「20年を経て見れて良かった」機動戦士ガンダムSEED FREEDOM コウさんの映画レビュー(感想・評価)
20年を経て見れて良かった
DESTINYの放送終了時に20代だった自分も今は40代のおじさん。
当時、DESTINY終盤の展開についていけず、SEEDには今の今まで残念な印象を持ち続けていたが、本作を経てポジティブな意味でSEEDに区切りをつけることができたと思う。
スタッフの皆さん、どうもありがとうございました。
正直、キラの精神性が意外と成長していなかったり、新型フリーダムの見た目が今一つだったり、ズゴックの中身がジャスティスだったり、ラクスのハイセンスエッチィスーツ、最後は謎の裸体になるなど思っていたのと違うところは諸々あった。
けれどもSEEDを通して見たかったものが映画でやっと見れた気がした。
混迷を極める世界の中でも平和を模索し続ける主人公たちの姿であったり、一騎当千過ぎるキラの葛藤と救い、TV版では感じづらかったキラとラクス&シンとルナマリアの絆、仲間たちのその後…これまでのSEEDの登場人物やMS、様々な要素を集めに集めたお祭りのような贅沢な映画でした。
そして個人的にはDESTINYで不遇の扱いを受けたシンが後半大活躍したのが嬉しかった。
シン・アスカの過去には大きな悲しみがある。
家族ができた今の自分には、戦争で家族を失った彼の悲しみは想像を絶する。
DESTINYでは最後敵役になってしまったが、本作ではシンにきちんと光が当たっている。
平和を守る為にヒーロー側で一本気に突き進むシンこそ自分は見たかった。
激強ですっきりです。
20代でDESTINY直後にこれを見たら受け入れていなかった気もしますが、大分時が経って自分の許容も変わったのか、合わないところはまぁいいかという感じで流せました。
とても面白かった。自分は見れて良かったです。
迷っている方は期待し過ぎず、ぜひ劇場で見てください。