劇場公開日 2021年6月25日

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「連ドラ見てたような気分」ソウルメイト 七月(チーユエ)と安生(アンシェン) デブリさんの映画レビュー(感想・評価)

連ドラ見てたような気分

2021年6月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

面白かったー! 舞台は広いのに(なにせ中国だから)そんな狭いとこでこしらえた三角関係が大人になっても続くの!?みたいな感じとか、ダイナミックな展開とか音楽の使い方とか、90年代ドラマっぽくてたまらん。銀行に彼氏が来てプロポーズするところのクサいセリフのやりとりとかね!

このエモいドラマのど真ん中にいるのが女と女っていうのがめちゃくちゃツボ。七月の母が、恵まれた人生を送っているように見えるのに、シビアなことをさらっと言うのがまたいい。女に生まれただけで地獄みたいな言いようなんだが、パパの立場は笑。

最後、「七月と安生」という小説がなぜ書かれたのか、その理由がよく理解できて、胸が熱くなる。

二人のビジュアルもお芝居も素晴らしかった。お互いがお互いのようになりたかった女の子たちだから、途中でいろいろと変化があるんだけど、どの段階の彼女たちもキャラクターや生き方をビジュアルやお芝居がめちゃくちゃ反映してて首がもげそうにうなずくよ。

安生を演じた周冬雨さん、決して派手ではないパーツ全部が小作りなお顔立ちで、メイクで変身感がすごいし、急に子どもみたいな顔をするときがあってずるい。七月役の馬思純さん、加藤ローサさんとか今井絵理子さんみたいな甘い顔立ちなのに、ショートが似合ってはっとする。このキャスティング、神がかりじゃなかろうか。あと、お名前(に使われている漢字)がイメージ通りで中国芸能界すげえな。

デブリ