「山火事がモンタナの自然をかき消す」モンタナの目撃者 ジョーさんの映画レビュー(感想・評価)
山火事がモンタナの自然をかき消す
モンタナ州が舞台の作品で真っ先に思い浮かぶのは、ブラッド・ピット主演の『リバー・ザン・スルー・イット』だ。大自然の中のフイッシングが印象的だった。本作はモンタナの美しい川は、火事を逃れる手段にしか出てこない。
あるのは何にもない山々。そこで事件が起こる。広すぎる自然に助けはなかなか来ない。
監督はテイラー・シェリダン。あの『ウインド・リバー』で見せた人口密度ゼロに近いサスペンスを、本作でも披露している。アンジェリーナ・ジョリーは相変わらずの健在ぶり。彼女とコンビを組んだ子役もとても可愛い。
難点は、モンタナの大自然が、山火事でかき消されてしまうこと。緊迫感はあるが、人物描写がかなりぼやける。
大自然が舞台における過酷な状況は、やっぱり雪景色が一番かなあ。『ウインド・リバー』のファンとしては、そう実感した。
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