「ガンダムとして観てはならないガンダム作品」機動戦士ガンダムSEED FREEDOM ookiniさんの映画レビュー(感想・評価)
ガンダムとして観てはならないガンダム作品
冒頭に、まずはガンダム作品として観ました、とした上での評価になります。
はっきり言って駄作です。
最近のガンダム映画の中では間違いなくワースト1の駄作さです。
基本的に良い面もありましたが、悪い面が『悪目立ちがすぎる』点、種死までの良かった点すら台無しにしているあたりが致命的すぎました。
ただ、SEED絶対の信者な方なら、あんな出来でももれなく面白く映ったのかもしれません。
しかし、私のように『ガンダム』として観たなら駄作としか評しようがありませんでしたね。
まず良かった点は以下のようになります。
・シンのワンコ感、青臭さが良い意味で描かれている。
→これに関しては種死ではとにかく反発的な小僧らしさを呆れるレベルで強調しすぎた同作後編とは打って変わり、種死前半部の生意気小僧路線を基礎としつつ、元来のシンという人物の良い面を描かれた点は良かったです。
・懐かしい機体のサプライズ
→これはもうデュエル、バスターのアップグレード型がミーティアを駆り登場する場面。いや、これは良かったです。何気に核エンジン搭載仕様になっていたのも草。
・種死の鬱憤を晴らすかのようなデスティニーガンダムの活躍、インパルスガンダムとの共闘。
→コレもまた種死では勿体なかった要素の補填みたいなものですが、個人的にはかなりの無双感が強く、ジャスティスに乗っていたから負けたんだ!発言には失笑しかありませんでしたが、それでも映えましたね、個人的にはとても良かったです。インパルスにデュートリオンビーム交信するあたりも。
残念ですが個人的に良かった点は僅かコレのみです。
以下、悪かった点↓
箇条書きします。
・ストーリーがあってないような陳腐なもの。
・テーマがぶれぶれのがったがた。
・ただキラとラクスが愛を叫び合うだけでかなり貧相で安っぽいし薄っぺらい。
・アーサーを始めとしたドン引きレベルのギャグ要素。内容がシリアスなだけに余計でしかない。
・登場キャラの言葉がやたらと薄っぺらく感じる。種死を見直した故かもしれませんが、種死の方が必死さがよき悪きに関わらず伝わるのに、劇場版でコレか、レベル。
・フルCGでのMS戦が、テレビシリーズのものより全体的に鈍く見える、ただビームやミサイルを派手にぶちまけているだけでかえって陳腐に映る。
・ジャスティス二式のバックパックダサすぎ問題。嫌がらせレベルでだっさい。
・終盤におけるジャスティス、シヴァとのバトルにてのアスランの妄想要素。いや、アレははっきりいらんでしょ。見苦しいレベル。
・ラクスがキラにストフリの新武装を届けるのは良いが、座席もないのに激しく揺れ動くコクピットで無造作に座る圧倒的な違和感。
・マイティーストフリの圧倒的な強さを魅せたいハズが不思議と陳腐にしか見えない数々の演出。ていうか、今更実剣とか。初代種でアレだけ否定したのはなんなのレベル。
・ラスト、海岸線で2人が全裸になった意味あるか?
以上が致命レベルで悪かった点でした。
まあ、終盤のマイティーストフリの演出を見て、劇場版00でのクアンタのバトル尺の少なさは逆に圧倒的な存在感を演出していたんだな、と考えを改めさせてもらえた点は感謝しております。
最後に。
この映画はガンダムSEEDが好きで好きでたまらない信者レベルな人向けレベルの作品なので、ガンダムとして観に行くなら、辞めることを推奨します。
こちらこそコメントありがとうございます。
なんというか、正直なところ、もっとコズミックイラという時代自体をしっかり動かしてくれる作品を期待していたんですよね、個人的には。
みつおくん自体が発表当初の対談記事でそんな発言をしていたのもあり、かなり期待していました。
しかし、実際に見て観たら、なんだこりゃ?だったんですよね。
コズミックイラの時間軸、物理的に以外は全く進んでないやん、と。
それであんな悪ノリ一辺倒の話を見せられたら、、、ウンザリしちゃいますね。
レビューにコメントありがとうございました。
私と同年代の友達、Xのフォロワーさんやゲームのフレンドさんも「めっちゃ良かった」「面白かった」と絶賛してたんですが、当時リアタイしてた子らは、今は若くても20代後半、30代40代と、長年オタクやってきて目や感性が肥えてるはずなのに、なぜそんな感想が出てくるのが凄く疑問です(汗)
今までたくさんの作品を観て、触れて、体感してきたはずなのにねぇ┐( ˘_˘)┌