パンケーキを毒見するのレビュー・感想・評価
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第99代内閣総理大臣のスカスカ度
冒頭、菅義偉首相を中心に集まった「ガネーシャの会」の所属議員たちが、取材を拒否する様が音声で流れる。菅を取材したノンフィクション作家の森功は語る。「安倍のために命を賭けるという官僚はいたが、菅にはそんな官僚はいない。人事権を握っているから恐れはするが、本心ではそんなに怖がっていない。誰もリスペクトなどしていない」と。安倍が「巨大な空洞」なら、菅は「スカスカの石像」のようだ。壊れたレコーダーのように同じ答弁を繰り返す、理念も国家観もない存在。
菅義偉という政治家の権力の源泉がつかみガネ=官房機密費だとすれば、まったく彼に似つかわしい。人徳やビジョンで人を惹きつけられず、カネを使うしかないのだ。ガネーシャとは、現世利益をもたらすヒンドゥー教の神の名だ。横浜市会議員時代から内閣総理大臣に至る現在まで、菅がこだわった「値下げ政策」とは、言わば「愚民政治」のコアだ。バカでも損得がわかるわかりやすいポピュリズム。
柵に囲われた羊の群れが、雪中、一頭また一頭と倒れていくメタファーは痛切だ。「羊の国民は、狼の政府を生む」。
スカスカのパンケーキの如き菅義偉という政治家は、私たちの欲動の投影なのかもしれない。面倒なことは考えたくない、わかりやすい利益が欲しい。そんな願望が、からっぽの権力者を作り出すのだ。
若者の政治参加を支援する学生団体のひとりが言っていた「日本は落ちるところまで落ちる」という言葉。菅のような存在を権力の座につかせてしまう、私たち国民の末路を予感させる。
「菅総理、お疲れ様」というムードに対抗するためのワクチン
現役総理大臣を題材にした、この映画に興味をもって観ようと思っていたのだが
個人的な理由によって、観るのが遅くなり
結果として「菅総理が総裁選不出馬」ということがわかってから
映画を観ることになりました。
ほとんど政治ドキュメンタリー映画を観てなかったのだが
内容は予想以上に面白かった
本作は映画の製作期間のためか2021年6月くらいまでの情報までしかなかったが
オリンピック・パラリンピックのところも補完をして
完全版として上映してもよかったのではないかと思う。
本作の予告編を見ると
「菅総理に批判的な人ばかり出ているな」という印象があるが
実は菅総理の支持者にも取材を申し込んでいたらしい
だが支持者は取材を全員断った
この映画では菅総理の問題として
学術会議任命拒否問題の答弁について
まともに答えないところを映していたり
そのうえ、記者会見で国会答弁と矛盾をしたことを言ったりする
さらには、赤旗で政治とカネの問題も追及される
「菅総理バクチ打ち説」みたいなものが出て
梶山静六を担いだり、麻生内閣で総選挙に出たりして
大勝負を繰り返してきたが
2012年にバクチに勝利し安倍政権の官房長官となり
そこから、2020年9月に総理大臣にまでなった
そしてバクチ打ちの気質は総理になったあとの政策にも波及する
GOTOキャンペーン、コロナワクチン、オリンピックなど
そのなかで大きく成功はしたのはおそらくコロナワクチンくらいだと思うが
また、安倍政権も菅政権も
裏でマスメディアに接触し
圧力をかけているという描写がある
加計学園問題の証人としてでてきた
元官僚の前川喜平は杉田官房副長官から
圧力らしきものを受けたという
現実として、前川氏は『出会い系バーに出入りしている』という記事を書かれ
バッシングを受けた、
ただ、思ったよりも出会い系バーについては貧困調査という建前は崩していないが
気楽に話しているなという印象がある
そして、同じく2015年あたりに「I am not ABE」で話題になった
元官僚の古賀茂明も圧力を受けたので
抗議のためにあのような行動に出たとしている
この映画は菅政権がテーマだが
半分くらいはメディアと国民の政治に対する姿勢がテーマだと思う
例えば、メディアの人間は菅総理と会食をすると
大半はかなり批判のトーンが弱くなるらしい
メディアに対しては「桜を見る会問題」をスクープした
「しんぶん赤旗」はその圧力にも屈しないように描写されており
そして、日本共産党と連携をすることによって
疑惑を追及するというシーンがある
これは日本共産党の強さを表したものだろうが
野党共闘をするときに逆に障害になるのではないかとも感じてしまった
そして、国民とくに若者は自民党を支持している人がかなり多い
理由としては単純に「テレビで与党のことばかり映している」とか
「野党は反対ばかりというイメージ」とかあり
そういうのが理由らしい
ということで、政権がでたらめやってても選挙に勝ってしまう
じゃあ、現在支持率低下している野党は勝てないのかというと
立憲民主党の江田憲司氏は「選挙になれば野党にも注目があつまるから希望がある」
といっていた
しかし、2021年9月5日現在は
総裁選に菅総理は出馬しないという方針になったので
これから誰が総裁になるかわからないが、新しい顔での選挙となると
国民の意識がリセットされて野党は相当苦戦を強いられるのではないかと感じている
この江田氏の希望は打ち砕かれるという予感が杞憂でなければよいのだが
今年は確実に選挙がある
国民の投票率を確実に上げる方法は
石破茂議員が「法律で投票を義務にすれば、確実に投票する」と半分冗談で言っていたが
さすがにそれはよくないだろう
だから、総裁選で誰がトップになるかわからないし
新しい総裁が安倍政権、菅政権の問題をどう取り扱うのかもわからないが
国民は主体性をもって選挙で投票をすべきだと思う
そして、菅総理が総裁選不出馬をすることによって
「菅総理お疲れ様」とムードが出てきて
過去の問題を水に流すということにならないように
この映画が「ワクチン」になるのではないかと思っている
バクチにはめっぽう弱い むしろ負け越し
午後から休暇をとりいつもの映画館で鑑賞
その前に市役所前の広場のベンチで缶ビール
昼食はゆで太郎跡地のうどんやで天丼セット
ゆで太郎のときとと同じ人が経営しているのか
天ぷら美味かったなぁ
うどんもコシがあった 加ト吉レベルかもしれぬが上等だ
で 映画の話だ
最近では珍しい程の盛況で30~40人は入っていた
平日昼間なので先輩方多し
あと本日火曜日はウイメンズデーか
昼ビールのせいで最後の方で睡魔が差し込んだが
基本終始飽きずに楽しめた
ガースはオラと同郷の秋田人 しかも県南だし
うまくやってもらえれば郷土の誇りと自慢できたのに残念だ
ま 無理だと思っていたが
官房長官時代に鉄壁のガースーとか持ち上げられて
調子に乗ったのか知らぬが 都合の悪い質問に答えず
ひたすら話をすり替え続けていただけだ
映画でも触れられていたが
農家出身の苦労人というのは見え透いたイメージ戦略
ガースの実家は豪農 オラも百姓出身なのでよく分かる
二人の姉はちゃんと大学に行って教員だったらしいし
*同年代の矢沢永ちゃんの方がホントの苦労人だ
夜汽車で広島から上京 横浜で途中下車
江田憲司が言っていたように
結局は利権に食い込んで金を集めて
その金を使って権力を得たんだな
官房機密費もいいように使ったらしいな
なんてことをつらつら書いていたら
本日辞任の意向だと
権力の維持のためだけに小手先の策を弄して溺れた
バクチにはめっぽう弱い むしろ負け越し
もういい歳だし引退してのんびりと余生を楽しんでもらいたい
首相就任はちょうど1年前 当時の祝賀ムードがもはや懐かしい
たまたま能代市に出張に行ったときに花火が上がっていた
よく分からんが
湯沢市内では祝 菅義偉先生 の貼り紙やのぼり(今日撤去?)
とほほだ
怒れる羊であれ
菅総理になった時
娘が『パンケーキ好きなんだって〜可愛い💕』
って言ってたなぁ。コロナ禍で殺伐としてた時に
この人で大丈夫か?
いや、ダメだろうなと思いながらも癒しキャラにちょっとホッとした瞬間があったのも事実。
この映画は風刺画を交え、国会のどーしようもない答弁に失笑しながら進んでいき
最後には政治がダメなのは選んでいる国民のせいだと指摘される。
与党政治家に一番都合のいいのは政治に関心のない国民であり従順なひつじ達。
I am not ABE
TVでそう言った人は担当番組を干されました。
当時は怒りを覚えたけどそんな事もしばらくすると忘れちゃう。そう、都合の悪い事も暫くすると忘れてくれる馬鹿な国民たち。そう思われてる。
怒るのも疲れるし意見を言って反対意見言われるのって面倒じゃん いつかどーにかなるって思考停止したまま
増え続ける感染者。
でもいつまでも黙ってたらそれこそ真冬の羊だよ。
いつ死ぬかわかんないよ。
この映画もいつ公開停止されるかわかんないから
早めにみましょ。
うーん。
取材拒否とはいえ、この程度の取材で映画が1本作れるとは驚きました。菅首相の生い立ちや内面にもっと踏み込んでほしかった。なんにでも出まくりの石破さんのありきたりな話や上っ面だけを語る政治家の話すでは面白くない。
選挙には行くべきですね
雰囲気だけで目新しい事実に乏しいような気がした。
まぁ、冒頭から取材拒否をドーンと出していたし、仕方ないのかも知れないが…
感想としては、頷ける部分とそうでない部分と…
例えば、管義偉は値下げの政治家で、省庁間の壁を打ちやぶる、という描写があった。しばらくすると、コロナ対策の不備や、デジタル庁を揶揄するような箇所がある。
今のコロナ対策のもたつきも、省庁間の縦割りの弊害が要因のひとつなのは間違いない。給付金の支給遅れをマスコミは大叩きしていたが、それは国と自治体のデータ管理形態がバラバラだったことも原因だった筈。デジタル庁に期待される役割は大いにある。しかしマスコミは給付の遅れは批判する一方、個人情報が国・自治体に管理されることに関しては、懸念されるような情報を多く流す傾向がある。全てにおいて完璧な政治などはあり得ないのではないだろうか?最大公約数を目指すことしか出来ない。
叩き上げの定説は怪しい→政治家としてどのような仕事をしてくれるか、が大事であって、別に大した問題とは思えない。強いて言えば、それをウリにするのが発信側も受信側もウケが良い、てのが日本的なのかもしれない。
その他、
マスコミに対する圧力→これはあるかも知れない。特に総務省に許認可権を握られているテレビメディアは。非常に重要な問題なので、注視しなければならないと思う。
安倍・管政権はリベンジ政権だ
戦中マスコミと今の状況は共通する
管義偉の本質はバクチ打ち
官房機密費は権力の源泉か?→これは余りに飛躍では?どの国でも情報収集に関しては、少なからず多くの人材と資金を投入していて、多分それは公表されることはない。公表される筈のないお金を「選挙資金に流用している」と印象づけるのはちょっとズルい気がする。
先進国の中で日本の状況は最悪だ→それは現政権だけの責任なのか?民主政治では、それを選んだ我々の責任でもあり、それは作品中で触れられてはいるものの、この作品の見せ方は、あたかも全責任は現政権にあるかのようだ。
等など、そうかもなぁと思う部分と、???な部分があった。
でもこういう作品も含め、色々な情報・作品を自由に観られることは大変ありがたいことですね。
現代は言うまでもなくネット社会で、玉石混交の情報が垂れ流されている。大事なのは、簡単に情報を盲信してしまうことなく、充分に考えて判断する力だろう。
後半は「選挙に行こう!」キャンペーンになっていたが、これは大賛成です。私も息子や娘には、いつも選挙に行くように勧めています。若い世代が行かなければ、政治家は圧力団体や比較的投票に熱心な年寄り向けの政治しかやらなくなる。
映画館は盛況だった。でも、自分を含め高齢者が多い気がした^^;
若い世代にも観て欲しいと思いました、
面白い
菅首相の国会答弁をコントとして見るという斬新な笑いから入り、今日本の政治が行なっているペテンとデタラメを炙り出す。
笑いがメインなので、矛盾を深く掘り下げることはしないが、それでも現政権のデタラメさはよくわかる。
安倍以降の政権をナンバー2を揃えた『仕返し政権』と評したのは分かりやすかった。
見るべし。
コロナ禍がもたらした唯一の僥倖
菅という政治家については、官房長官時代の記者会見でのひどい受け答え以外は知らなかった。
だが首相になって、「ふるさと納税」や「横浜カジノ」推進の主要人物と知って、ろくでもないという印象をもった。
本作で分かった点は、
・肝のすわった“ばくち打ち”であること。(かなりの行動が、これで説明できるのではないか。)
・そういう個性派が、本来は保守“傍流”であった安倍晋三という“勝ち馬”に乗ったゆえに、保守“本流”を一気に飛び越えて、分不相応の地位を手にしたこと。
・官房長官時代の権力の源泉が「機密費」であるのは、間違いないであろうこと。
・No.1になれない、No.2クラスの官僚を引き上げて、絶対に裏切らない“飼い犬”にしたこと。
・人事を握って支配をするが、本当の意味では、多くの官僚に恐れられていないらしいこと。(政権の混迷が、イエスマンと癒着企業だけを侍らせているがゆえに、本当に有益な情報もアドバイスも得られていないためであろうことは想像できる。)
ドキュメンタリーとしては、肩の力を抜いた淡々としたリズムで分かりやすく語っており、昨今の状況を鑑みれば、この内容で必要にして十分だと思う。
アニメも「数打ちゃ当たる」で、的を得ているものもいくつか見られた。「政治とカリカチュア」は、数百年来の伝統である。
ただ、インタビューに出た政治家が、軒並み好意的に描かれていたことが気になる。「こんな政治家を持ち上げるなよ」と思ったのもいた。
コロナ禍がもたらした唯一の“僥倖”は、安部-菅ラインによるメディア支配でも抑えられないくらい、国民の見る目が厳しくなったことだろう。
いや、正確には、今までなんとなく他人事だった政治が、いよいよ国民一人一人の「尻に火が付いてきた」ということかもしれない。
「パンケーキ」で懐柔される、テレビや大手紙のような大手メディアは、もはや害毒でしかない。
もしコロナ禍なかりせば、こんな映画も上映できず、「文春」や「赤旗」のような傍流メディアだけが告発する状況が続いていたと思われる。
∑(゚Д゚)結局ぶん投げ映画です。
〝菅政権が何を目指し、日本がどこへ向かうのかを語る〟と言っていますが菅首相の批判映画です。
菅首相の功績(アクアライン値下げ NHK値下げ 携帯電話値下げ)を説明するも学術会議任命拒否、コロナ後手などでケチョンケチョンにこき下ろしています。
安倍批判ならまだしも菅首相の批判って意味あるの?
学術会議任命拒否に時間をっとっているのを見るに共◯党の恨み節にしか見えず。
コロナで後手後手というがアメリカ・イギリスなど先進国の感染者や死亡者よりは桁ひとつ少ない。飲食業店主の恨み節はあるだろうが、頭がいい経営者は既に撤退しているし緊急の事態に備えている。全て政府のせいにするのはお門違いなのよ。
そして最後は〝この政権を選んだのは国民です〟だとよ。
お決まり中のお決まり文句。つまらん。ぶん投げの何ものでもない。
腹立たしい。せめて〝次の選挙は俺っちが出るんでよろぴく!〟ぐらいジョークを聞かせて欲しかったです。
面白かった
菅さんの若かりし頃のイメージが新鮮。
父親が成功したといういちごのブランド名をはじめて知った
国会答弁の分析も興味深い
加藤勝信が内容は同じなのにそれらしいことを言ってるとか
赤旗の編集部ってこんななのか
菅さんが官僚から本心では恐れられてるわけでもなく舐められているみたいな証言があった
石破茂氏の経験したことのない政治の言語空間になっている的な発言も考えさせられた
太った政治家の人の涙には感情を揺さぶられざるを得ない
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