機動戦士ガンダムSEED FREEDOMのレビュー・感想・評価
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とりあえず一度は見てみて頂きたいです。
20年もの時間を経ての劇場版、物凄く楽しみにしていました。ファンならば楽しめる要素から賛否両論になるだろうなという内容、しかし個人的に戦闘シーンが素晴らしく大きなスクリーンで大きな音付きで見ると鳥肌が立ちました。それに様々な形の愛が描かれていました、ちょっとその要素が多めなので勿体無い感じでしたが。戦闘シーンは本当に素晴らしかったので是非。少し言わせて頂くならばラクスのちょっとしたサービス要素はいらなかったかな…と。大きなスクリーンにピチピチスーツのお尻が写った時は絶妙に複雑な気持ちでした(笑)
20年後ならこれでよかったんじゃね
総評 色々言いたいことはあるけど、面白かった。特に戦闘面は大満足。
復活のルルーシュでも思ったけど、時間経ちすぎた続編に求めてるものはディティールよりお祭り感。そういう意味では大満足だった。
3Dで描かれるMSも全く違和感なくむしろ余計に迫力があった。
<ここからネタバレ>
アスラン強すぎ。メイリン有能すぎ。
カガアスメイ派なのでメイリンにもご褒美ください。
最初の仲間にもちょっと出番あってよかったけど、ディアッカ出すならミリアリアとの絡みも欲しかったけど、まったくないのがSEEDらしいといえばSEEDらしい。
アグネスは必要だったかなー。桑島キャラなんで毎回こんな目に。
シンルナはしかたないけど、まともな人選できんかったんかい。
シンも活躍合って良かった。ただ、ジャスティスに乗ってたから負けたってジャスティス可愛そ過ぎ。
敵方もラクスの固執してたけど、この世界なら別に後から生み出せたんじゃ。。。
そのへん冷静になるとツッコミどころがあるけど、多分後付外伝的な話で補完されるんだろう。
大量破壊兵器の引き金を軽々引きまくるのがCE世界だよなー。
結局今回の話は精神的にまってたキラの再度の決意表明であって、世界がまったくいい方向に行くように思えないのが最大のツッコミどころ。
タイトルなし(ネタバレ)
2時間ほぼほぼビームと(核)ミサイルにレクイエムが景気よく飛び交うバトル(キラVSアスランの殴り合い含む)に費やされるので満腹感は高い。令和は愚か平成でもソレはキツいだろ!と言いたくなる頭の悪いギャグと超・カッコいいMS戦闘(+BGM)が分単位で交互に連打される後半は、製作側も徹夜明けのテンションで作っているとしか思えない。ディスティニー分身しすぎ!とかバスターフリーダムビーム(仮)の発射許可を隣で出すのはインチキだろ!とか突っ込んでる暇もない。笑ったシーンは①真っ赤なズゴックで颯爽と助けにくるアスラン②「ジャスティスに載ってたせいで負けたんだ!」というシンの言い訳③自分をきれいに棚に上げてキラを諭すアスラン…だいたいアスラン絡み。主人公=キラ/ヒロイン=ラクスを完全に主軸にしているが、各キャラに見せ場は用意されているし、なかでもシンは子犬感のある全方位的可愛がられっぷりで、美味しい役どころ。前半では相変わらず判断の遅いマリュー艦長も後半は凄まじい薩摩型艦長ぶりを魅せてくれる。同窓会映画としてはほぼ完璧(敵が思想的にも議長の劣化コピーでショボいくらいで)な作りだっただけに、唐突に生えてきた早口福山潤(ほぼほぼ一番計略が上手くいってるときのルルーシュ)が一番の謎。
フリーダムとジャスティスが、、
ストーリーは、もっとシリアスにして欲しかったというモヤモヤが残るが、そうすると尺が足りず二部作とか三部作になりかねないから、あえてこうしたのだろうと思い込むとして。。
ストフリとインジャが、クルーゼのような敵ながらも魅力あるキャラにならまだしも、あんな下劣な敵キャラ共に被弾させられ、ストフリに至っては半壊させられたのは、どうも納得いかない。
あっちの方が機体の性能が高い上に、乗ってる奴らがコーディネーターを超越した能力を有しているからと言われれば、納得せざるを得ないが、いかんせん下劣キャラである事が気に食わないのだ。
まぁ、ストフリの新兵器に手も足も出せなかったがな。フハハハハ。
余談だが、元ドムトルーパー乗りの三人が、20代である事を今更知り、驚いた。
ヘルベルトは、どう見ても40代だろうが(笑)
こりゃしばらく映画館通いだな
今日公開初日見てきましたー。
13:20開始で13:30くらいに暗くなってCMやることなくすぐ本編始まりました。自分は配信で1期と2期みただけでそんなには詳しくないのでドキドキレビューです。映画自体は前評判通りというか宣伝の数がハンパなくやっておられたので前評判高い映画はあまり期待しないようにしてるのですが
思ってた以上にたくさんのMSがでてきて楽しかったです。ただ宇宙世紀のではなくseed版という見方はやはり必要になるでしょうねたくさんのMSのほかにも新規MSもあったのでこれはガンプラの商品棚が増えてしまうなとおもってしまいました。
おもしろかった、戦闘も多くおもしろかったけど戦闘描写がはやすぎて(特にビット?スーパードラグーン?)お互いのその兵器がどこに狙いをつけて狙って打ってたのかが爆煙もあり描写がよくわからない箇所がありました。←早すぎて涙)これもコーディネーターが成せる技なのでしょうが。。
この映画はキラ・ヤマトの物語であり
生まれてきた理由、生きてる理由、戦う理由、ラクスを好きで愛してる理由、様々な葛藤に1人で悩み苦しみ成長し、解決し成長していく姿がなんとも頼もしく感じました。
キラとラスク嬢は真の愛の1/3くらいまでは進んだってことになるんですかね?ドッキングは吹いてしまった!
アスラんがズゴック乗ってきたのはまぁネタなんだろうなというのはわかったけど2回めもやるとは思ってなく見事に不意をつかれました。。作り手の方たちは戦闘シーン多めで飽きないだろうとお思いかもしれないが、見る側は案外あくびが何回かでてしまいました。その原因はなんだろうと考えて見ました。種割れるだけが能力の限界だとするならばseedもこれが限界ということなんでしょう。つまり新しいMSがでてきたら新しい兵装・技・覚醒はつきものでそれを用意せずただ何が起きてるか見えない打ち合いをただたただ見せられても(まぁ要はそれが飽きたってことになってそれがあくびという結果につながってるんでしょう)理解なんかできるわけもなく..まぁ見てるぶんには笑いありで熱い展開ありで見応え十分ではないでしょうか
リデラードトラドールとアグネスキーベンラー卜は叫び声とかの周波数がきいてて不快でした。(声優さんの悪口ではありません、あくまで個人の感想です)
ガンダム映画は男友達や独身男性が多く見受けられましたが女性やカップルがきても映画を見に来るだけでも愛が深まるんじゃないかとそんな期待も感じずにはいられない作りとなっていて逆に家族で見に行くと恥ずかしい気持ちのなるかもしれません。これでseedの世界が平和になるとは思ってませんが一応の終結は迎えたみたいなのでキラ君に、キラ君自身の心の問題にも答えがでて良かったね、と伝えてあげたいとおもいます。シン君が一番の功労者(笑)初見じゃ理解できないところもあるかもしれん、こりゃしばらく映画館通いだな
ツッコミどころはあるけど面白かった
全体的にギャグ要素があったりツッコミどころは多かったけど見てよかったと思える映画でした。
セリフはGガンダムの石破ラブラブ天驚拳を見てるようで恥ずかしさを堪えましたが感動的なところも多かったです。
テレビシリーズではコピペが多かった艦隊戦は新装備も多く見所が多いです。最後はマクロスっぽかったですがラミアス艦長かっこいい!
モビルスーツ戦も後半は熱かったです。蒼穹のファフナーみたいな新装備もあって見所は多いです。
個人的にはテレビ2ndシリーズの全てに達観しているキラより人間臭くてよかったと感じました。
時間なかったのか?
ストーリー以外なら……
自由の為に
令和になった今も新作が作り続けられるガンダムシリーズ。
2000年代に於ける人気の決定付けと新たなファンと世代の獲得に成功したのが、2002年~2003年放送の『機動戦士ガンダムSEED』と2004年~2005年放送の続編『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』と言えるだろう。
旧シリーズにオマージュしつつ、また新たなデザインのモビルスーツや迫力のバトルのみならず、まるで少女漫画のようなキラキラ瞳の美形キャラが織り成す人間ドラマと恋愛模様、シリアスで骨太なストーリーとテーマ…。リアルタイム放送ではないが、レンタルで見、宇宙世紀以外のシリーズでドハマりした一つ。
OPやEDを彩った曲も良かった。西川貴教が歌う『INVOKE インヴォーク』が一番人気だろうが、個人的には梶浦サウンド炸裂の『あんなに一緒だったのに』がお気に入り。
放送終了して約20年…。20年も経って、まさか新作劇場版が作られるとは…!
『00』や『水星の魔女』や『閃光のハサウェイ』に続く新作じゃなくて…?
公開するや否や、興行収入48・4億円。劇場版ガンダム最大のヒットに。衰えぬ『SEED』人気に驚いた。
かく言う私も観たかった。が、いつもながら地元の映画館では…。まだロングランヒットの中、Netflixでスピード配信!
ありがたや。
とは言え、最後に見てから10年以上経つ。TVシリーズを再見する時間はさすがに無いので、スペシャルエディション版くらいせめて見てから見ようと思ったのだが…、早く見たかったので見ちゃった。
細かい設定やストーリーとか忘れてる部分もあるけど、大丈夫かな…?
やっぱり昔、見てただけの事はあった。しっかり覚えていた点もあり、見ている内に思い出したり、忘れていた点はWikipediaで事前調べたりして、置いてきぼり状態にはならず。
久々の『SEED』世界へ、行きます!
まず、基本設定。
C.E.(コズミック・イラ)70年。従来の人類“ナチュラル”と遺伝子操作された新人類“コーディネイター”の対立が深まる中、“血のバレンタイン事件”を発端に戦争へ。
コロニーで平穏に暮らしていたコーディネイターの少年キラ・ヤマトは、ナチュラルの“地球連合軍”とコーディネイターの“ザフト軍”の争いに巻き込まれ、連合軍のモビルスーツに搭乗。戦火の中で、かつての親友でザフト軍に属するアスラン・ザラと再会し…。
戦争を知らぬ少年少女たちが戦争に巻き込まれ、モビルスーツに搭乗…はファーストを彷彿。と言うか、完全オマージュ。
対立する勢力で再会するかつての親友同士。その苦悩、葛藤。
ガンダムシリーズで最もと言っていいくらい、あっちでこっちで“恋愛事件”も勃発。見た人それぞれに推しキャラがいる。ちなみに私は美人艦長のマリューさん。
何が正しいのか、何の為に闘うのか。模索しながら、傷付きながらも、闘い続ける。各々の正義と平和と自由と愛の為に。
ガンダムシリーズの一番の人気はモビルスーツ(とガンプラ)だろうが、私はキャラやストーリーが好き。
SFアニメでありながら、戦争絶えぬ世界情勢を反映。リアルタイム放送時はイラク戦争だったろうが、今は…言うまでもない。
戦争に終わりはないのか…? 人々は対立し、憎しみ続けるのか…?
新たな争いがまた一つ…。
先の大戦で、プラント最高評議会議長デュランダルが掲げた“デスティニープラン”。全人類を遺伝子操作で平等化し、適性の職や生き方を与える。
そこに不平等や争いは無いが、人個人個人の自由意思もない。
それに抗ったキラたち。
闘い続ける事、そして自由を選んだ。
C.E.75年、反思想集団“ブルーコスモス”によるテロ活動が続く。
ラクス・クラインを初代総裁とする世界平和監視機構“コンパス”がその鎮静化に当たっていた。
そんな時、ユーラシア連邦から独立した“ファウンデーション王国”が共同作戦の提案。
コンパスはそれを受け入れたが…。
まだ子供の女王アウラ。若き宰相のオルフェ。親衛隊“ブラックナイツ”。只ならぬ雰囲気漂う…。
ラクスとオルフェは手が触れた瞬間、何かを感じ合う。キラの胸中は穏やかではないが、それを口に出す事は出来ず…。
コンパスとブラックナイツ合同によるブルーコスモス残党討伐。
その作戦中、キラは突如精神侵食に襲われ、協定違反の領域外を侵してしまう。
熱核ミサイルが発射され、ファウンデーション王国もコンパスも甚大な被害を。
ファウンデーションは報復を世界に宣言する…。
全てファウンデーションの陰謀。
真の目的は、デスティニープランの復活。コーディネイターを超える新人類“アコード”による全人類の支配。
対する勢力には、恐ろしい兵器“レクイエム”で殲滅。
熱核ミサイル着弾直前、ラクスはオルフェらと宇宙へ逃れたが、実際は囚われの身に。
ラクスを手中にするのも目的であった。アウラ女王の下、オルフェとラクスが新人類の“アダムとイヴ”に。その為に“創られた”。
キラはラクスが裏切ったと。
オルフェらの脅威、世界の命運、愛の行方…。
反逆勢力に貶められたコンパス。キラたちはどう対するのか…?
大ヒットし、待ち望んでいたファンからは歓喜と共に迎えられたが、人気作の宿命。賛否の声も目立つ。
世界観の崩壊、キャラに違和感、こんなの『SEED』じゃない…。確かにあの“ハレンチ妄想”にはドン引いたし、各キャラもこんな性格だったっけ…?
深い愛で結ばれているキラとラクス。イケメン宰相の割り込みで仲拗れるかな…?
しかし、それぞれ掲げる正義、単純に白黒付けられず。迫力のモビルスーツバトル、お馴染みのキャラたちの登場、作品を盛り上げる楽曲、友情、絆…。
愛も高らかに謳い上げる。キラとラクスの不変の愛はベタだけど、ラクスが終盤で言ったキラへの愛はストレートに響く。他のカップル、アスランとカガリ、マリューとムウらはほとんど描かれなかったのは残念だが…。
SEED節は健在。昔、夢中になって見てた興奮を思い出した。
掲げられた人類の未来。
全人類を遺伝子操作で平等化する事によって、格差も差別も偏見もない。争いもない。
未来永劫、人類は平等に平和に生きていけるかもしれない。
だがそこに、自由はあるのか…?
個人の自由。生きる自由。選択の自由。愛の自由。
その自由を求めて、人々は争い合う。憎しみ合う。
それは人類が繁栄し続ける限り、無くなる事は無いだろう。
人々が対立し、憎しみ合い、対立し合い、その果てに辿り着ける自由と平和。
その為に苦しんだ。多くの血が流された。それは一生癒えない。
その痛み、苦しみを身を持って覚えているからこそ、遂に掴んだ自由と平和が尊い。掲げられた平等と平和より。
先の大戦時のデスティニープラン。新たなデスティニープラン。
理想的ではあるが、恐ろしい事でもある。人が自由を失い、選別される。
やってる事はナチスと変わらない。歴史上の大義名分の戦争理由の繰り返し。
人は愚かにも同じ過ちを繰り返す。
時にそれが正しいとされ、抗う事が咎められる。
それでも人は抗い続けるのだ。
未来の為に。平和の為に。愛の為に。自由の為に。
愛の物語
しっかりとSEEDだった。
キラがデスティニーの時よりも少し子供っぽく見えた。
かなり愛に重きを置いた作品。
音楽の入れ方は流石だった。
自作自演で国滅ぼすのは中々...
作画危い...
ズレたレビューには気を付けて
レビューを見回したところ、特に低い評価をしている方々の指摘が、非常に表面的な批判でしかなく、ガンダムSEEDに対するミスリードさえ含むと感じたので、仕方なく投稿します。
不満を訴える指摘は様々ですが、私が見たところ、それらは全て「演出面」についてです。
例えば、エロやギャグはいらないとか、設定が唐突で説明なくご都合主義っぽいとか、起承転結ガーとか。
その指摘自体は間違っていないと思います。しかし演出面のみで作品価値が判断されるというのは、映画として整っているか、綺麗かどうかという話に過ぎません。作品の「中身」というものは、演出面の善し悪しとは別に存在するものではないでしょうか。
実は……というか、ガンダム作品をよく知っている人にとっては、ことガンダムにとって重要なのは、アニメーション劇としての完成度以上に「メッセージ性」です。完成度の高い劇を観たいなら別の素晴らしい映画を観ればいいし、小説なりを読めばいい……というと語弊があるので正確に言いますと「ならわざわざガンダムを観なくてもよかったかもね」という感じです。
これは暴論のようですが、世の中には楽しませることが目的の作品と、何かを訴えることが目的の作品があります。ガンダムについていえば、広く公共に発表するものとして、社会的な意味を持つ作品づくりというのが、ガンダム全体にいえるテーマでもあります。勿論、娯楽作品としての側面はありますが、それはあくまで玩具を売るためのクライアント命令であって、わざわざアニメーション作品として世に出すことの本質ではありません。
そんなものガンダムに求めてないよ、楽しめればいいよ、という感覚を持って、実際に楽しんで頂いた方まで否定はしにくいですが、ガンダムが娯楽やガンプラを売るためだけに、戦争とか、核というキーワードをわざわざ持ち出している訳ではないのです。
中身を無視して、外見の演出の不出来を理由に作品価値を下げているレビューは、ガンダム作品における本質が解釈できていない意見ばかりです。作品の解釈が出来ないまま、ズレた評価をしている方が意外に多く、いわゆる、映画というものを数多く観ている人の読解力や洞察力はこの程度なのか?と不思議な次第です。
ではガンダムにおける「メッセージ性」とは何でしょう。
ガンダムにおいて長らく語られるテーマは「人がいかにして、ずっとこの世界に存在できるか」です。君は生き延びることが出来るか……というやつです。
戦争はその一部の要素でしかなく、実はテーマではありません。玩具を売るため、ロボットを活躍させるために適した状況が戦争だったに過ぎません。
戦争の記録……ガンダムは戦記物として分類されますが、戦記とは過去の記録という性格が強く、過去は学ぶべきものではあるけれど、未来を構成する要素にはなりにくいのです。そのためガンダムは別個で未来的な問題を取り扱い、テーマとしています。
ではガンダムSEEDのテーマとは?
その点についてガンダムSEEDは、遺伝子調整技術による人間の能力向上が、ヒトの革新に繋がるのではないか……と仮説を立て、その仮説が立証できるのか、あるいは棄却出来るのかということを、ストーリーを通して検証しています。さらに我々視聴者にも未来的な問題について議論を投げています。
こういった前提を踏まえると、作品を読み取る上での「洞察」が生まれます。
1作目のSEEDではあまり議論は深まりませんが、クルーゼという男の主張は、人が欲深く、愚かである事を指摘し、遺伝子技術も人の愚かさの1つとして議論のテーブルに上げます。
2作目のDestinyではデュランダルという男が、デスティニープランと名付けた社会構想を呈示することで議論を表面化させます。そして戦いの中で主人公らの意見とは対立します。
しかし残念ながら、2作目のDestinyは演出面の問題もあり、結果的には視聴者に伝わりにくい形で終了したようです。SEEDは良かったけどDestinyは苦手……という方の理由はこの辺にあると感じます。たしかに演出は大事……
なので3作目にあたる今回の映画では、既に議論されたはずのデスティニープランを再び呈示して、キラ達が撃ち破るという流れを「より分かりやすく」観せた作品になっています。18年も経って再呈示されたのは、作り手側の至らなさでもあり、我々視聴者の理解力の無さでもあると思います。
今回のテーマは「愛」だ、という意見は多いです。
では、なぜ愛なのか。
ラクスは、人が能力によって評価され、生き方を決定づけられるデスティニープランへの反論として、愛を語ります。
それは愛というものが、生まれ持っての遺伝子や能力で決められることの無いものであり、生まれた後の人生の中で必然性なく生じる一人一人の自由意志だからです。
しかしデスティニープランは効率的な社会の実現のため、生まれた後の自由意志を縛る可能性があります。事実アコードの中にも一人、愛という自由意志を押し殺した人物が描かれています。
愛、というのはあくまでラクスなりの表現であり、それは人によって「努力」でもいいでしょう。言葉は異なっていても、解釈としては同じです。
なので今回のテーマは「能力(しかも先天性の)や必然性のみが求められる世界が人を幸せにするのか?そのような世界で人は革新し、争いを無くせるのか?」ということで、それに対するメッセージは映画の中に描かれています。
その答えはラクスの言葉でいうと愛なのでしょう。
ではあなたにとっては何ですか?と問いかけられているつもりで、観てほしい作品です。
デスティニープランや、能力主義の行き着く先もちゃんと示されています。アコードと呼ばれる彼らは目的の為に自国の国民を犠牲にすることを「必要なもの」として何とも思わない人種でした。
それは自らが弱肉強食の勝者であるために、勝者の理論と覇権闘争の方法論しか身に付けなかった我々現実の国の指導者と何ら変わらない衝動を有しています。
そんな彼らの作る世界が今とは違う良い未来であるはずがないと、私は観て思いました。
面白かったよ。いや面白かったんだけど…
ガンダムは水星とハサウェイ、SEEDは公式の総集編動画2本見ただけのにわかになります。
ガンダムの映画だけあって面白かったんですよ。いや面白かったんだけど…って言うのが正直な感想です。
ここからは良かった点です。
挿入歌の「ミーティア」のかかりかたはむちゃくちゃ良かったです。最高のタイミングでかかり、さらに場面を盛り上げてきましたね。
SEED(覚醒)演出はTV版から変えすぎずにグレードアップさせた感じがして好きでした。
キャラもよかったですね。
敵でいうと、アウラとモブのブラックナイトスコードの清々しいまでのザ悪役っぷりはいいですね。逆にオルフェとシュラには彼らなりの信念を感じましたし、その信念に比例して強さも強者感もある。描写や行動を見てて、少なくとも今作の敵のなかでは魅力ある悪役だと思いました。あとイングリットは見ててホントに可哀想でした。好きな人が一切こっちを見てくれず、ミスしたら殴られてアウラからも汚物を見るような目で見られて。最後オルフェと少しいい感じになって死んでしまいましたが、彼女にとってはある意味その瞬間だけは少し幸せだったのかも。必ず来世で報われてほしい。
ギーペンラートさんの性格もいいっすね。プライドの権化。そのくせキラに嫌われると不安定になって泣き出す。気になってたシュラにすがり付き、そのままシュラたちに寝返る。そして最後は見下してたやつにボコされる。素晴らしい。見てる分には最高にオモロイ(現実でこんなやついたら即避けるけど)。
味方キャラもそれぞれちゃんと見せ場があってよかったです。特にアスラン。序盤はファウンデーションについて調べて別行動してましたが、その後ブラックナイトスコードにはめられたキラのピンチに颯爽と到着して助けるとかかっこよすぎだろ!最終決戦でもキラのピンチに颯爽と登場(二回目)してキラをかばい、真の姿を解放して相手の1人(シュラ)を引き受けるとかもうかっこよすぎるんよ。しかも精神的にボロボロのキラを奮起させるとかもうどんだけ頼れる相棒なんだよ!
アスランかっこよすぎるだろ(二回目)!
あとシンのデスティニーへの信頼とデスティニーでの無双も最高でした!
展開も良かった。
オルフェのラクス催眠NTR、それを見て苦しむキラとイングリット。そこで追い討ちをかけるオルフェさん。そして罠にはまるキラとコンパス御一行。ファウンデーションの非道ぶり炸裂。だけどアスランのお陰で生き延びたキラたち御一行は奮起。仲間の協力を得て反撃開始していき、囚われていたラクスを助けて最終決戦。王道ストーリーでやっぱり盛り上がるし、各キャラの活躍シーンもちゃんと組み込まれていて、お祭り映画としては素晴らしいと思う。
ここからは僕の評価が下がった理由について述べます。
TVシリーズを見てないせいかどうしても絵柄が古くて僕は合わなかったです。
最終決戦のモビルスーツでのバトルも盛り上がりはするんですが正直分かりづらくて、なにやってるか分からんところは結構ありました。
あと見てると徐々に慣れてくるとはいえどうしても気になる女性キャラの唇。
ここからは批評ではないのですが、かなりぶっ飛んだ展開の連続でつっこみどころ満載だった終盤戦について少し書かせてください。僕は結構(心の中で)つっこみながら楽しんで見れましたが、そこを受け入れられるかどうかで結構評価は変わりそうだと思いました。
以下、個人的なつっこみポイントです。
1:シン対モブラックナイトスコードにて
モブラックナイトスコード4人「闇に堕ちろシン・アスカ!(ここで催眠使ったかあ)」→金髪の少女(イメージ)登場(一瞬カガリと間違えたけどステラだったか)「シンは私が守る!(おお!)」→金髪少女がなんか怪物になる(ファ?!)
私が守る!までは分かったけど、怪物になったのはなんでや!(見てすぐは結構困惑した)
2:ズゴックの中からジャスティス登場(ホンマに中から出てきたよジャスティス。どこにそんなスペースあるんだよ)
3:ラクス
あのスーツはなんだよ!もはやダリフラじゃねえかよ!(結構あれはあれでよき)そしてなんで最初マイティーストライクフリーダムの肩に立ってんだよ危ないだろ!
4:キラとラクス
最後なにロマンティクスしてんだよ!
5:アスランのジャスティス
最後の頭からの攻撃はなんだよ!あれもうウルトラマンガイアのフォトンエッジじゃねーかよ!
愛してるから必要なのです
ガンダムSEED、どころかガンダムシリーズ初心者。完全なる無知。往年のファンが歓喜する作品であることは知っていたのだけど、この機会逃せば一生見ることがないだろうと思ったので、本作でガンダム初挑戦。覚悟してたけど、こんなに理解できないとは思ってなかった😅
専門用語や癖の強い人物名が冒頭10分で波のように押し寄せて来て、脳内パンク状態。初見が見ると理解度20%くらい。アニメーションに古さは感じるし、ラスト際の回りくどさも気になる。それでも、難解ながらにそれ相応の見応えはあるし、アクションもすげぇカッコイイ。主人公の人間臭さもすごく良かった。愛される理由が少しだけ分かった気がする。キャラクター全員、髪がめちゃ長いのには笑ったけど笑
この映画、4DX史上最も座席揺れてるんじゃね?ってレベルで、稼働の作り込みが尋常じゃなかった。おかげで話は入ってこないんだけど、没入感・臨場感が異常。大胆な戦闘シーンから、些細な装着シーンまで、こだわりがヤバい。こんな体験出来ただけでも見た価値があった。ぺーぺーなので深い話は出来ないけど、映画館で見るべき作品であることは間違いない。今週末からハイキューの特殊上映が始まってしまうので、結構な枠は取られると思うけど、少しでも多くの人にこの4DXの凄さを体感して欲しいな。
もし、過去作見たことないけど迷ってる〜って人がいたら、YouTubeで「2分でわかるガンダムSEED」と検索し、その動画を見てからの鑑賞をオススメします。マジでこれいい。話入って来やすくなるし、毎日みたいくらいオモロい。
全587件中、281~300件目を表示