「科学倫理」ジェノサイド004 odeoonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
科学倫理
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冒頭からジャングルで逃げる女性をロボットが殺害、字幕で「現在、200社以上の企業がAI搭載ロボットを開発している。多くは軍事目的で作られたものである」と表示。映画もそのとおりCIAとロボット企業の面々が試作ロボットのテストにベトナムとカンボジア国境の麻薬密売組織が潜む村を襲撃する話、武装集団だけならともかく、車の故障でたまたま村を訪れた医師団や罪もない村人、子供たち迄、殺しにかかる、まさに皆殺しの非道映画だから観ていて辛い・・。
004というのは送り込まれた4体のロボットのことでしょう、その内BR4号は着陸時にモジュールが外れて業者の遠隔操作不能、自我に目覚め、終盤で命とは何か、命の大切さについてメイソン大尉と村の子供と対話します。
SF作家アイザック・アシモフが提唱したロボット3原則のひとつ「「人間に危害を加えてはならない」をロボット開発企業は肝に銘じて欲しいと言う科学倫理への警鐘も裏テーマということでしょうかね。
監督・脚本のマーク・トイアさんはオーストラリアでコマーシャルの監督として成功、当時56歳だったトイアは、ベトナムでネスカフェのコマーシャルを撮影しているときにこの映画のアイデアが浮かびコマーシャルの監督でも長編映画を監督できるという証明をしたかったようです。製作は奥さんのカロリン・トイアさん、不動産投資で稼いだ自己資金 160万豪ドル(約1億5,601万円)やクラウドファンディングで集めた資金で製作、インディーズ映画にしてはCGは割と良く出来ていましたね。
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