「好感の持てるクライムサスペンスですが・・・」L.A.スクワッド よしさんの映画レビュー(感想・評価)
好感の持てるクライムサスペンスですが・・・
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地域を仕切るギャングの2代目が、勢力拡大を目指す新興組織と抗争を繰り広げる物語。
所謂クライムサスペンスをしっかりと描いた佳作です。
プロットは、日本の任侠ヤクザ映画のよう。厳しくも義理人情に厚く、信頼もされ、愛して止まない家族がいる主人公。
その主人公に対して、下劣で強大な力を誇る新興組織が服従を求めて近づきます。
主人公に共感が持てる分、そして新興勢力が極悪である分、物語は勧善懲悪の物語となり、ラストのカタルシスを求めて期待が高まります。
ただ、少しやり過ぎ感はあります。
一つは、新興勢力を無駄に極悪に描き過ぎです。特に、宗教儀式みたいな描写は、現実感を損なう余計なものだったように思います。
もう一つは、ラストの闘いに、アフリカ系ギャングが加わったこと。前振りが中途半端なこともあり、ご都合主義の唐突感が強く残りました。もう少し、アフリカ系ギャングとの関係性を描ければ、もっとカタルシスを感じるラストに導けたように思います。
私的評価は普通にしました。
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