「監督の感性に疑問」梅切らぬバカ odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
監督の感性に疑問
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自閉症の息子と労わる母の絆を描き、知的障害者に対する冷たい世間の風潮への問題提起を込めたような社会派ドラマ風のホームドラマ。
先ずはタイトルに疑問、「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」というのは植木屋さんの戒めで桜は選定に弱く切り口から菌が入り痛みやすいのでむやみに切ってはいけませんよ、一方、梅や柿は丈夫で上に伸びやすい徒長枝を剪定した方が横枝への日当たりも良くなり花や実のつきが良くなるということ、映画の梅の木は道路にはみ出して危険なので切る切らないの意味がそもそも違うでしょう、それに梅の木の家のバカと知的障害者を揶揄するような不穏当表現にも思えます。
次にキャスティング、塚地さん自身がインタビューで言っていましたが、自分はお笑い芸人なので知的障害者の役を演じるのは不謹慎に思える不安があったが監督の熱意に負けたとのこと、実に的確な感性ですね、加えて林家正蔵さんまで出して笑いをとりたいのか、この監督どういう感性の持ち主なのか甚だ疑問に思えます。
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