「見せ方によっては、、」前科者 amiさんの映画レビュー(感想・評価)
見せ方によっては、、
保護司。初めて知りました。
フィクションもあるだろうけど、
生計はコンビニバイトのみ。
無償でこんなにも人のために?しかも犯罪者のために時間や時には(食費とか交通費)お金を使う仕事、、。すごいですね。
もし再犯してしまったらその責任を負うかもしれないのに。。。普通の人じゃ到底できないですね。
見せ方によっては、『弟』の存在を最後まで隠して引っ張ればどんでん返し系のストーリーになりそう。
職場で殺したのもきっと、弟なんじゃないの?と思ったし、兄は弟に利用されてた。(弟が精神的におかしかった、とか兄が自分より可愛がられてたから、とか理由なんていくらでも付けられそう)なんて。。
でもきっとこの映画は、それをしたいわけじゃなくて
保護司の仕事を見てほしかったんでしょうね。
それにしても森田くんはヒメアノ〜ルで役者として、衝撃を受けましたが、今回もスゴイ。
本物みたい。無口で、話す間や表情が怖い、、、
当然人殺しは決していけないことだけど、
じゃあ、あの警官や、児童相談所の対応は?
未だに児童相談所が訪問に来ていたけど、子供が殺された、というニュースは、時々ありますが
DV被害者や子供にとって頼みの綱があれじゃ、ある意味殺人に加担してることになりませんかね。
ごめんなさい、じゃ済まないよ。
警官の鈴木さんが病棟で警官に怒ってくれて、少し救われました。
保護司は、やったことに否定はしませんでした。
だって、どうしようもないから。否定も肯定もできない。
ただただ、待つ事と、信じる事だけしかできません。
保護司の過去も、蓋を開ければ全然深くなくてあの立場なら逆に犯罪者を憎んだりしそうだなぁと。。。恋愛要素は本当に要らなかった、、
あの兄弟に焦点を当てるか、保護司に焦点を当てるかで映画の印象が変わってくる映画でした。
(個人的には、保護司はほとんど要らなくて兄弟の救われないノンフィクション、ドロドロの映画の方が好みだなぁ。)