機動戦士ガンダムSEED FREEDOMのレビュー・感想・評価
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ファンムービーとして見事な続編
「ガンダム」シリーズ自体、45年という長い歴史を持つコンテンツであるが、その中でもこの「ガンダムSEED」は高い人気を誇る作品である。なんと20年ぶりの続編というから驚きである。それだけ根強いファンに支えられているということだろう。
かくいう自分もリアルタイムでは視聴していなかったのだが、後追いで鑑賞した口である。個性的なキャラクター、ドラマチックで重厚な物語、いわゆるファースト・ガンダムのテイストも感じられ、まさしくこれは平成時代におけるガンダムシリーズの代表作という感じがした。今回の新作もその時の感動が失われることなく、最後まで面白く観ることが出来た。
但し、TVシリーズを観たことがない人にとっては、かなりハードルが高い作品である。当然のことながらここに至るまでには様々なドラマがあるわけだが、映画内ではいちいちそのあたりのことを説明してくれない。あくまで予備知識を持ったファンを前提とした作品であり、間違っても初見で挑もうなどと思わない方が良い。
さて、本シリーズの売りは重厚なドラマもさることながら、美形キャラ同士の絡み、激しい戦闘シーン。このあたりにあるように思う。
メインスタッフ、キャスト共にほぼ当時のメンバーが揃っており、テイスト自体は引き継がれている。前作、前々作を観ていたい人ならすんなりと入り込めるのではないだろうか。
物語はキラやアスラン、ラクス、シンといったお馴染みのキャラを中心に、コーディネーター対ナチュラルの対立が引き続き描かれている。夫々に運命に翻弄されながらドラマチックな顛末を迎えていく。
テレビシリーズと違い2時間という短い尺なので、あちらを立てればこちらが立たず、観てて少し歯がゆくなる部分もあったが、基本的に今回はキラとラスクの関係をメインに据えることでドラマに1本芯が通ったように思う。
そして、今回の適役はオルフェという新キャラである。これも過去のテレビシリーズを観てきた人なら、なるほどと思えるチョイスではないだろうか。もっとも、彼の主義主張はこれまでの適役と同じことの繰り返しで、物語的な発展が余り感じられなかったのは残念である。せっかくの完全新作なのだから、このあたりのアップデートは正直欲しい所だった。
映像については、戦闘シーンについては文句なく素晴らしかった。序盤の地上戦はモビルスーツの重量感に圧倒されたし、後半から宇宙を舞台に更に迫力のある戦闘が繰り広げられる。動体視力限界突端なモビルスーツ同士の戦いは流石にやり過ぎという気がしなくもないが、このあたりは映画館のスクリーンよりもテレビの画面の方が適しているような気がした。
また、前作、前々作や過去のガンダム作品のオマージュが幾つか見つかり、この辺りにもニヤリとさせられた。
敢えてギャグとして演出しているような箇所もあり、個人的には笑い所に事欠かない作品でもあった。
Seedオールスターズ
SEEDが好きで楽しみにしていました
映画化すると聞いて、すごく楽しみにしていました。
機体が沢山出てきて迫力あり、西川さんとの歌も相まって良かったのですが…(機体の区別がつかないのは自分の認識不足なのでそこはおいておきます)キラがヘタレに戻っているのは良しとしても、あまりにもラクスが特別扱いされているのに違和感を覚えてしまいました。既に歌姫として特別な存在だったのに、更に人ではなく神に持って行く展開でしょうか…
極めつけは戦闘中に攻撃を受けている機体の上に生身で立っていて…この人なにやってるの?感が拭えませんでした。
ラクスを嫌いと思ったことはありませんでしたが、上記の事やパイロットスーツにかなりミーア感が出ていて…少し嫌いになってしまいました。あんなに体の線が出るスーツに宇宙での性能が疑問視されますし、ラクスはセクシー路線で行かないでほしかったと思います。
あと、敵として登場する新キャラは、相変わらず全員死んでしまい…生きて手を取ることは出来なかったのかな…と思いました。
全体的に、今まで二人の関係はどんな感じなのかな?というのがぼんやりしていたキララクスの関係にフォーカスを当てた恋愛ドラマでした。
不完全だから愛おしい。
天然の少女から大人の女性に成長したラクスのお話。
アスカガが健在なのが分かってそれは嬉しく思いましたが、アスカガももう少し見たかったです。
そして、シンがあまり好きではなかったけれど、隊長(キラ)を慕う姿やルナマリアとのやりとり等色々可愛かったです。シンの好感度は高まりました。
色々書きましたし、違和感を感じる部分もありますが、それでも映画化されて嬉しいですし、見てよかったです。
個人的に、ファウンデーションの事をもう少し掘り下げて見たかったし、オルフェに生きていて貰いたかったなと思いました!
懐かしさと感動の嵐
ようやく見ることが出来ました!
何度も見返したこの作品の続編が見られるなんて、夢のような時間でした。
過去の主要キャラがふんだんに出て来て、懐かしいセリフや機体など、往年のファンにとってはたまらない作品ではないでしょうか?
冒頭の西川さんの歌から始まり、過去の作品で歌っていた人達の今作品での歌も見どころの一つです。
でも、何と言ってもミーティアは涙がこぼれそうになる程でした。
是非、劇場で楽しんでほしい作品です。
初見はおすすめしない
TVでのガンダムseedをしっかり観ていたというよりは、飛ばし飛ばしでみていた為、
ある程度知識は入っている状態で行きましたが、
私でギリギリわかるくらいの内容でした。
個人的にガンダムseed全くみたことない人が
観るような映画ではないです。
他の方のレビューでもたくさんあるように、
冒頭の[freedom]流れながらの戦闘シーンの出だしは凄く興奮しました。
初見の方も興奮するかと思います。
しかし、その後の登場人物は一気にでてきたり、
所属場所等の説明はスクリーン上には書いてありますが、初めての方には難しく、
まず誰が誰と仲間なのか、誰がどこに所属しているのか、この人は味方なのか敵なのか、
わかりにくいと思います。
もっと簡単に詳しい説明があればわかりやすいと思いますし、
登場人物を詰め込みすぎて今誰と戦ってるのかわからない場面も本当に多かったです。
つまり、当時からのガンダムseed大ファンは、
無論理解しているので楽しめると思いますが、
少しかじっている方や全くの初見の方は、
途中から何が何だかわからなくなると思います。
ただかっこよさだけを求めてる方は
ハマると思います。
デスティニーが活躍します
ストーリーの主軸はキラだけど、戦闘シーンでの活躍は圧倒的にシンとデスティニー。これがDESTINYで見たかったやつ。敵も驚いていたけど、こっちも驚いたよ。何だその動きは。
マジでMeteorバックにデスティニーが無双するシーンは主人公の風格を感じた。
あと、家族をコロされて、1度は自ら滅ぼそうとした故郷のオーブを今度はシンが守ったときは普通に泣くかと思った。よかったね。
相変わらず世界情勢の問題はぶん投げ状態だけど、SEED、DESTINYから続いてたキラ・ヤマトの問題は解決してひと区切りついたんだろうなって感じでした。
DESTINYで「本当に恋愛感情ある?傷の舐めあいじゃない?」って心配になったキラとラクス、シンとルナマリアも「お前そんなに好きだったんか…」ってなって安心した。アスラン女性関係問題も結論出た感じ。ハウメアの護り石ちゃんと持ってたね。
イザークはかつて「逃げ出した腰抜け兵が」って言っていたとは思えない発言をする。大人になったね。
ストライクに脳焼かれた人間としては、マジでインパルス、デスティニーの活躍が嬉しかった。そして、第1期GAT-Xシリーズ好きな人はマジで映画観て。あの機体たちが出てるし、あの機体の頭部はまだオーブの海岸で回収されずに転がってる。ブリッツは2回も斬られる。
最新の戦艦で懐かしのあの戦術が観られる。滅茶苦茶敵に効いてる。あの人本当に優秀だったんだな。
あの伝説の操舵手もさらに凄いことになってる。最早モビルアーマーなんじゃないかって動きをしてる。不可能を可能にする人も、なんかもうビーム兵器の射線上に出ることに躊躇いがなくなったよね。まぁこっちも大丈夫だろって感じで見られる。
勿論うーんってとこもいっぱいある。
新機体はどれもイマイチだったし、デスティニーと戦った敵4人の掘り下げ微妙だし、具体的にこれからどうなるんだ?ってとこはいっぱいだし、まぁツッコミどころも多い。
でも、辛い現実社会を生きてるババァにとってはこれくらい明るくて、なんでやねんって感じのお祭り映画の方が笑って観られて調度いいかな。
再びこのキャラをこの声優で見れる嬉しさ
総合して娯楽映画として面白く見ることができました。
機体の演出などもファンの気持ちをわかっている思うし、本編のオマージュもたくさんありゾクゾクもしました。
ただ、違和感を覚える部分も多くあります。。
特にギャグの要素で乗り越える部分とかは本当に残念。なんであんなことになってしまったのか、、、
しかもカガリが出撃する必要性とは、、、?
1つのおまけエピソードとして捉えれば、十分楽しめたから、キャラが集結しただけで良しとします!
そういえば、歳なのか保志総一朗、声変わってしまった気がします。。残念
2024 11本目(劇場2作目)
色んな意味で面白い笑
好きなキャラが活躍してるのを楽しめるかどうか
アスランとムウとイザークとディアッカの活躍が見れてよかった。
もう少しイザークとディアッカの活躍があればなお良かったが…。
SEEDの話しによく出る資格や愛だという話しを受けつけられるかどうかで
この作品の評価は変わると思う。
20年待ったということを考えると、もう少し評価を下げてもいいが、ようやく出してくれたとも言えるのでこの評価で。
これがSEED!
ガンダムSEED、SEED DESTINYをリアルに見ていた人もあれから約20年。
デスティニー計画を発案したデュランダルの意思を受け継ぐ
国家が本作のキラ達の大きな敵となる。
イメージ的にF91のような騎士団ブラックナイトがまたかっこいい。
アカツキの如くビーム兵器が効かない装甲。
MSもこのパイロットにはこの機体と言いたくなる
全ての部分を完全網羅。
後半の宇宙での総力戦は何してるのかよくわからん状況だけど
なんかSEEDや平成ガンダムってこんな感じだったな、と思い出しました。
またこの映画の効果でガンプラ業界でもフリーダム無双に
更なる拍車がかかりそう。
基本は真面目なストーリーなのに稀にコミカル様子も混ぜながら
進むので飽きることなく最後まで鑑賞できました。
ガンダムと言えば(富野作品)魅力的な登場人物の放つセリフや哲学があるものですが
SEEDはそんなの関係なく、とにかく画面が派手になってればいいでしょって
振り切ってるところにチャンネルを合わせないといけない。
やっぱり無敵。
2時間アップのアニメ作品。
先に出たダブルオーの劇場作品から何年経ったのだろう。
ガンダムシリーズでコミック系なストーリーではない重い方の作品。
出だしの派手な戦闘シーンと………が悪者になるストーリー、良かったなー。
初めは。
終盤の…の変形と…の特攻これはおーっとあもったが後はん〜。それから最終のなんでいきなり二人乗り仕様にかわるの?それから、あの無敵姿、チョットチート。まあシードでは主人公が最後無敵なのは解るけど。
好きな作品だからあえて辛表したが、
何と言ってもガンダムシリーズの劇場盤。
劇場盤でなくては見られない派手さと細かく計算されたストーリー、ずいぶんこの放映時間でギリギリまで詰め込めたなーと思います。
理由もなく間延びする作品を作る人の手本にしてもらいたいです。
今後、なんのシリーズの劇場盤が発表されるかわかりませんが、ここまで計算して詰めこめた作品の後はかなりやりずらいたろうなー。
ほぼ初心者目線でも面白い。けど評価は別れそう
ガンダムSEEDとSEEDDestinyは当時アニメを見ていました。でも元々ガンダムオタクとかでは無いので話はほとんど忘れてしまって、キャラクターすら主要人物しか覚えてない、どんな話だったかも全然覚えてない(ザフトとオーブが…いたな…くらいの)状態ですが、気になって映画の方見てきました。
面白いと思います。自分のような殆ど忘れた人間でも楽しく見れました。でも完全初見且つガンダムに1ミリも興味無い様な人では流石に厳しいかもしれません。自分も見ているうちに少しずつ思い出したからこそ楽しめた部分もありました。
映画としての起承転結がしっかりしていて、テーマである「愛」がキーポイントとなってハッピーエンドです。分かりやすくて良かった。
序盤から戦闘シーンと西川貴教の曲でテンションあがります。中盤まではラブコメ的なシーンや精神干渉?のシーンは笑いそうになりすぎてヤバかった。
そこからキラが大変な目にあい、陣営は壊滅。この辺やられっぱなしなのできつい。しかしそこから作戦練って、後半はずっと戦闘戦闘戦闘です。カタルシスが凄いんですが、そこでもちょいちょい笑えるシーンがあってなんだこれは?となる人がいるのもわかります。個人的にはその辺含めて面白かった。
映画オリジナルキャラもみんな個性強すぎて良かったです。敵となるファウンデーションの人達があからさまな悪党ばっかで面白い。
お祭り映画というかファンサ映画な感じがして、エンタメに振り切っていると思います。だからこそ楽しいと感じた人も多くいる一方、アニメの重い展開が好きな人ははあ?という人もいるでしょう。
見応えのあるMSや戦闘シーン、流れるミーティアだけでも価値はあると思います。
あとただ、ひとつ。ラクスのぴちぴちパイスーや揺れる胸部の描写は、もう令和には合わないと思います。20年前ならよくても、今はもうああいうのは要らないかな……とだけ。
FREEDOM
ガンダムSEEDの存在自体は知っていましたが、2シリーズ100話見てから行くのは中々ヘビーだなと思ってスルーしようと思っていたんですが、YouTubeに西川貴教さんのナレーション付きのギュギュっと総集編があったので、それを見て最低限の知識を付けてから観賞。特典はネタバレありの小冊子でした。
戦闘シーンの力の入りっぷりは素晴らしく、ハイテンションで展開が進んでいくので、見応え抜群でした。
前半は登場人物のいざこざや戦闘がテンポよく挟まれており流れるまま楽しめたんですが、後半はなんだか愛を叫ぶシーンが多く、それでセクシー描写やギャグなんかも入ってきて、SEED素人の自分にはちんぷんかんぷんでした。
戦闘シーンと豪華声優陣の共演は良かったです。全話見てれば印象はもっと違ったのかなと思いました。
鑑賞日 2/2
鑑賞時間 13:25〜15:40
座席 K-8
待ち続けた、これが劇場版
ネットの誰かが呪術廻戦と言ってましたが、何となく見たら意味が分かりました
そういう部分は抜きにしても、第二期のテーマに対する反論は、一期に比べて甘かったと思っていたからこそ、時が経ち、重みが増した事もあって殊更に否定が難しいものになっていました
そのテーマに対し、ようやく決着が付く話でもあります
まあ、全体的にややギャグ寄りな部分も多いなと思いました
スーパーロボット物になってるな、という感じですし、そのノリでリアルロボット物のテーマをぶち壊して乗り越えたようにも思います
凄く好みが分かれますが、ユニコーンやらも超次元オカルトを無茶苦茶やらかしてましたので、まあ良いかが個人的感想です
……なお、既に00ガンダムでやられてはいますが、私は待っています
宇宙クジラの件、いつか回収してくれ、と
それがあったのでこの点数にしました(笑)
人によって好みが分かれるところです。
公開を待ち望んでいた一作です。
前作から20年を経過していましたが,そのギャップを感じさせないキャスト陣にミスマッチはなく,唯一変更のあったカガリ役も違和感がありません。
OP・EDや劇中の音楽も流石と言わせる完成度でした。
ただ,気になったのは尺の関係上,強引な展開と詰め込みすぎのストーリー。
公開の範囲を前・後編に分け,各キャラの心情をもう少し丁寧に描ければ,もっと良かったと思います。
次にこの公開作品のテーマって何なの?あまりにもぼやけています。
後半にいくほど強くそれが感じられます。この物語の結末ってアレでいいのかな・・と。
それから時々【目が点】になる演出の数々。期待していた作品だけに他にやりようがあったのではないかなーと正直思います。
これ以上は劇場でご覧ください。たぶんそれがベストです。
とても面白い要素がたくさんある一方、肝心のメインテーマが…
とても面白い(笑える)要素
・Destinyで敵側だったシン、ルナが味方として活躍し歓喜
・細部にわたる映像美、美麗な新曲、往年の名曲
・前半ためて、後半に戦闘で無双し爽快
・Destiny終了時の生存キャラ(一部死亡キャラも回想として)がほぼ全て出演の同窓会
・カガリの声優変わったと知ってないとわからないほど前任者と似ているw
・ズゴックアスランw
・ステラの扱いw
・レクイエムの直撃すら反射するアカツキ最強w
一方、肝心のこの映画におけるメインテーマの展開が微妙だった。
前半は戦争がテーマなのに、後半は愛にすり替わっていき、どちらに対しても中途半端だったと思う。戦争のない世界については後半になると全く触れず結論を示せてないし、愛については「まぁそりゃそうでしょ」っていう感想しか持てない当然のことを言っているにすぎなかった。前者については、戦争が続く現実社会でも全く答えが見えない問題であり軽々しく結論など示せないのであろうが、それでもなんらかの方向性を最後に示して欲しかった。ということで、メインテーマに関する中途半端さでマイナス1.5とし、3.5にします。
ただ、上でも述べたとおりその他は、とても面白いので往年のファンは間違いなく映画館に足を運ぶべき作品だと思います!
受け入れるか否か
福田監督の信者としては星5
私はサイバーフミュラからの福田監督のファンです。
乗機がぶっ壊れ破片をまき散らしながら、超スピードの中超絶テクニックと魂で戦うメカアクションの演出において世界一だと思っています。
富士見サーキットのSアスラーダ換装からの最後のコーナの戦いとか
OVAのライバルとぶつかりあってもつれあいながらチェッカーフラッグを受けたりとか
SEEDディスティニーで型落ちのストライクガンダムでボコボコにされた後ストライクフリーダムに乗り換えて無双したりとかですね。
そこに関しては孤高の天才のサイバーフォーミュラの主人公、風見ハヤトや
コーディネーターキラ・ヤマトと監督が重なる部分があります。
機動戦士ガンダムのファンでもありますが、
ガンダムSEEDシリーズはどちらかというとサイバーフォーミュラという一大ブランドを作った監督がガンダムシリーズという他人の作ったブランドで他人の作品のリメイクを商品として作らされているイメージが強いです。
仮面の男シャア=アズナブルという道化、客寄せパンダをやっている富野由幸監督。
そのさらに代役をやらされているラウ・ル・クルーゼ=黒福田監督。
それに対して自分の自由に作品を作らせてくれ!と抗うキラ・ヤマト。
ちゃんと売ったんだから次は好きに作らせてくれ!と正義の履行を求めるアスラン・ザラ。
上(企業)が自分を評価してくれると思ってガンダムファンの勘所を研究してやっつけた(商品として成功した)と思ったらただ利用されていたシン・アスカ。=白福田監督。
機動戦士ガンダムそのものを
愚民=ガンダムファン
地球連邦=サンライズ
富野監督=シャア・アズナブルと考えると
非常に良くガンダムを分解して再構成していると思っています。
(個人的にアムロ=星山博之で
富野シャアと星山アムロが邂逅して協力しあったのが
∀ガンダムだと思っています。別の話ですが)
戦いが終わらない(戦争モノのシリーズが続く)のはロボットでガンガン壊しあうのを見るのが大好きな幼く残虐な視聴者の欲望が源泉でありそれを金に換えて儲かる会社がいて、それで延々殺し合うわけですね。それでやりたくもない(?)殺し合いの前線で指揮するのがアニメ監督。
そういった意味でSEEDシリーズを作らされている限り福田監督はガンダムブランドというディスティニー計画から抜け出せないという皮肉な状況が永遠に続くという印象です。
ただ、富野ガンダムの模倣という視聴者サービスに私はあまり興味がなく戦闘シーンの空飛んで大仰に武器を振りかぶって溜めて攻撃バンクにも食傷気味でどちらかといえば女性の生き生きとしたというか生々しい描写がSEEDシリーズでは好きなところでした。
つまり、福田監督と脚本を手掛けていらした奥様両澤 千晶さんとのタッグは女性の描き方
という一点において機動戦士ガンダムに時々優っているというのがこれまでのガンダムSEEDの私の感想です。
前振り長いですね。
で、ここからが本作についてですが。
前半はつらかったです。
自分が好きだった女性の描き方、というのは当然脚本から消えてなんだかどこかで聞いたような強い単語であまり残らない台詞のやり取りがかなり続いてなんだか気が遠くなっていたので前半の下りはこれまでのサイバーフォーミュラは・・・という振り返りを思わず脳内で再生していました。(サイバーフォーミュラも本編のほとんどは今では子供向けのテンプレートみたいなものですが)
政治劇見たいなら銀河英雄伝説かザ・ホワイトハウス見るし
愛が見たいならヴァイオレット・エヴァーガデン見たほうがいいのでは?
その後キラが脳内ハッキングされて戦闘に移行してからは流石に豪華で楽しめました。
それで☆3.5 本編の感想三行
ただ、なんというか白々しい(失礼)セリフの中や芝居の中で例え目を無くしても声を失ってもラクスを愛している。
というようなセリフに関しては両澤 千晶という存在を考えれば
ガンダムSEED、というか両者の携わった作品シリーズから時間が経ってこういったお話を描くなら、単なるサービスではなくポジティブな感情をかかわった人や視聴者に対して持っていると考えてもいいのかなと思えます。
自分から作り始めたものじゃないけど、でも間違いなく自分たちが作ったし自分達じゃないと作れなかったよね、と。
当然ですがここに書いたのはすべて妄想で自分の見方が正しい、という話ではありません。
最後にルナマリアはシンのいいところくらいは言ってあげたらよいんじゃないでしょうか。
自分の感情に正直なところとか、直線の速度は一番なところとか。
相手の子は憤死するかもしれませんが・・・。
凄く評価するのが難しい作品
何年も待ち続けたSEED世界の完結か、と思って観ると何の解決にもなっていない0点の作品。
ただ単純にガンダムSEEDのファンとして楽しむお祭り映画と考えたら100点の作品。
観た直後だとまだ気持ちの整理ができていないのか、もしかしたらもう1回くらい観て追記するかも。
とりあえず桑島さん生きてて良かったね。
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