「ロケットの悲しき過去 アクション・笑い・そして涙」ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3 bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ロケットの悲しき過去 アクション・笑い・そして涙

2023年5月3日
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鑑賞方法:映画館

この手のシリーズものは、1作目をなかなか超えられない作品が多い中、本シリーズは2作目、そして、本作の3作目と面白さもスケールもアップ。個人的には、マーベル作品の中で、『アベンジャーズ・エンドゲーム』は別格として、最高に面白いアクション・ファンタジー作品として、今年一推しの大満足作品となった。

それは、キャプテンのスター・ロードを中心に、ガーディアンズ・チームの一人一人のキャラが、しっかりと独り立ちしていて、それぞれの個性が活かされた展開となっていること。
特に、本作ではロケットの生い立ちに関わる秘密を、ストーリーの柱に据えて、知られざるロケットの悲しい過去が紐解かれていく面白さもある。そして、相変わらずボケと突っ込みの漫才の様な、笑いを誘うシーンが各所に散りばめられていて、観客からもクスクスと笑い声も聞こえてきた。これもまた、個性豊かなキャラが成し得る、掛け合いの面白さなのだろう。

また、本作では、日本人好みの友情をテーマにした、涙を誘うストーリー展開となっていて、壮大なスケールでのスーペース・アクションを中心にしながも、笑いあり、涙ありの総合エンタ―テイメント作品となっている。

物語は、『エンド・ゲーム』で、サノスを倒したが、ガモーラを失ったスター・ロードは、その痛手から酒浸りの日々を送ってるところから始まる。そんな所に、銀河を理想的な形や生物に作り替えようという野望を抱いた強敵・ハイ・エボリューショナリーの手先・アダムの襲撃を受け、ロケットが瀕死の重傷を負う。スター・ロード達は、ロケットの命を救うため、敵地に乗り込んでいくのだが、実は、ロケット救助のカギは、ロケット自身の過去の忌まわしい出来事が見え隠れしてくる…。

今回は、吹き替えで鑑賞したが、字幕版の出演者は、本当豪華で贅沢としか言いようがない。主役のスター・ロードはクリス・プラット、ガモーラにはゾーイ・サルナダ、怪力男・ドラックスには、デイブ・パウティスタが、1作目から務めている。また、「俺、グルート」しか言わない木の宇宙人グルートの声には、ビン・ディーゼル、アライグマ・ロケットの声は、ブラットリー・クーパー、そして、大御所シルベスタ・スタローンまで登場し、それぞれが主役を張れる俳優が勢ぞろい。出演料だけでも、いったいいくらになるのだろう?

『スーパーマリオ』『コナン』が大ヒットをしているが、個人的には一押しの作品となった。これまでのシリーズを知らなくても、十分に楽しめる作品として仕上がっている。

bunmei21