「哀しい、いや怒りか?」機動戦士ガンダムSEED FREEDOM 狂うぜ体調さんの映画レビュー(感想・評価)
哀しい、いや怒りか?
駄作としかいいようがない。
端的に言ってストーリーはラクスNTR物語。種、種運命で紡いできた主要キャラたちの精神的な成長を全て反故にして、中学生レベルと言ったら中学生に失礼なほどの陳腐な男女の三角関係に堕としてしまった。
真面目に観るのがしんどくなり、途中から「これはSEEDの三流コメディパロ」と自分に言い聞かせ、笑顔で観るしかなかった。
案の定、敵キャラは終盤でいま流行の不同意性交強要、ストーカー野郎のモブと化し、最終決戦の場面ではキラ、ラクスの2人が嫉妬に燃えるモブ君の眼前で見せつけS●Xをやらかすかのようなコクピットシーンを演じる。
種運命で熟年夫婦のような絆の深さを見せた主人公2人はどこへ行った?アスランが「達観者キラ」を説教だと?何の冗談だwww
このストーリーに数々の劇伴名曲を生んできた神・梶浦、See-Sawの新曲もキレが悪かった。
梶浦さん、内心忸怩のロマンティクスだろう。
安心して見られたのは作品ごとに男っぷりが右肩上がりのイザークがディアッカとともに苦労人として頑張るシーン。中の人は梶浦さんから男性では超レアな楽曲提供を受けたあの人。
鬼退治の超人気作ではこれからアニメの中で存在感が増していく展開だから、また梶浦さんから曲もらったらどうかな?タイトルはShootじゃなくてWindあたりで。
ちなみにこの作品ではクルーゼ隊長がアスランをパワハラしてますなwww「私のテロメアを伸ばす青い彼●花は見つかったのか?アスラン、アスラン、アスラン!!!」グフっ!!
というわけで、映画種自由を観て私の体調も狂うぜしたのでした。グフっ!
追記しておきます。
上記レビューで梶浦さん、See-Sawによるエンディング曲について「キレがなかった」と書いたが、それはある意味当然でした。劇伴を作るに当たって彼女が自らに課している「劇伴は映像以上に印象を残してはならない」に照らせば、映像作品自体が「アレ」だったので、それの付随物としての楽曲にいつもの魅力を感じなかったのでしょう。当方、過去の種も種運命も大好きで、そこから梶浦音楽ワールドに入ったKaji、Kalafina、FJオタです。
当然、あんなに一緒、暁の車、君僕などは今も聴くたびに映像の思い出とともに涙が滲みます。(特にギル、レイらが死に臨む場面の君僕ピアノソロパートなどは天才的にドラマチック!)
だから去り際のロマンティクスに寂しさを感じても致し方なし、と思ったが
違ってました!!!
改めて楽曲タイトルの意味、全ての歌詞を見て頭をフル回転させたら閃きました。(二重の意味で種が割れたw)この曲、歌詞は梶浦さん、See-Sawが自分たちの出世作ガンダムSEEDに別れを告げる決別の歌だという事に。「去り際の」とは誰が誰から(何から)去るかの意味を。
歌の中でキラ、ラクスを誰もが連想する二人は梶浦、石川ご両人ではないか、という事です。
だから、あくまで個人的にはこの曲は梶浦さんの、この映像作品に対するレビューでもあると、歌詞と物哀しい旋律にその暗喩を巧みに潜ませたな!やってくれたな梶浦さん!そう考えて溜飲を下げた次第です。
今作の鑑賞者の中には梶オタの方も大勢いるはず。そんな方たちのレビューも読んでみたいです。