「ズレたレビューには気を付けて」機動戦士ガンダムSEED FREEDOM 0912さんの映画レビュー(感想・評価)
ズレたレビューには気を付けて
レビューを見回したところ、特に低い評価をしている方々の指摘が、非常に表面的な批判でしかなく、ガンダムSEEDに対するミスリードさえ含むと感じたので、仕方なく投稿します。
不満を訴える指摘は様々ですが、私が見たところ、それらは全て「演出面」についてです。
例えば、エロやギャグはいらないとか、設定が唐突で説明なくご都合主義っぽいとか、起承転結ガーとか。
その指摘自体は間違っていないと思います。しかし演出面のみで作品価値が判断されるというのは、映画として整っているか、綺麗かどうかという話に過ぎません。作品の「中身」というものは、演出面の善し悪しとは別に存在するものではないでしょうか。
実は……というか、ガンダム作品をよく知っている人にとっては、ことガンダムにとって重要なのは、アニメーション劇としての完成度以上に「メッセージ性」です。完成度の高い劇を観たいなら別の素晴らしい映画を観ればいいし、小説なりを読めばいい……というと語弊があるので正確に言いますと「ならわざわざガンダムを観なくてもよかったかもね」という感じです。
これは暴論のようですが、世の中には楽しませることが目的の作品と、何かを訴えることが目的の作品があります。ガンダムについていえば、広く公共に発表するものとして、社会的な意味を持つ作品づくりというのが、ガンダム全体にいえるテーマでもあります。勿論、娯楽作品としての側面はありますが、それはあくまで玩具を売るためのクライアント命令であって、わざわざアニメーション作品として世に出すことの本質ではありません。
そんなものガンダムに求めてないよ、楽しめればいいよ、という感覚を持って、実際に楽しんで頂いた方まで否定はしにくいですが、ガンダムが娯楽やガンプラを売るためだけに、戦争とか、核というキーワードをわざわざ持ち出している訳ではないのです。
中身を無視して、外見の演出の不出来を理由に作品価値を下げているレビューは、ガンダム作品における本質が解釈できていない意見ばかりです。作品の解釈が出来ないまま、ズレた評価をしている方が意外に多く、いわゆる、映画というものを数多く観ている人の読解力や洞察力はこの程度なのか?と不思議な次第です。
ではガンダムにおける「メッセージ性」とは何でしょう。
ガンダムにおいて長らく語られるテーマは「人がいかにして、ずっとこの世界に存在できるか」です。君は生き延びることが出来るか……というやつです。
戦争はその一部の要素でしかなく、実はテーマではありません。玩具を売るため、ロボットを活躍させるために適した状況が戦争だったに過ぎません。
戦争の記録……ガンダムは戦記物として分類されますが、戦記とは過去の記録という性格が強く、過去は学ぶべきものではあるけれど、未来を構成する要素にはなりにくいのです。そのためガンダムは別個で未来的な問題を取り扱い、テーマとしています。
ではガンダムSEEDのテーマとは?
その点についてガンダムSEEDは、遺伝子調整技術による人間の能力向上が、ヒトの革新に繋がるのではないか……と仮説を立て、その仮説が立証できるのか、あるいは棄却出来るのかということを、ストーリーを通して検証しています。さらに我々視聴者にも未来的な問題について議論を投げています。
こういった前提を踏まえると、作品を読み取る上での「洞察」が生まれます。
1作目のSEEDではあまり議論は深まりませんが、クルーゼという男の主張は、人が欲深く、愚かである事を指摘し、遺伝子技術も人の愚かさの1つとして議論のテーブルに上げます。
2作目のDestinyではデュランダルという男が、デスティニープランと名付けた社会構想を呈示することで議論を表面化させます。そして戦いの中で主人公らの意見とは対立します。
しかし残念ながら、2作目のDestinyは演出面の問題もあり、結果的には視聴者に伝わりにくい形で終了したようです。SEEDは良かったけどDestinyは苦手……という方の理由はこの辺にあると感じます。たしかに演出は大事……
なので3作目にあたる今回の映画では、既に議論されたはずのデスティニープランを再び呈示して、キラ達が撃ち破るという流れを「より分かりやすく」観せた作品になっています。18年も経って再呈示されたのは、作り手側の至らなさでもあり、我々視聴者の理解力の無さでもあると思います。
今回のテーマは「愛」だ、という意見は多いです。
では、なぜ愛なのか。
ラクスは、人が能力によって評価され、生き方を決定づけられるデスティニープランへの反論として、愛を語ります。
それは愛というものが、生まれ持っての遺伝子や能力で決められることの無いものであり、生まれた後の人生の中で必然性なく生じる一人一人の自由意志だからです。
しかしデスティニープランは効率的な社会の実現のため、生まれた後の自由意志を縛る可能性があります。事実アコードの中にも一人、愛という自由意志を押し殺した人物が描かれています。
愛、というのはあくまでラクスなりの表現であり、それは人によって「努力」でもいいでしょう。言葉は異なっていても、解釈としては同じです。
なので今回のテーマは「能力(しかも先天性の)や必然性のみが求められる世界が人を幸せにするのか?そのような世界で人は革新し、争いを無くせるのか?」ということで、それに対するメッセージは映画の中に描かれています。
その答えはラクスの言葉でいうと愛なのでしょう。
ではあなたにとっては何ですか?と問いかけられているつもりで、観てほしい作品です。
デスティニープランや、能力主義の行き着く先もちゃんと示されています。アコードと呼ばれる彼らは目的の為に自国の国民を犠牲にすることを「必要なもの」として何とも思わない人種でした。
それは自らが弱肉強食の勝者であるために、勝者の理論と覇権闘争の方法論しか身に付けなかった我々現実の国の指導者と何ら変わらない衝動を有しています。
そんな彼らの作る世界が今とは違う良い未来であるはずがないと、私は観て思いました。
>kazikaさん
う~~ん・・誤解とかそれ以前の問題だと思いますよ。
「メッセージ性を理解してなお、すっきりできないファンもいる」・・うん、それはそうでしょう。私たち含めて別に誰も低評価が全部駄目!なんて一言も言ってないですからね。
でも、それは今本サイトに大量に投下されている低評価レビューの何%がそれに該当しますか?って事が問題ですよね。
残念ながら10%にも満たない、というのが現実でしょう。
ザっと見て見ても、
SEEDという作品への嫌悪を懸命にアピールするもの
古参ファンを名乗ってその俺が気に入らないからダメ!と言い張るもの
製作陣や映画を楽しむ来場者を中傷するもの
「夏休み最終日にでっちあげた読書感想文」状態の宿題感覚なっているもの。
ストーリー展開のネタバレを乱雑に書き込んで、それにひたすら悪態を付くもの
あからさまに荒らしとして処分をされないギリギリを模索するもの
作品外の動機を低評価理由にしているもの
他の低評価レビューに右ならえ左にならえな量産レビュー
近い時間帯の高評価レビューへの当てつけ・唾吐き
・・etc
はい、極端な低評価の9割がこんな有様です。
残念ながらkazikaさんの語ってる内容と本サイトで起こっている現実があまりにもかけ離れ過ぎています。
世間や周囲と異なる気持ちを「吐露したい」?「孤独感」?うんうん、わかりますよ。
でもね、それは5chのアンチスレやそういった人達が集まれる場所でや満たすべき気持ちであって、レビューサイトでやる事では無い。
レビューというのは、自分の個人的な気持ちや感情すらいち加点減点要素にするのがレビューというもの。
現に3~4点辺りに本文ではボロクソ書いてるけど、名作である事を前提にちゃんとした点数を付けてる人は沢山います。
そんな場で勝手に集まる場として本サイトの存在意義を見出されても映画comとしては迷惑千万でしょう。
最低限理解すべき事はここが「レビューする場」であって、アンチ板でも愚痴板でも無いって事ですね。
別に低評価=悪では無いと私も思う。
が、低評価を付ける事そのものが目的で肝心の内容は適当にストーリーや設定に文句や悪口並べたり取り繕う様なものが9割という惨状ではそれも通用しないのもまた事実・・・
まして、低評価した人が「高評価してる人は云々~。低評価の人の方が内面的に~世界に~」みたいな言い訳をしてる人を見て普通の人はどう思うか。
基本的にちゃんとした理由で低評価を付けた人は、自分が低評価だからって他の低評価レビューを無差別に擁護したりはしません。
そりゃあそうでしょう。低評価レビューに荒らしは付き物、自分が低評価したからってそれはそれ、これはこれ。
そもそも、一定以上の評価してる人と低評価してる人、どちらが内面的に作品を理解しているか・・・
それこそ0912さんをはじめとした名レビューを書いてる人達がそれを証明してるわけで。
色々な人のレビューにコメントしているので、何度も繰り返しのコメントになってしまいますが、映画作品を観て例え高評価だったとしても低評価だったとしても、それは個人の自由だし個人の感想です。
ただ、この映画に低評価を付けた人に、〝この映画を一度観ただけで本当に全てが分かったのか?〟と、問いたいと思います。
この映画は、確かに見る人を選び賛否両論あるという面があるのは、致し方ないと思います。劇中で重要なストーリーも幾つか省いているし、重要人物の死(ブルーコスモスのミケール大佐)も一瞬の描写のみで、一度鑑賞しただけでは誰も気付かない作りになっているからです(ネタバレ無い場合は、何度も鑑賞しないと気付けない)。更に、通常の映画で2部か3部作くらい作れる程のストーリー量にも関わらず、1作(2時間)にギュッと詰め込まれている為、一度鑑賞しただけで全てを理解するのは、ほとんどの人が無理だと思います(ガンダム作品で比較すると、閃光のハサウェイの方が3部作で丁寧な作りになっています)。特に、劇中後半は派手な演出・お祭り騒ぎ的の怒涛の展開が続くので、多分ほとんどの人は情報過多になり、映画を冷静に観られなかったはずです。結果、初見で鑑賞した人の中で、派手な演出などや好きなキャラが活躍した事で満足出来た人達と、ストーリーを表面的にしか観られず「過去作の作りと違う」と思ってしまった人達に評価が分かれたんだと思います。そこで何が言いたいかというと、初見では結局みんな、「表面上の演出」でしか判断出来なかったという事なんです。この映画に対して低評価の人のレビューの中には「高評価レビューの人は、○○が活躍したからとか、これで良かったんだとか表面的な事でしか判断出来ていない」とコメントしている人もいますが、それは低評価の人も同じ事なんです。もう少し辛口で言わせて頂くとすれば、「表面的な演出だけ観て、映画を全て理解出来たと勘違いしているだけ」なんです。
しかし、初見で低評価と感じた人も、何度か鑑賞すると表面的に派手な演出などは次第に気にならなくなり、劇中後半などは派手な演出より意外とシリアスでメッセージ性が強い描写になっている部分も多いなぁと、気付かされるはずです。
>もちすけさん
ここまで思い込みを軸に意見を書ける人とは絶対に会話が噛み合わないので多くは書きませんが2つだけ
2回目観て考えが変わったので自分でレビューを削除しました。
低評価を庇ってません。0912さんのレビューのあり方に意見を書いただけです。
以上
ookiniさん
あなたは、一体この映画を何回観たんですか?
まさかだと思いますが、一度観ただけであの情報過多の映画を全て理解出来たのですか?ただ単に、表面的に派手な演出やお祭り騒ぎ的な描写ばかりに気を取られてしまっただけなのではないですか?
もし、そうだとしたら「一知半解」だと言わざるを得ません。
>ookiniさん
>メモリーさん
見苦し過ぎますよ御二方。
申し訳ないが、0912さんの意見は低評価レビューしてる人以外の全員が思ってる事ですよ。
低評価される出来だから念頭!とか専門レビューサイトじゃないし~!とかもうお話もならないでしょう。
現実問題として、「本当に観たのか?」と誰しもが思うおかしな低評価のレビューが投稿されてるからこういった意見が多々出てきてるって事は認めるべきでしょう。
そもそも御二方はまともなユーザーに物申したり低評価レビューを庇える立場でしょうか?
片や「駄作だ~!ワースト1だ~!信者~!」と映画の成功やファンへの憎しみや愚痴を並べて中身ゼロの悪口を展開して0.5付けた人。
もう一人に至っては・・・これ削除喰らってません?
極端な低評価レビューがこんな低評価だけ付けて後はひたすらダラダラその言い訳と愚痴を連ねる様なレビューとは呼べない内容だらけだから「おかしい」となるのは当たり前。
ここの利用者のほとんどは本作の点数を、現状の点数+1点くらいに見てると思いますよ?
まあ、なんというか、まだ低評価に対してぐちぐちいう勢いるんだな、と。
きつい物言いにはなりますが率直にそうとしか思えないので。
低評価される、しかもかなり激しく、というのは『少なくとも低評価される出来だから』というのが念頭にあります。
後半部分のコメントはとても思いが込められていて良かったと思われます。
ただ、低評価した人は人で低評価した理由がソレですし、いち消費者としては評価なんて大なり小なりそんなものなんだと思いますよ。
低評価をそれなりにされる作品にしか出来なかった製作陣が悪い、としか個人的には言えません。
ただそうじゃない人もいますし、それならそういう人達だけで盛り上がれば良いとも思います。
元来ユーザー側の作品に対してのスタンスとはそういうものではないですかね?
演出面で映像作品が評価されるのは当たり前。映画.comはガンダム専門レビューサイトじゃないしガンダム作品のメッセージ性を理解出来ないなら他の映画を見れば良いなんてあなたが言うことじゃない。
ズレてるのはあなたの方では。
って事で前半の低評価に対するあなたの感想は要らないんじゃないですか?
ガンダムにおいて長らく〜からのレビューは素敵です。この作品からそこまで妄想を膨らませる事が出来る人もいるんだなと感心しました。
でもSEEDファンは、分身はこうやるんだ!とかズゴッグに盛り上がってるだけだと思いますよ
極端に低いレビューは、あまり気になさらないで下さい。
恐らく、同じ人が会社のスマホなり別のスマホを使用して低評価のレビューを増やしているに過ぎませんので。