「難しいテーマに切り込んだ、勇気ある作品」前科者 スパイクさんの映画レビュー(感想・評価)
難しいテーマに切り込んだ、勇気ある作品
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原作未読、連続ドラマ版も見ていない状態で観賞。
描きたい方向性がはっきりしていて見ごたえのある作品に。
こういったトピックは立場や考え方によって意見が分かれてくる難しいところだと思うので、それをあえて映画のテーマに選んだ勇気に、原作の方含めまず拍手を送りたい。
また、俳優陣も安定感があって良かった。
主演の有村架純さんは、大声で怒鳴りつけるシーンに迫力があって "いつもの"「少しおとなしめの美人」役のイメージから少し抜け出た感じがして思わず嬉しくなったし、森田剛さんからは『俳優』として真剣に役に向き合う気持ちがスクリーンを通して伝わってきたように思う。
出演のお二人以外の役者さんもそれぞれがきっちり作品の雰囲気とストーリーを支えていた。
(個人的には捜査に面談で協力していた年配の内科医役の役者さんがめちゃくちゃうまいと思ったが他に何に出演されている方だろうか・・・。)
警察の捜査や逮捕のシーン、その他もろもろ、それは現実ではあり得ないだろう、と思われる部分はいくつかあったが、映画全体はとても良くまとまっている。
何より、今までぼんやりとしか知らなかった保護司という立場について知るきっかけ、深く考えるきっかけをくれた、それだけでも観る価値はあったと思う。
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