「young girl, young girl」ソウルメイト 七月(チーユエ)と安生(アンシェン) バラージさんの映画レビュー(感想・評価)
young girl, young girl
香港の名優エリック・ツァンの息子のデレク・ツァン監督による2016年のデビュー作で、日本でも2017年の映画祭で上映されたがなかなか一般公開はされず、2021年にツァン監督の第2作『少年の君』の公開に合わせてようやく公開された。
いい映画だった。親友などという言葉では片付けられない女同士の複雑な関係が描かれ、終盤では畳み掛けるようにどんでん返しが連発される。その脚本は正直言ってちょっと凝りすぎのような気もするんだが、主演のチョウ・ドンユイとマー・スーチュンがそれを補ってあまりあるほど良い。2人とも超絶美人というわけではないが、女優の美しさというのはそういう単純な美しさとはちょっと異なるところにあるのだろう。チョウ・ドンユイの天才ぶりはこれまでも散々見てきたが、初めて見るマー・スーチュンの抑えた受けの演技もすごく良かった。やはり女優の良い映画は、良い映画である。
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