「ナチュラルの野蛮な低評価に屈してはならない」機動戦士ガンダムSEED FREEDOM ハムかめんさんの映画レビュー(感想・評価)
ナチュラルの野蛮な低評価に屈してはならない
まず大前提として、狂ったように低評価を投げ続ける野蛮なナチュラルはこの映画の見方を間違えています。
そもそもガンダムシリーズという星の数ほどの設定が生まれては消えていき、また気づいたら無から生み出される作品において、“あの設定はこうだった”だの“⭕️⭕️の設定は何処に行った”だの言うこと自体がナンセンスです。ガンダム向いてないので他のアニメ見てください。
ほうぼうで言われてる“キラきゅんはこんなキャラじゃない”だの“恋愛脳クソゴミ”などの愚劣な感想についてですが、アニメ本編でのキラくんの心情描写として特徴的な箇所に以下の2つがあります。
❶平和な学生がいきなり戦場にブチ込まれて心も下半身も荒れに荒れた無印種の砂漠編
❷戦いから逃れて隠遁生活してたらギルに暗殺部隊差し向けられて絶望しながら戦いに身を投じた種死
キラくんはこんなんじゃ〜とか抜かしてる野蛮なナチュラルは種死しか見てないんですか?無印種忘れたんですか?
種死で戦争終わらせてコンパス参加して元敵のシンちゃんと和解してラクスとニコニコ笑顔で暮らせてさぁこれから頑張ろう!!!と思ったらなんかブルコスは消えないしザフトも頭CEだからノリノリで殺し合うしこんなクソみたいな戦いにせっかく和解した部下巻き込まないしで諸々抱え込んで荒れ始めたのが冒頭キラくんです。こんな顔は無印種でしか見れなかったはずです。大変な懐かしさを覚えました。
キラのキャラ付けについては以上のとおりです。ヘラる根拠は数多く描写されています。自分は好きです。
んで、恋愛脳ガーとかほざき始める愚劣なうえ童貞まで拗らせたどうしようもないナチュラルの世迷言ですが、福田両澤が描きたかったテーマを微塵も読み取れてない無能の極みなので恋愛脳に至る前のキラくんが絶望する敬意をナチュラルでもわかるように書いていきますと、
【前提❶】度重なる作戦行動でキラは疲弊しており、ラクスとの時間はあまり取れていない。
【前提❷】エンブリw…オルフェからの度重なるラクス匂わせとキラとの夜のレスバトル。(キラ完敗)
①グリフィンがキラに精神攻撃。キラ突撃。
②キラ、軍事境界線突破。威嚇射撃無視。ファウンデーション攻撃開始。
③攻撃開始宣言前に精神攻撃解除。キラ、ラクスの攻撃同意の声を明確に聴く。
④オルフェ、改めてラクスに確認。回線越しでの熱い死体蹴り。
これで絶望しない奴、居ますか?心が無まですり減った種死キラならノーリアクションかもしれませんがここでしっかり絶望してくれるあたり僕は今作のキラくんが大好きです。もう教祖じゃありません。
この後に頭カガリのアスランに修正されて、ラクスを取り戻す!ラクス大好き!ってなるわけですけどここだけ取り上げて恋愛脳!恋愛脳!って叩く人の思考が私はわかりません。無知蒙昧なナチュラルは映像を見たまま把握することもできないのでしょうか。
※ある程度知能のあるナチュラルはここで。『あれ?ラクスの遺伝子的パートナーはアスランじゃ…』とか余計なことを思い出すのですが、それはガンダムなので設定を焼却してください。
そもそも種死からして、『遺伝子で人の可能性狭めるの良くないよね!やっぱ人間の意思とか可能性って大事だよね!』ってのがテーマでしたが、今作もあんまりそのテーマは変わってません。むしろ“愛”にフォーカスして描写されてます。
ラクスとオルフェはアコードとしてなんか精神感応することでいかにも遺伝子操作された“作られたパートナー”感マシマシに描写されますがラクスはそれを人の意思、キラへの愛で粉砕します。これは種死本編でのデステニープランの否定と何ら変わりませんね。
また、これをごくごく小さなスケールで描写したのが
アグネス→キラとシン↔︎ルナマリア
です。遺伝子とか新人類みたいな大層なモンじゃなくても人の意思は能力や社会的地位・役割など他の何かに拘束される物じゃないよね?ってのが、尻軽クソ女のアグネスとルナマリアの会話で描写されてます。
アグネスは清々しいレベルの令和のクェスで典型的クソ女ですが、作劇上の役割は非常に大きいです。良い仕事をしました。
長くなりましたが今回の映画のテーマを私は「“愛”をテーマにした種死の再解釈」としています。
ここまで書いてまだ愛は〜とか恋愛脳はクソ〜〜とか抜かすのなら恋愛が全く絡まないガンダム見てください。あるんですかね?
あとカガリのエロ妄想キモい理論についてですが、確かにすごくキモいですが常に頭カガリなわけじゃないと思います(多分)。当該シーンはシュラくんが明確にアスランの心を読もうとした描写があり、読心が常時発動でないこと自体はアスランはストフリ弐式で接敵した際に把握しているのでおそらく読心ムーブに対して露骨なカガリのエロ妄想をぶつけて精神ブラクラにより反撃したと思われます(多分)。一応映画本編で描写された内容で組み立てましたがいかんせん描写されてないアスランの脳内はわからないので常時おっ立てた状態でコクピット座ってるかもしれません。ここは崇高なるアコードの皆様により補完をお願いしたいところです。
それでもガバガバなところは多々あるので個人的には80点です。が、素晴らしいガンダム運動会により5,000兆点加点なので得点は5,000兆80点です。