「怨念を晴らす・・その情熱だけが歪んだ生き甲斐になる、人たちが居る事実!」前科者 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
怨念を晴らす・・その情熱だけが歪んだ生き甲斐になる、人たちが居る事実!
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若葉竜也と森田剛の兄弟は幼い日に、最愛の母親を実の父親が刺し殺す、
その現場を目撃する。
その後の人生は悲惨そのもの。
若葉竜也は母親を救おうとしなかった警官や、福祉の担当者、養護施設の施設長などに
恨みと怒りの矛先を向け復讐してゆく。
奈良市襲撃事件の犯人もそんな恨みを爆発させることに生き甲斐を見出した人で、
まったく弁護の余地のない犯罪ですが、犯人の余りに不幸な生い立ちに声を無くしてしまいました。
社会的弱者に寄り添う有村架純の保護司。
彼女もまた犯罪事件の被害者であり、恨まれる立場でもある。
有村架純のひたむきな演技に胸打たれました。
悩みの中で彼女が見つけた答え。
それは弱い立場の人に寄り添い味方になる保護司の仕事を選ぶ事でした。
一番の悪人はリリー・フランキーさんの演じた実の父親だと思います。
奈良市の事件でも実母ではなく怒りの矛先は他者に向かう。
そこにも社会の歪み、弱者の怒りを感じます。
《なんとかしなくては!!》
と、思うけれど困難な事です。
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りかさんのコメント
2024年5月14日
すみません、共感コメントありがとうございました😊
母親でもなく法人へでもなくAさんというのが納得いきにくかったですが。漫画の世界と実写とでは噛み合わない点も出るということなのでしょうね。
野球十兵衛、さんのコメント
2022年7月25日
こんにちは、コメント失礼します。
『十三人の刺客』へのレビューありがとうございました。
そして、お礼に伺うのが大変遅くなり申し訳ありません。
この映画も大変素敵でしたよね。
私は、ラストで実の凶行が自分に向けられた父(リリー・フランキーさん)の最後の表情が、全てを悟って受け入れたように思えてとても哀しかったです。
これからも拙いバカレビューを書き連ねると思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。