「作品はよかったけど、後味はよくない。」ソウルメイト 七月(チーユエ)と安生(アンシェン) Raita Maipenさんの映画レビュー(感想・評価)
作品はよかったけど、後味はよくない。
エンドロールで岩井俊二監督への感謝があったけど、なるほど、世界観が似てたなと見終わってから感じる。90〜00年頃のあのアンニュイな青春。
同じ男性を好きになった親友同士の七月と安生の青春を描いたドラマで、描き方が美しい。恋人ができることで変わる友情関係性は万国共通なのか、なんか共感できるし、若さゆえの寂しさや強がりもわかる。
女性を描いた作品だが、それにしても、蘇家明のダメさ加減に心が落ち着かない。
真面目に生きてきた七月の結末が切なく、でも現実もきっとこうなんだよなと思うと、なかなか後味はあまりよくなく、ズシンと重い。
主演女優の2名の演技が素晴らしく、またキャスティングもよい。
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