「20年ぶりの蛇足」機動戦士ガンダムSEED FREEDOM たこつぼさんの映画レビュー(感想・評価)
20年ぶりの蛇足
SEEDは好きでも嫌いでもなかったけど、20年ぶりにわざわざ劇場版作るのだからと思ってみてみました。
前半は悪くなかったけど、後半でこの話をどう畳むのかかと思ったら…非常に雑だった。
敵の目的は単なるディスティニー計画の焼き直しだし、コーディネーターが敵も味方も中学生レベルでそれでよくノーマルのこと見下せるなと思った。
そんなコーディネーターの国がたった一艦の戦艦と数機のMSにボコボコにされる。落ちも何もなく悪の帝国を倒しておしまいというなんともコメントに困る作品だった。
ガンダムのアクションは後半くらいまでは良かったけど、ツマランギャグやラクス・キラのバリアー演出の意味分からなさもちょっと興ざめした。
せめて敵国の企みが逆に他の国家を団結させるような演出くらいは見せてほしかった。
平和は個人の力や思い込みではなく、社会的な枠組みでしかもたらせないというところが全く分かってない。
結局、反戦左思想の個人集団が悪の親玉を倒しておしまいというSEEDの水戸黄門スタイルは変わっていなくてまあこんなもんかと思った。
ただ懐かしのSEEDキャラが一度揃って同窓会というくらいの価値はあったので、60点くらいはあってもいいかもしれない。
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