劇場公開日 2024年1月26日

「ハンバーガー」機動戦士ガンダムSEED FREEDOM あわわさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0ハンバーガー

2024年7月4日
PCから投稿

興行収入が振るっているようだけど、
まあ、美味しい料理屋単体よりハンバーガー屋の方が収益上げてるのと同じ現象だよ。
よくできたものより雑で粗野なもののほうが一般受けするってこと。
ざっくりいうと何もかもだめだった。

「SEED好きだったのにがっかりだった」っていう意見も多いけど、そもそもSEEDシリーズはこんなもん。SEED世代だけど当時からSEEDを全く評価できなかったし、今回の映画もその印象とほぼ変わりのないものだったよ。
戦術の工夫に乏しく、激しいだけで緩急がない戦闘演出なんかまさにSEED。「ストーリーはともかく戦闘はいい」って意見もあるけど正気を疑う。絵コンテ最悪だと思うよ。ガンダムの歴史でいうと比較的新し目のシリーズらしくアニメも映画も作画はきれいな方だけど、それで「作画はいい」っていうのは戦闘描写を評価するには基準がおかしいと言わざるを得ない。
逆シャアでバズーカを切り離すシーン、0083でビームサーベルを囮にしたりとっさに足を犠牲にしてガードするシーンなど、いいガンダム作品はちゃんと戦闘思考してて作画にもセリフにもそれが現れてるんだけど、オカルト精神汚染と妙な演説や自分語りしながらピュンピュン動いてるだけの戦闘シーンはさすがSEEDだとある意味感服したほど。

ストーリーの酷さに関しては他で言われてるのと変わらんかな。
愛、愛、って言ってる割には謎パワーを弾く脅威の愛パワーってくらいにしか機能してなくて、作品として愛をプッシュするには笑えるほど安っぽい。
まあ、PS1の実写版ガンダムゲーをやったときのように笑えはしたから1点くらい上げてもいいかっところ。

という具合に、ガンダムとしてはさておいても映画としても全然だめでしょ。
なので高評価されてる事自体最悪だが、それでも「SEEDが好きだったからこの映画に落胆した」っていう意見よりかは、「SEEDが好き!これを待ってた!」っていう意見のほうが正当に評価してると思うよ。だってあの低劣さこそがSEEDなんだから。

あと、お色気シーンは別にあってもなくてもどっちでもいいよね。露骨すぎて笑ったけど。

あわわ