ。2人は、幼く出会い、全く正反対だが
気が会う。ネット小説の七月と安生を映画化したい事で
作者は七月だけど行方不明に。穏やかに暮らす安生に話がくるが...いい話だ。チョウドンユイの細くヤンチャで
冷たい顔がいいね。ラストには、ビックリだけと納得だね。
岩井俊二監督のお墨付き
人気ネット小説の作者(七月)が見つからないので、小説に出てくるもうひとりの主人公の安生を映画会社が探しだしてきて、七月さんを知りませんか?っていうところから始まる。13歳から15歳の中学生ぐらいの思春期に親友として濃厚な日々を過ごした七月と安生の二人。安生は片親で母親は不在がち。七月の両親揃って笑顔の絶えない食卓。七月の家に泊まることもしばしば。一緒にお風呂に入って、膨らみかけた胸を見せ合う仲。七月のやぼったいブラ。安生はノーブラを自由の象徴のように言う。その後、二人は別々の進路(七月は高校から大学進学、銀行勤務。安生は美容師の専門学校)を進む。七月は高校の同級生のイケメン男子(蘇家明)と付き合い始めるが、安生はひそかに高校に赴き、通学途中の蘇家明に単独アプローチ。積極的。
安生に家明を紹介する七月。初めて会った振りをする安生。小悪魔。その後、3人の付き合いがしばらく続くが、安生はアルバイトをしながら世界を旅して廻る放浪生活に出る。旅立つ安生を涙ながらに見送る七月。異国での生活で、すっかり海千山千になってゆく安生。しかし、実家にいる七月に海外から定期的に手紙をだしていた。そして、放浪生活に疲れ、25歳頃には安定した生活を求め、北京に帰って来ていた。再会した二人は上海に旅行に出かける。七月は27歳で結婚する約束をしている家明には内緒で来たらしい。久しぶりにあった二人だが、金銭感覚などの些細なことで反発して、ギクシャクしてしまう。
そうして、月日が経ち、通勤電車で再会する家明と安生。安生は家明を避けるように途中下車。家明が締まりかかるドアから自分の名刺入れをホームに投げ、電話してくれと手振りで訴える。このシーンが後でうんと辛くなってきます。
安生の子?いつ産んだの?誰の子?
七月が出産した子だったのか~
七月のあの優しい両親はその時どうしてたの?
家明に結婚式で消えてと頼んだ七月の気持ち。
親に頼れないから、ひとりで出産して死んでしまったのかな~???
家明がものすごく可哀想(男目線)。
安生は小悪魔なんだけど、七月と家明の子を育てている。二人とも好きだから?
複雑で、複雑で、整理が付きません。
七月が亡くなったのは映画会社の人も調べれはわかるんじゃないの?
とか思うのは反則ですね。
岩井俊二への謝辞(エンドロール)。なんとなく納得。岩井監督は多くの若手監督からリスペクトされていて、いろいろアドバイスしてあげているんですね。
七月役の馬思純が可愛かったです。
周冬雨はすごい!
映画としては少年の君の方がインパクトが強かった。ですが、この作品のピュアでいて生臭い感じはとてもエロいと思います。男にはわかりにくいんですけど。
良き哉
とてもよかったです。
ちょっと出来過ぎなお話だとも思いましたが、
モノローグ多めかなあとも思いましたが(そこな好みで)、
真実と虚構?が後半見分けにくい点も人により(私だけ?)あるような気もしましたが、
素敵な映画で見入ってしまいました。
本当に人生ってままならないモノですねえ。
岩井俊二さんのお名前がエンドロールにありました??
愛しくて 切なくて
生きることに付随するどうにも抑えきれない衝動
姉妹とも友情とも違う絆 魂の繋がりを描く
美しいふたりの女性の憂いと選択
やがて押し寄せる えもいわれぬ感情の大波
「ネット小説」設定が終盤の多次元的虚々実々に強く作用していて この映画を特別な物にしている
とにかく予想を裏切っていく
安生と七月の十三歳からの話を描いてるのね。
展開が次々に予想を裏切っていくんだよね。一時期「ジェットコースタードラマ」が流行ったけど、そんな感じ。
そのなかで安生と七月が愛したり憎んだり。とにかく二人は結びつきが強いんだよね。それが愛で表れたり憎で表れたりするの。
「七月はママのペンネームよ」は良かったな。小説の語り手が信頼できない語り手になって、それまでの話が「どこまでホントなの?」ってなるの気持ちよかった。
周冬雨はやっぱり可愛くていいね。
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