ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバーのレビュー・感想・評価
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ワカンダフォーエバー!
コミックは未読です。
一昨年他界したチャドウィック・ボーズマン扮するティ・チャラ/ブラックパンサーはアベンジャーズ の一員として超重要な位置付けだった。
そのチャドウィックの追悼作品的な今作だけど、冒頭とエンディングで、映画と現実をリンクさせてのMCUファンへのチャドウィックとのお別れの機会を与えてくれたかのようなシーンにはちょいとウルっときたけど、でもそこ以外、何だかなぁ…な作品でありました😢
もちろん映像はスゴイし、戦闘シーンもそれなりに…でもそれだけな感じ⤵️
どこかで観たようなシーン、キャラ、アーマーのオンパレード💨
MCUフェイズ2までではヒーロー映画での究極に近い感動を体験させてもらってるだけに、時間の経過や作品が進むにつれ新鮮さや驚きが薄れていくのは仕方ないけど、CIVIL WARでのブラックパンサーが突然スクリーンに登場した時の、ウィンターソルジャーとキャプテンとの三つ巴バトルの、あの興奮と感動はもう得られないのかと思うと、ちょっと淋しいなぁ。
井の中の魚 マルチバースを知らず
俳優が亡くなり、同じく演じていたキャラクターも死んだものとして映画が製作される、、、というのを初めて見ました。
これまでアイアンマンが死のうがブラックウィドウが死のうが、言ってしまえば映画のキャラクターが死んだという演出に過ぎなかったのですが、本作の追悼シーンはかつてないほどに心にくるものがありました。
本当に映画の世界に入り込んだかのように悲しく、映画単体の評価としてメタ的・反則的ではありますが、ここまで感情移入できたのは新鮮でした。
内容に関しても、復讐モノとして非常によくまとまっていたと思います。
世界を燃やし尽くしたいほどに引き裂かれたシュリの心が徹底的に表現されていて、彼女の行く末に目が離せませんでした。
特にキルモンガーが出てきたところは最高です。ハーブの儀式で祖先と対話するという前作の設定を踏襲した上で、想像を180度覆すキルモンガーの登場。でも復讐心に囚われているシュリの前にキルモンガーが現れるのは必然で、前作の設定とキャラを満点に活かした秀逸なシーンだったと思います。
フェーズ4のフィナーレを飾る本作、シュリが復讐を躊躇無くやり遂げてもう世界がシッチャカメッチャカ!なんてこともMCUならばやりかねないかもと思って見てましたが、ラストは無難に落ち着きましたね。
別に本当にシッチャカメッチャカにしてほしかったわけではないですが、終戦の演出がややあっさりしており、あまりにも無難でありがちすぎる展開に終わってしまったのは少し惜しいなと感じました。
また、もう1点惜しいなと感じる部分として、後半ネイモアの魅力不足があります。
空を飛び回って無双して地上全員に喧嘩売ってた時は底知れない怖さがあったのですが、いざ戦い始めると思ったより弱い。。。
勿論単体で見たときの強さは申し分無いんですが、地上全員を敵に回せるほどの軍事力も威圧感も無いので、どうしても井の中の蛙感が否めなかった。
Dr.ストレンジ一人いれば全員封じ込めるんじゃないかと思うぐらいの規模感で、よくこれで地上全員と戦おうと思ったなと。
全宇宙の神とか、インフィニティストーンとか、セレスティアルズとか、神聖時間軸とか、マルチバースとか、特にフェーズ4に入ってからのMCUはもう途方も無い世界観になっていて、この先起きるであろう超常規模の争いはもう想像すら出来ない領域まで来ています。
ネイモアくん、足首パタパタさせてる場合じゃないのよ?
とまあこんな感じでちょっとノリきれない部分もあったのですが
・シュリを中心としたワカンダ国民の心情描写
・キルモンガーやネイモアとの復讐心の対比
・比類なき追悼映画
これらの点が特に素晴らしく、満足の出来映えでした。
アクション要素抑えめ、人間ドラマ深堀りのフェーズ4、MCUファンの需要とはマッチしてないのかもしれませんが、個人的には最高でした。
純粋な映画として観れたかは分からないけど
鑑賞。
ずっと楽しみにしてた作品。
このために今年はあった。
とりあえず冒頭のマーベルロゴで泣いた。
あかんよ。
お兄ちゃんが本当に必要な時に一緒に入れなかった的なセリフがあったけど、それはスタッフ陣がチャドウィック・ポーズマンに思ってた事なのかなーとかも邪推してしまった。
とりあえず、シュリのヒーローとしてのオリジンストーリーとして落とし込んでるのがすごいよね。
何かを失って前を向くっていうヒーローの成り立ちが良かったのかな。
敵のネイモアも自国を守るためっていう正義があるから、余計「戦争」としての葛藤が生まれるしね。
エムバクとシュリの対話のシーンとか良かった。
観客が亡くしたものと、キャラクターが亡くしたものがリンクしてるのが有ったせいか、より感情移入してしまった。
ラストのネイモアがなんか、本当に政治的な嫌らしさがあってうわぁーとなりました。
海辺で服を葬るシーンは、やっぱりグッとくるよね。
泣いたよ。
良い曲だし。
ティ・チャラの血は残ってたんかーいってなりました。
アイアンハートは、個人的に好きなキャラ。
女性たちの軽快なやり取りが本当に魅力的だよね。
できればもう一度見に行きたいなー。
祖先の平原のシーンで、最後の最後にお母さんが出てきた時にヒーローとしてシュリがブラックパンサーに成ったのを感じてエモみ爆発してました。
93/100
シュリよ、君に足りないのは『ゴッドファーザー』力だ。
兄を失った悲しみ、母を殺された恨みでシュリは暴走する。
伝統とテクノロジー、つまり革新という相反する(ように見える)二つの間で揺れ悩む。
そして彼女が最後にたどり着いた答えが「我々の復讐に民を巻き込んではならない」であった。
王女そして女王としての役割=仕事=「ビジネス」は、己の私情とは無関係のところで行われなければならない。それを克明に描いて見せたのが72年の『ゴッドファーザー』である。コルレオーネファミリーは「ビジネス」で人を殺す。そこに私情をはさむことを良しとしない。感情のまま動いた長兄ソニーはその浅はかさゆえに他ファミリーに隙を見せ、ファミリー全体を危険にさらす。しかしマイケルは、父と兄の復讐と言う私情を、「ビジネス」の中で果たすという、マフィアの掟を超越するレベルで行動を起こしていった。その点においては、敵であるネイモアの方が「仕事」と「私情」のバランスをとって行動しているように見える。
シュリに足りないのはこのマイケルの思想だ。しかし、今の彼女にそれを求めるのは酷であろう。シュリもまたティ・チャラによって「守られるべき存在」であったし、王になるにはあまりにも準備が足りていなかった。そんな中であの状況になれば、判断を誤るのもやむなしである。そしてそれはまた、シュリを演じたレティーシャ・ライト本人にも言えることではないか。彼女はまだ、MCUという超モンスターシリーズの主役を務めるには「準備が足りていない存在」である。2018年に彼女が『ブラックパンサー』に初登場した時、たった4年後に自分がこのシリーズを背負って立つ存在になるとは、夢にも思っていなかっただろう(吹き替え声優の百田夏菜子もしかり)。人は突然大きな役割を背負わなければならない時がある。そんなとき、正しい行いをすることはとても難しい。
この映画は、ティ・チャラ=チャドウィック・ボーズマンの追悼作品であり、作り手と受けてがともに彼を悼み、ともに乗り越えるための作品であることは間違いないと思う。しかし、そこで描かれるのは「シュリの成長の物語」である。伝統と革新は両立する。ブラックパンサーと言う力を持ってしまった彼女が、今後どう生きていくか、見ものである。
No Woman No Cry
MCUフェーズ4最終作、前作もといティ・チャラ、チャドウィック・ボーズマンという偉大な存在に立ち向かう今作、正直MCUとしてはあんまり、フェーズ4の中では一番下だなと思える作品でした。
まずチャドウィック・ボーズマンの追悼映画としては満点だったと思います。製作陣、役者陣、その中のキャラクターたち、そして観客全員が彼を、ティ・チャラを愛していたんだなとひしひしと感じました。彼で彩られたマーベルのロゴ、彼の勇姿が映るエンドロール、一時代を築いたスーパーヒーローはこれからも強く胸に残ると思いました。
ただ、それ以外は映画としてどうなのかという残念さが漂っていました。
アクションシーンは基本的に集団戦が多く、槍で突き刺したりぶっ飛ばしたり、空中戦もあれば水中で戦うなど、バリエーションは豊富ですが、終盤にゴソッと固められており、アイアンマンとアクアマンがどうしてもチラついてしまう感じになってしまっていました。すごいと思えるアクションが無かったのもありますし、アクションスタイルのチェンジもそこまで良いものではなかったと思います。
物語も壮大では無く、戦争はなぜ起こるのかというテーマをエンタメに落としきれていない気がしました。製作陣も縮めて縮めて161分だったんだと思いますが、長い割に内容が無いという感じでした。
期待はあまりしていませんでしたが、少し頭を抱える出来になっているとは思いませんでした。フェーズ4はこれで終わりで、フェーズ5へ向かいますが、アントマン&ワスプ、頼んだよ。
鑑賞日 11/15
鑑賞時間 11:30〜14:30
座席 L-8
ワカンダの危機(チャドの死を含めて)をヒーロー抜きでどうやって乗り...
ワカンダの危機(チャドの死を含めて)をヒーロー抜きでどうやって乗り越えるのかがテーマ
気になった点は、
侵入早すぎナキア、あっさり救出されるシュリちゃん
シュリちゃんとリリがインテリキャラとして被ってる
ワカンダの国際に向けての意向とか未決(でも今後の展開かな?)
ネイモアがDCのアクアマンと被ってて微妙だったり、水中描写がアバター2予告より劣っててイマイチ感がぬぐえなかったり、
二国とも文明的に戦闘場所や戦い方にイマイチ説得力がなかった
水に地の利がある敵に船で単機特攻とか明らかに空を飛べる科学力がある国なのに
この辺りは多分今作の伝えたいことや趣旨から外れているのであんまり重要じゃない気がするし正直粗探しかな
他はだいたい満足。
シュリちゃんお母さんも亡くなったのに頑張った。ナキアオコエそばにいてくれる人がいて良かった。
映画全体で悲しみや喪失を感じ、最後にティチャラの思い出を振り返った時、人生への祝福、感謝の気持ちが溢れ泣く
ただポスクレの展開は他に機会を設けてあげたほうが良かったかもと思う。時間をおいてからとか
メインキャストが亡くなっていて実際の映画にも描写が反映されている映画ってなかなかないと思う
感覚的にはワイスピのポールウォーカー亡くなった時のスカイミッションみたいな感じかな
今作もブラパン1のように夕日が眩しすぎ美しすぎ
怒りや悲しみといった感情をコントロールすることは本当に難しいよ
ありがとうチャド
あなたが見たかったのは金のブラックパンサー?それとも銀のブラックパンサー?
早起きして前作を見返してから映画館に行きました。そのことを、今ではとても後悔しています。
ティチャラ王がこの世にあふれる困りごとに対して希望を与えてくれるかもしれない!
そんな希望にあふれたEDから5年。あの時、誰がこのような世の中に、このような事態になっていると予想しただろうか。ただ悲しさが増すばかりでした(同時に、RRR見て喜んでちゃいかんなとさえ思ってしまいました)。
本作が悲しみを共有する作品になるのだろうと予想はしていたのですが、それ以上に強く感じたのは「喪失による混乱」でした。前作であれほどたくましく、凛々しく感じたキャラクターたちが、目の前の事態に振り回され、右往左往し、道から外れそうになる姿なんて、見たくはなかった。ノーウェイホームとかアントマン&ワスプみたいに、主人公側の過失によって最悪の事態が発生するお話は嫌なんです。特に、前作で成長を遂げたであろうヒーローが続編でそのようなことになるのは、尚更嫌なんです。シュリが金のパンサーとなって復讐にはしるのも、ティチャラがシビルウォーで乗り越えたところに戻ってしまってるようで、残念に思いました(とはいえここでキルモンガーを出す演出には痺れました)
ともあれ、その辺のことは作り手だって百も承知で、意識的に使ってるのだろうとは思います。現実に国家間での戦争が発生してしまった今、振り上げた拳をいかにして収めるか、何をもって自分にブレーキをかけるのか、それを完全無欠などではない、我々と地続きの感覚をもった登場人物が示して見せるということには意義があるのだとは思います。思いますが…見たかったのはコレじゃないんだよな〜!!っていうのが本音です。
良かった。
ド迫力なアクションが満載で、とても良かった。
ストーリーも良く、最後は涙ものだった。
水の爆発シーンが圧巻だった。
シュリのブラックパンサーとしての、アクションが凄くかっこよかった。
ティ・チャラの跡を継ぐ者
マーベル・ヒーロー作品として、大ヒットした続編。2020年に、主人公・ティ・チャラ/ブラック・パンサーを演じたチャドウィック・ボーズマンが病死した為、続編はどうなるのかと気に病んでいたのだが、別の俳優を立てるのではなく、ストーリーの中でも病死したこととして、製作されたことが、大変、嬉しいはからいだ。
本作は、早すぎたボーズマンへの死を悼み、敬意を表した、作品ともなっている。冒頭は、ワカンダ王国でのチャラの葬儀シーンが描かれ、王国の柱を失った悲しみの中で、チャラの母・チャカが王座に就き、王国を再建しようとするシーンから始まる。これは、出演者と共に、私達、映画ファンからも哀悼の意を表したくなるシーンであった。
ストーリーは、絶対的な力と信頼を携えていたチャラが亡き後、ワカンダでしか採掘できないヴィブラニウム鉱石を巡り、世界各国が戦々恐々となる。そんな中で、新たな敵となる海の帝国・タロカンが出現する。ワカンダとタロカンは、ヴィブラニウム鉱石を虎視眈々と狙う世界への反発を強めながらも、最後の所で、意見のすれ違いが生じ、陸と海の最強国同士が、壮絶な死闘を繰り広げることになる。
今回・、チャラの跡を引き継ぎ、新たなブラック・パンサーとなって立ち上がるのが、チャラの妹・シュリ。シュリ役には、前作から引き続きレティーシャ・ライトが演じているが、若き科学者のチャラの妹としての印象が強かったたため、ブラック・パンサーになるには、線の細さを感じた。しかし、母の死を境に、次第にリーダーとしての資質を開花し、逞しさを備え2代目・ブラック・パンサーとなっていく変容振りは、見応えある演技だった。
作品の映像美という点では、前作を大きくしのぐ素晴らしいものがある。大自然の中に、相反する未来的な建造物が、見事に融合したワカンダ王国の風景、水中の中に、美しく照らし出される敵国の海中都市も、CGを駆使して描かれている。また、迫力ある戦闘シーンも、細かな動きからダイナミックな破壊シーンまで、デティールに拘り、観る者を飽きさせない。流石、マーベルの新作である。
最近は、こうした大スクリーンで、臨場感や緊迫感が溢れ、見応えのあるハリウッド作品が、少なかっただけに、本作への期待も高かったし、それに応えてくれた作品であったと思う。ただ、少し上映時間が、少し長かったかな…。
改めて、チャドウィック・ボーズマンさんのご冥福を、お祈り申し上げます。
友達とワカンダポーズしてしまったよ
はい二代目ブラックパンサーカッコいい!シーハルクといいまたまたまた女性ニューヒーローのカッコいいこと、男性ニューヒーロー今のところカッコいいのゼロ!心配です(笑)
相変わらずワカンダは「こんな事いいな、出来たらいいな」感が凄い、見ててワクワクする技術が目白押し
ラスボスの足パタパタださい…と思ったけど動いたら空中戦が凄いカッコいい!アイアンマンやキャプテンもパッと見は全然刺さらなかったけど今じゃカッコいいですし、これぞマーベルの上手さだと思います。
シュリの心の闇、不穏?友好的?どちらとも取れそうなパタパタ野郎の態度、先が気になります。
一つだけうーんな点はラストバトルもっと見たかったな…あっさり勝負がついてしまった…
何はともあれ今回も良かった♪何度でも言うけど最近の女性ヒーロー良すぎます。エター…シャン…ムーン……う、うーん(笑)
思う
追悼
マーベルスタジオのタイトル
特別仕様
病気でティ・チャラ国王が死去
誰も受け入れられない
家族たち
成長していくシュリ
ブラックパンサーとして
「これは復讐なのか?」
MCU単体作品の印象でした
どの作品にも繋がるシーンは無く
ただ、ただ「あの人」を思う
愛に溢れる作品でした
ブラックパンサー3段目があるのか
それとも
ブラックパンサーシリーズはここで終了なのか
ユニバースの中でも異色作品です
それはただのエンタメでは無いから
主演俳優の死が作品がリンクして
他俳優、作品がぐっと重みを感じる作品でした

急に
最終決戦まではすごく良かった。
オコエが橋の上で戦うシーンかっこいい。
アイアンハートが微分なんちゃらっていいながらドローンをパトカーに落とすのもかっこいい。
MARVELのロゴのとこがチャドウィック・ボーズマンづくしなのも泣いた。
ただ戦争やる気満々だったシュリが急にやめたのはハテナでした。
あとラブアンドピースでオーディンが息子のハーキュリーズを紹介し、
シー・ハルクでハルクが息子のスカーを紹介し、
今回はティ・チャラの息子のティ・チャラを紹介し…
謎のポスクレ息子紹介シリーズやめてほしい。
海パン神・降臨
映画のシュリちゃんとオコエ姉さんにやられ、アイアンハートもお目見えとあっては見に行かない選択肢はない、てことで鑑賞~
予想していたとはいえ辛い展開、王が急逝して精神的なダメージも大きく国も大変なのに国外からの圧力や、テロにも対応しなくてはいけない、政府含め非超人がクズなのはマーベルコミックあるあるだから、らしいっちゃらしいんだけど、分かっててもぐぬぬ~、、
シュリは前作の活発な妹キャラな印象が強烈だっただけに余計残された者の苦悩が際立つ
だからこそリリウィリアムズはシリアスになりすぎるのを防ぐこの映画の救い
アイアンハートのパートはアイアンマンへのオマージュも盛り沢山で嬉しい
場面転換が多いので上映時間の長さも気にならなかった(海中都市パートはちょっと長かったかなあ)
個人的にシュリがハーブを飲んで会ったのがキルモンガーなのがすごく良かった
科学者でリアリストなシュリがある部分ではキルモンガーと類似があるだろうし
キルモンガーも彼なりに故郷を思い戦っていたし、敵対して死を迎えてしまってもまだワカンダ人だという救済にも思える
兄を慕いながらもキルモンガーとも共感できる部分があるシュリのスーツは金と銀の意匠があしらわれている、女性のしなやかなラインが美しいニューパンサー格好いいですねーネイモアの羽をもぐシーンは獰猛な猫科!て感じで恐ろしいながらも見とれます
ちょっとダサくて実写には向かないネイモアの踝ウィングもあのシーンのためだけにそのまま残したのかと思えるほど
女性がメインのストーリーだからか衣装もかなり力を入れていて目にも楽しい、女王の帽子なんかいくつデザインしたんだー
しかし今回かなり世界から孤立してしまったワカンダ、ネイモアも全然反省してないし、シュリにあんまり試練を与えないでくれ~
チャドウィック・ボーズマンへのレクイエム映画
実際演じていた俳優が亡くなったことと
物語で唐突ブラックパンサーのティ・チャラも亡くなってしまう。
これによってなのかティ・チャラが亡くなって悲しいのか、演じていたチャドウィックが亡くなって
悲しいのか?どちらでもあるんだろうが
気持ち的に演じていたチャドウィック・ボーズマンが亡くなった悲しみのほうが強くなってしまい。
モキュメンタリーを見ているようで不思議な気持ちで映画を観ていた。
物語の世界へ没入したい人やブラックパンサーの活躍を期待して見に来た人にとっては
少しどうなんだろうと思ったものの
チャドウィック・ボーズマンがいかに慕わられ、愛された人物だったのかは節々から伝わってくる
いい映画ではあった。
ワカンダの彩色豊かな衣装や海底王国タロカンの美しさなど映像的にも素晴らしかった
しかしこれはブラックパンサーの物語というよりチャドウィック・ボーズマンの物語だったと
私はそう思った。
あとあの水爆弾強すぎませんか?
それ以外の文明兵器はほぼ無いのにアレだけ他の文明を超す破壊力っていうの
都合が良すぎるのでは?
新たなヒーロー誕生の物語。いかにしてティ・チャラの死を乗り越えるのか。
チャドウィックボーズマンが亡くなり、ブラックパンサーをどうしていくのかは気になっていました。今作ではCGなどでティ・チャラを描くようなことはなく、あくまでティ・チャラは思い出の中だけにあり、偉大な王で守護者であったティ・チャラの死をシュリが受け入れるまでを描きます。
冒頭のティ・チャラのマーベルイントロではボーズマンのイラストが多用され、それだけでも涙がポロリしますが、アフリカらしい明るい葬儀シーンなどが余計に寂しさを演出します。
シュリがあまりに可哀想じゃないかと思うところもありますが、王族に生まれたものとして乗り越えなくてはいけないことなのでしょう。
アクションはありますが満載ではなく、あくまでシュリがティ・チャラの死を受け入れ、新たな指導者になるまでの話です。
ミッドナイトエンジェルやアイアンハートなど新ヒーローもありつつですが、脇役に徹していて邪魔になりません。
ラストシーンでのシュリの涙はロケーションの美しさ以上に美しく、ボーズマンへの花向けになったと思います。
最後のティ・チャラの息子とのシーンですが、王位に関わらないようにと言いつつ自分が王子であることを教えているという点に引っかかってるレビューがあったのですが、あれはキルモンガーのような存在を作り出さないためのティ・チャラの優しさだったと個人的には解釈しました。
以下あらすじ
ティ・チャラが病死し、喪に服すワカンダ。ティ・チャラの母ラモンダが即位しヴィブラニウムを狙う列強諸国から守りながらも、分配をしないために列強からは批判を浴び、世界からの孤立していった。
そんな中、アメリカはヴィブラニウムの探知機を開発し海底にヴィブラニウムを発見するが、正体不明の敵に襲われ多くの命を失う。アメリカを疑う。一方ワカンダには鉄壁の国境警備にも関わらず謎の種族が現れ、ワカンダの存在暴露により自分たちのヴィブラニウムが狙われているとしてワカンダに探知機の開発者を引き渡すように協力するか対立かを迫る。
オコエとシュリは探知機の開発者が黒人の女子学生リリであることを突き止め、ワカンダでの保護を申し出るが同時にFBIがリリの確保に動き、逃走劇に。逃走成功の瞬間に謎の種族の襲撃を受け、リリとシュリが拐われてしまう。
シュリは謎の種族の神であるネイモアが自分たちの海底帝国を守っていく使命があることに共感するが、リリを渡すことはできないと伝える。ネイモアは残念がるが、危害は加えない。
ラモンダはティ・チャラの恋人でスパイのナキア
を頼りシュリの救出を依頼。手段は問わないと伝える。ナキアはシュリの救出に成功するが、シュリの世話をしていた海底種族を殺してしまう。
激怒したネイモアはワカンダを急襲。ラモンダたちは対抗するが力及ばず、ワカンダは大きな被害を受け、ラモンダはリリを救うために死んでしまう。ネイモアは一週間後に地上壊滅のためにワカンダを再度襲うと伝え撤退する。
王となったシュリのはリリの協力を得てハート型のハーブ(ブラックパンサーの力を得る薬草)の再生に成功し、自ら実験台となる。深層意識の中でシュリはラモンダとの再開を期待していたが現れたのはキルモンガーだった。キルモンガーはティ・チャラのように気高く生きるか、自分のように指名をやり遂げるか、とシュリに問いかける。シュリはキルモンガーに戸惑い答えを出せないが、ブラックパンサーの力を得て新たな守護者となる。復讐に燃えるシュリをエムバクは諭すが、シュリは聞き入れない。
ワカンダは空母を引き連れタロカン帝国へ先制攻撃を行うが徐々に劣勢に。シュリはネイモアとタイマンで戦い、辛くも勝利する。とどめを刺そうとした瞬間、ラモンダの声が響きシュリは今成すべきことを再考しネイモアに同盟を投げかけ、対立は終わる。
リリを無事に返したシュリはナキアのいるハイチを訪れる。美しい海岸で喪服を燃やし喪が明ける儀式をし、一定の区切りとしたシュリ。そこにナキアはティ・チャラとの子どもを紹介する。
決めゼリフが英語
ちょくちょく字幕が必要な現地言葉を使うのに、なんで「ワカンダ『フォーエバー』」なのさ。前作からずっと違和感だったよ。
以下つらつらと
チャドウィックが不慮に亡くなったのは悲しいけれど、それに便乗したと云うか、免罪符にしていると云うか…。
作品を叩いちゃいけない雰囲気があって、それだけでマイナス。
不自然なほど黒人と女性しか活躍しない。これがポリコレ配慮ってやつかい。
なのに敵対する海底人は肌が青く交渉の通じない蛮族の様に描かれている。…ポリコレは?
アイアンハートはスタークの後釜を作ろうとするMCUの必死さが伝わってくる。ヴィヴラニウムねえ…アークリアクターで良いよね。
2代目ブラックパンサーは…地味よね。
元々のブラックパンサーも地味だったから仕方ないよね。
キャップにもスパイディにも確実に勝てない。
ホークアイやブラックウィドウでもワンチャン出来そうな塩梅。
多分ミッドナイトエンジェル(笑)の方が強い。
上映時間長すぎ。ほぼ3時間拘束。
エンタメとして優しくない。
総評:エンドロール後の「ブラックパンサーは帰ってくる」
に驚き。マジかよ?なんでさ?いいよ別に。
追記:吹き替えのシュリの声がとんでもなく能天気なので
超必殺技「ワカンダフォーエバー」がヤバイ。
台無し通り越して腹筋崩壊するレベル。
ブラックパンサー継承の物語
シュリがブラックパンサーを継承する物語ではなく、
シュリがブラックパンサーを継承するための入口の物語であったと思います。
シュリはギリギリ踏みとどまったけれど、戦いは単なる復讐のためのもので、ヒーローの戦いではなかった印象です。
今後、ブラックパンサーの歴史と精神を引き継ぐかどうか分かりませんが、悩みながら成長していくのだと思っています。
凄い映画でした。
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