「森林火災もの+暗殺者に追われるという珍しい組み合わせ。」モンタナの目撃者 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
森林火災もの+暗殺者に追われるという珍しい組み合わせ。
今年114本目(合計178本目)。
過去に森林火災のことでトラウマになった女性と、その女性を狙う暗殺者との対峙がテーマという作品。森林火災自体は日本でも時々起こりますが(消防体制がしっかりしているので、あまり延焼はひどくならない)、海外だと延々1か月燃え続けたりということは普通にあるそうです(国土面積が違うし、消防行政も全然違うので、一概に比較はできない)。
お話の筋自体は、この2つ「それぞれ」はわかりやすいのですが、両方を混ぜてしまったために、どちらも消化不良になってしまって、しかも、後半にいたるとアクションシーンになりますが(いわゆる、撃ち合い)、結局森林火災はどうなったのかとか、暗殺者は何者だったのかとか、謎な部分が残ったまま終わってしまいます(続編前提の作品なんでしょうか?)
このような事情もあり、どう考えても「森林火災を起こさないように火の取り扱いには注意しましょう」という趣旨の映画ではないことは明確な一方、異色な2つを混ぜてストーリーを展開したことはわかるのですが、いかんせん、展開が突飛なまま終わるという問題があり、そこは気になりました。ただ、ストーリーの筋「自体」はわかるので(俗にいう巻き戻し描写などはないので、何の話をしているかわからないという類型はない)、そこまで低評価ではなく、今週(9月3日の週)では本命~対抗には入ってくるのでは…と思います。
※ いつも気にする英文法ミスは少ない一方、この映画、なぜかしら関係代名詞・関係副詞が妙に大好きで(序盤からバンバン飛んでくる)、かなり多く登場します(高校英語程度の文法以上は登場しない)。この関係詞は使い方を誤ると「意味が分からなくなる」類型を生みますが(先行詞が一意に特定できない、係り方が複数解釈可能で二通り以上の解釈が可能等)、そのミスは「まったく」みられず、理解のしやすさも手伝って、余り気になりません(関係代名詞等は乱用すると、時によっては「文法的には正しいが、誰もそんな言い方はしない」という類型もあるが、そういう不自然さはない)。
採点は下記が気になったものの、大きな傷とは言えないので、5.0まで切り上げています。
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(減点0.2) やはり「森林火災」と「暗殺者の存在」は、単独では理解できるのですが、両方同時に出てくると、何を伝えたいのかはっきりせず(いわゆる「何かを伝えたい」という趣旨ではなく、単純に娯楽映画と解することも可能?)、2つ混ぜた結果、さらに、上述した通り(他の方もレビューしている通り)、「どちらも中途半端なまま終わる」ため、「消化不良」という類型は存在するのかな…とは思いました。
ただ、逆にいえば「~・Part2 」があるという趣旨であえて描写しなかった(ただし、Part2の予告編などは一切ない)という解釈も「一応可能」で(それには期待してます)、上記のように「あまり意味はなく、単純に娯楽映画」と解することも可能で、確かに「2つ混ぜて意味が理解しづらい」類型はあるものの、「意味不明なまま終わって???過ぎる」ということも「積極的悪害をもって、ではないので(続編を意識したと解するのも妥当)、この「続編の期待」も兼ねて、フルスコアの0.2減点の扱いにしました。
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