シノノメ色の週末のレビュー・感想・評価
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【”10年前の宝探し。そして、今を全力で生きろ!”今作は、偶然出会った廃校になる女子高OBの三人が週末高校に忍び込み、又元気を出して普段の生活に向かう物語である。】
■東雲女子高を卒業して10年、美玲(桜井玲香)はモデルを続けているが、徐々に仕事は減って行った。
そんな時、放送クラブで一緒だったアンディ(三戸なつめ)から、部長だったまりりん(岡崎紗絵)と3人で、取り壊しになる母校にタイムカプセルを探しに行こうと誘われる。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・中盤位までは、現在の仕事に悩む中、昔の同級生と週末出会い、昔を懐かしみ、翌日からの仕事の為の元気を出す感じで物語は進む。
この辺りの描き方も巧いと思う。
■そして、三人が探していた10年前に隠したタイムカプセルを見つけるシーンが見つかるシーンが良い。たわいもない事が書いてある手紙の中、一枚のMDが見つかり美玲は頼まれて、それをプレイヤーで自室で一人、再生する。
そこに録音されていたのは、真面目だったまりりんが美玲に憧れている事、そしてきっと素敵なモデルになるよ!というメッセージが録音されていた。
そして、美玲はそれを聞いて、モデルとして再出発する決意をするのである。
<今作は、穐山茉由監督が20代の女性が抱える仕事での葛藤、人間関係の悩みなどをサラリと描きつつ、最後は少し沁みる作品構成が良いなあ、と思った作品である。
穐山茉由監督作品は「月極オトコトモダチ」「人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした」を鑑賞したが、今作を含め、オリジナル脚本で勝負出来る監督でもあり、且つ作品に流れる可笑しみや、爽やかさが好きである。
今後も、素敵な作品を制作、公開して欲しいモノである。>
二十代後半は精神的には、まだ成長期なのかな
調べてみると、東雲色は曙色と同じ色みたいですね。
だけど、東雲は暁と曙の間なので、この映画の場合は空が赤くなる前の、白さを感じ始める空のイメージかな。
それでですね、この映画は大きな事件は起こらないので、物足りなさが有るかもしれません。
でもその分、観ている人自身の経験を重ね合わせ易くなっている気がするので、これで良いんじゃないかと思う。
女子校独特の雰囲気を出したみたいだけど、おっさんの私でも懐かしさは感じたしね。
二十代の後半を懐かしいと思える年代の方が、楽しめる映画かもしれません。
二十代の後半って、十代の時に思っていた程、大人になった実感がわかなかったりするけど、それはまだまだ成長しなきゃいけない時期だからなのかも。
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