劇場公開日 2021年11月26日

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スパゲティコード・ラブのレビュー・感想・評価

全22件中、21~22件目を表示

4.0厨二病の福袋やぁ〜!

2021年11月26日
iPhoneアプリから投稿

自分自身いい歳になっても中身は中坊からたいして成長していないんですよね。
それでもなんとか生きていてもいいんだと思わせてくれる作品。

『東京』って広いようで個人が動く範囲ってそんなに広くはないんで…
きっと以前の知り合いか関わりのあった人とすれ違っていると。
その個人個人を少しづつ掘り下げて繋ぎ合わせる。
決して深くは関わらず程よい今どき?の関係。
深くなっちゃうと後々バカ見るって。

飽きが来なくて面白いと思います。
SNSの取り上げ方も程よい感じ。
ラストの続きが気になるところも好き。

レンタルでも良いとは思うけど劇場で観て損は無いと。

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REGZA521

5.0東京と生きる13人の群像劇、容赦がなくて美しい映画

2021年11月7日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

幸せ

どことなく「東京」がいつだって憧れだった自分にとって、心の奥まで深く刺さる傑作。「好きと執着は別物」この言葉にこれからも救われるのだろう。監督のコメントも交えながら記していく。

13人が主人公であるが、「東京」が14人目の主人公であるように、大きなうねりと混沌とした感情がそこでうずく。暴力的でありながら、夢もきっと叶えてくれそうなユートピアにも見えてしまう。そんな街で、ため息にもならない様な息苦しさを抱えた若者たちがランデヴーしていく。その過程はあまりにもリアルで容赦がない。就活中の私にとっては、毒を浴びるような感覚だった。

それでもこの作品が指す光は、抱えたリアルを見事なまでに精算している。監督自身も好きで大切にしたというモノローグが、彼らの今をありありとあぶり出している。そして、そこから開かれる狂騒と混じり合っていく彼らの呼吸に鳥肌が立つ。脚本の時点で出来上がっていたという巧みな編集は、CMやMV等で磨かれた幻想的かつ残酷な映像と共に混ざり、その美しさに息を呑む。

倉悠貴演じる羽田以外、当初はキャラクター造形も決まっていなかったという。変更しながら、都会でもがく若者を多岐に置いたことで、見事なまでに強い共感性と多様化する社会の根底に眠る感情を想起させる。その中での異彩、満島ひかりはやはり美しい。エンドロールの(♡)からも、特別な存在だと感じさせる。

どのキャラクターも人間臭さがあってたまらず、東京では1人の単位も生きていないような物寂しさを感じさせる。ここまで清々しく、救われるとは。好みは分かれるだろうが、都会指数を抱いた人ならきっと他人事ではないはずだ。

自分にとっての「好き」は「執着」するものだと信じて疑わなかった。就活のたびに押し戻されそうになる感情を、大粒の涙とともに洗い流してくれた。今年のベストの中の1本。公開されたらもう一度観たい。

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たいよーさん。