「車の日常点検は怠らないように・・・」人肉村 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
車の日常点検は怠らないように・・・
『悪魔のいけにえ』(1974)以来、様々な残虐スプラッターが作られてきたけど、もう因果関係なし、何も悪いことしてないのに・・・と、キ〇ガイ・サイコキラーのために悲惨な運命を辿る若者たち。この作品もその一つ。カナダのテレビ界で活躍したラングレー監督はデビッド・フィンチャー、三池崇史を敬愛しているという。
邦題から『変態村』とかの排他的共同体をイメージしていたのですが、悪役はほぼ4人のみ。母親を亡くしたばかりのオーウェン、オズワルドの兄弟に加え、叔父のウィラードや正体不明のオックスフォード。罠にかかるのを待つばかりの男どもだが、ガソリンスタンドや車解体業はわかるけど、そんなに客は来るのか?ほぼ狩猟で生活しているような雰囲気もあった。
ゴア描写も多くなく、なぜかそれほど怖くない。腸を引っ張り出すところも、映像に無理があった気がする。多分、映画の編集技法が恐怖を煽るものじゃないし、被害者目線での描写が少なかったからかもしれない。最初に監禁された女性が妊娠していたのも謎のまま・・・
ま、舞台となっていたのが1998年。「25年後には動画だらけの世の中になるぜ」という台詞が印象的だったけど、それも活かされてないし、細かな設定がまったく無意味。唸るオックスフォードはどんな人間or化け物なのかという期待だけで集中して鑑賞できたけど、やっぱり低予算ぽさがにじみ出ていたなぁ・・・アブドラ・ザ・ブッチャーみたいなキャラが出てきてたら評価は上がったのに。
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