ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバーのレビュー・感想・評価
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うーん、、、
チャドウィックの追悼映画。どんな感じで出てくるかドキドキしてたけど、、、まさかの最初にティチャラ王崩御。
アバターみたいなアクアマンみたいなビブラニウムを持つ魚人達とワカンダの戦い。
アイアンハートも出てくるけどスーツダサめ。
オコエのスーツ、プレデターみたいやし。
ってかこんな華奢で弱そうなブラックパンサーどうなん?
面白くなかった訳じゃないけど、、、
なんか変にナショナリズムやし。
戦闘シーンと映像と音楽は流石やったので★3。
暗過ぎる
本作は全体を通して、これでもかという程暗過ぎる。
前作の主人公を演じたチャドウィック・ボーズマンが死亡してしまったが故に、全てそれに引っ張られていると思った。
死亡が報道されて皆が悲しみに暮れていたと思う。ただ、本作はそれから2年経っている。
思い入れは強いが、思いの外立ち直っているというより、この世にいない事を受け入れてしまっている。
故に、キャスト陣やスタッフと観客側(私個人)で、映画に対して求めるものが違っていたんだと思う。
なので、結構そのギャップに苦しんだ。
個人的には、また格好いいブラックパンサーが見れると思ったのだが、最初から最後までお葬式ムード。
前作は、まさに格好いい!というような魅せるシーンが多数あり、興奮や胸の高まりを感じたものである。しかし、今回はそうゆうのが無いく、淡々と話が進んでいく印象。
そして、暗い。暗過ぎる。
シュリがスーツを着て登場したシーンは格好良かったものの、その内心は復讐心に駆られているという状態だった。個人的には、音楽や演出がプラスな感じになっているのに、当の本人が全くプラスのメンタルになっていないのがどうにも違和感を覚えた。
見た目の情報と見えない情報に若干のずれがあるように感じ、盛り上がったと思ったら、実際は盛り上がっていなかったみたいなのが少なくとも2回以上はあった気がする…
シュリのスーツにキルモンガーの要素があるので、そこから少しは汲み取れるとは思うが…
アイアンハート、彼女に関しては否定派である。
個人的な意見ではあるが、EGで命をかけて世界を救ったアイアンマンの代わりなんて要らないと思っている。
少なくとも彼の意志はスパイダーマンへと継がれてるわけだし、そもそもやる必要がないと思ってる。
でも、登場するならそれなりのリスペクトがあるだろうと思ったけれど、アイアンマンに触れる事なく話が進むので、テメェは何だ?となった。
ドラマでそこら辺は拾われるんだろうけど、ルーツくらいはちゃんと描けよと心底思った。
1番許せないのは、ヴァル。
こいつ、ドラマやら何やらで暗躍してるが、本当に嫌いで顔も見たくないレベル。出てきても盛り上がらないし…
本作の1番の元凶でありながら、一切のお咎めがないという胸糞展開。
タロカンの人間たちからすれば、自身の環境を脅かす装置を作った人間を要求するのは間違えてないし、殺すのを分かってるからこそ阻止するために模索するワカンダ側も理解できる。でも、何故そこで戦ってしまうのか…
ここで共闘してヴァルを討ってくれた方が個人的にはスッキリした…
正直、私はブラックパンサーは代役を立てるべきだったと思っていた。
もちろんチャドウィック・ボーズマンが至高なのはわかる。ただ、あの世界にいるのはティ・チャラだ。チャドウィック・ボーズマンを見送る演出は他にも色々できたはず…
撮影時期が死亡してから時間が経っていないというのもあるけれど、それなら延期してもよかったと思う…
結果的に、シュリが継ぐ事になったけれど、最近のMCUはポリコレを配慮しすぎたためか、他作品でも見られる女性キャラへの継承と同じ扱いで見てしまった…
シュリのように、ちゃんとした理由があっての今回の継承があるのは分かるが、他作品があまりにも女性やら有色人種ばかり継承させるために、どうにも純粋な感情で見れない。
もちろん、原作に登場していることは認知してるし、存在そのものを否定するつもりはない。
ただ、フェーズ4に入り、完全新規で且つ、主役が白人男性の単独ヒーローは1人も登場していないので、ポリコレへの意識は否定できないと思う。
この年のMCU映画は、MOMやソーも合わせて、全体的に暗かったなという印象。
EGでひと段落したせいか、イマイチ今のMCUにハマりきれず、フェーズ4は全体的に微妙な作品が多い印象。
質より量になってきたなと思った…
女性活躍映画www
前作には評価4.5をつけた自分。あたしにとっての1stMARVEL作品、かつ食わず嫌いだったことを詫びねばと思うほどに楽しめたためかなりの高得点に。そしてブラックパンサー役のチャドウィック・ボーズマンのカッコ良さに完全にやられてしまった。。。ための結果。
その後まもなくまさかのボーズマンの死。続編?どうやって??と不思議に思っていたけど、ボーズマンへの追悼の意を感じさせるシーンがそこかしこに散りばめられ、その上で新ストーリー展開を持ってきてれたので納得の出来栄えの作品だった。
アクションはやたら魚人たちの活躍(?)目立ち、「あれあれ?さっき予告で観たアバターWoWとだいぶオーバーラップするけど??」なんて思うこともあったけど総じて面白い!
劇場で観ました。
観に行く予定は無かったのですが、フォロワーさんのレビューに感化されて観に行ってきたんです。
そんなわけなんで復習もしてなかったんで細かい部分で忘れている事はありましたが、一応問題は無かったです。
ブラックパンサーことティ・チャラを演じたチャドウィック・ボーズマン氏が他界され、この続きをどうするつもりなのか?
やり方はきっといろいろあったと思うんです。
例えば、今時の技術ですから冒頭だけCGでティ・チャラの姿を描くとか、一瞬だけだったり後ろ姿だったりすれば容易だと思いますし、ブラックパンサーの姿ならどうにでも出来たはずですし、代役を立ててしまうという手段もあったはずなんですが、それらを一切行わず、ティ・チャラ=チャドウィックさんが亡くなられた事に真正面から向かい合い、敢えてCGでも描く事もしなかったその姿勢に、チャドウィックさんに対する敬意が感じられました。
現実としてもチャドウィックがいなくなり戸惑ったであろう姿と重なるように混乱するワカンダの様子を描き、そこからティ・チャラの遺志を受け継いで再び立ち上がって行くその姿は、予想は出来ましたがそれでも熱くなるものがありますね。
今作は魔法とかも無いんで、アクションシーンも重さを感じさせるリアリティあるものが多かったのも好印象でした。
まぁネイモアが飛翔している姿は最早アニメと変わらなかったですけどねw(相変わらずの何様発言ですみません)
しかしですね、これは作品自体を批判するものではないので書かせて頂きますが、レティーシャ・ライトさん演じるシュリの吹き替えが、よくこれで上映をOKしたと思える程酷かったですね。
担当されたももクロの百田夏菜子さんのファンの皆様、すみませんm(_ _)m
ただ、彼女を非難するつもりはないんです。
本業の方ではないですし、他の登場人物の吹き替えは殆ど声優さんがなさっているので、どうしても稚拙なのが目立ってしまいますし、レティーシャ・ライトさんの声とは合ってなかったもその要因だと思います。
ですので、これは百田夏菜子さんのせいではなく、全てこのキャスティングをされて方のせいですね(๑•ૅㅁ•๑)
全ての俳優さんが下手とは言いませんが、アニメも映画の吹き替えも声優さんに任せて欲しいです(´ヘ`;)
目の保養になる
新たなブラックパンサー誕生まで
若き王の死という現実を受け入れ、前に進むまでを描いた感じですがヴィランがうーんという感じです。
この敵キャラなら、いままでの中で登場しててもおかしくないし、ブラックパンサーの括りに入れる必要性は鉱石のみで、その他はあまり意味を持たない。
また鉱石の場所が水中など不確定ならワカンダの特殊性を損ねることになりモヤモヤ感が残った。
またワカンダのセキュリティも簡単に掻い潜るのだけど、その理由もハッキリしない。
いろいろツッコミどころがあるんだけど、ブラックパンサーを引き継ぐためだけの物語で、戦いに於いても目新しさも感じず、高揚感を得るものはなかった。
裏テーマに南北問題を据えた重厚なドラマがアクションシーンを凌駕する堂々たるMCU大作
国王ティ・チャラの逝去に揺れるワカンダ王国。ティ・チャラの母ラモンダが王位に就き、難病に侵された兄を救えなかったシュリは悲しみに暮れる。それから一年後、ワカンダでのみ産出されるヴィブラニウムを巡って国連加盟国間で緊張が高まる中、大学生が開発した探知装置で大西洋の深海にヴィブラニウムが発見される。グレアム博士らは海上プラントから調査を開始するがそこに現れたのは正体不明の兵士達、彼らの歌声にプラントにいる人々は惑わされて次から次へと海に身を投げていく。
チャドウィック・ボーズマンの死去により大きな路線変更を強いられたシリーズ第2作。予告トレーラーでも披露されていた美しく壮大な葬儀が冒頭の見せ場。兄を救えなかった悔しさから立ち上がれないシュリと母ラモンダの前に突如現れた、海底帝国タロカンを統治するネイモア。ヴィブラニウムを所有し他国を圧倒する軍事力を持つ両国が睨み合う中、ワカンダを守るために強国に対しても一歩も引かないラモンダ、ネイモアに招待されてタロカンを訪れその美しさに圧倒され苦悩するシュリ、葬儀にも参列せず行方不明だったティ・チャラの元恋人ナキア、ヴィブラニウム探知装置だけでなくパワードスーツも開発する女子大生リリ、様々な登場人物が織りなす分厚いドラマがアクションシーンを遥かに凌駕しています。本作の根底にあるのは南北問題。タロカンとワカンダに象徴される古代文明に由来する科学や文化が欧米諸国に搾取され消費され続ける現状に対する激しい怒りが漲っています。冒頭から勧善懲悪の単純な展開になろうはずもないことは容易に想像がつきますが、クライマックスに滲んだずっしりと重い余韻はMCUシリーズの中においてかなり異色のものです。
大変惜しいのはタロカンの人々のいでたちが何となく『アバター』っぽいところ。『〜ウェイ・オブ・ウォーター』の予告を毎日浴びるように観ているので既視感が先行してしまって少々鑑賞の妨げになりました。
シン・ブラックパンサー
ワカンダフォーエバー
チャドウィック・ボーズマンが亡くなってしまいましたし、代役を立てないという事だったので、鑑賞前は正直「どうなのかなぁ」と思っていましたが杞憂でした。
ティ・チャラ国王の崩御、ヴィブラニウムを巡っての問題に巻き込まれて、タロカンにワカンダを攻撃されてしまう。しかもシュリにとっての最後の肉親である母親まで死んでしまうし、復讐心に取り憑かれて戦うシュリを見てるのは辛かったし、本当に殺してしまうんじゃないかとヒヤヒヤしてました。
戦闘など前作より勢いは少ないのかもしれませんが、タロカンで触れ合った人の事やワカンダの人の事を考えて、最終的に復讐心を乗り越えてからのワカンダフォーエバーと叫ぶシーンは胸熱でした…!
あとリリ(アイアンハート)がスーツ作るシーンは、スタークがアイアンマン1でスーツ作るシーンと重なってそれも「おおっ」となったし、キルモンガーが出てきたのもテンション上がりました。
海辺でシュリが喪服?を燃やしながら、兄のことを思い出して静かに涙を流すシーン…本当に良かったです。
BGMなしで、シュリの息遣いだけ。
すごく切なくて綺麗で、兄妹の仲良い回想で涙が止まりませんでした。
それにしてもチャドウィック・ボーズマンの存在の大きさたるや…。
確かに代役を立てるのも難しいのかもしれませんね。
というか、最近のMCU、味方側の人物が死んでばかりで辛いです。
祖国存亡の危機の中、"王女"は"女王"になれるのか... 弱り目に祟り目な少女の姿がただただ痛ましく、かつてない悲愴感漂うスーパーヒーロー映画
4年前の『ブラックパンサー』の続篇ですが、ティ・チャラ / ブラックパンサー役のチャドウィック・ボーズマンが撮影前に病没し、なんとリキャストせずに作中でもティ・チャラが病没するというボーズマン氏への製作陣からの大いなるリスペクトを背景としたシナリオ変更が為された稀有な作品。
彼を喪ったファンと製作陣、そして作中キャラクター達の悲しみが作中全編に横溢しており、ヒーロー映画に必須の爽快感が鳴りを潜めているどころかその真反対の悲愴感が満ち満ちた異様な仕上がりになっています。
前途有望な若き国王であったティ・チャラ/ブラックパンサーを失ったワカンダ王国が、超資源ヴィブラニウムを狙う諸外国や余所者に容赦の無い海の王国タロカン帝国ら火事場泥棒的な害意に見舞われる、というなんとも不躾な展開。
前作ではワカンダの王位継承に伴う内乱が描かれましたが、今回は国家間の諍いがメイン。しかも各勢力とも甚大な被害を被るも、狡猾な立ち回りと巧みな恫喝に長けたサイドが傷を小さく抑えて虎視眈々と覇者的立場を狙う、という現実世界に即した実に厭なパワーゲームが終始展開され、ティ・チャラの遺した国を守ろうと"想い"で立ち向かおうとする妹シュリとワカンダの民たちの高貴さが蔑ろにされるどころか付け込まれる様がなんとも居た堪れない限りです。
『ブラックパンサー』としての続篇はかなり先でしょうから、数年後にでも新生アヴェンジャーズ作品にて逞しくなった彼女とワカンダの雄姿を見せて欲しいものです。
オコエ姐さん💞
さすがの総制作費2億5000万$
160分かけてもキャビアどっさりメガ海鮮丼の完食は難しかった感じ
テンコ盛でした
追悼、チャドウィック・ボーズマン
43歳。大腸がん。
市川雷蔵も大腸がんだったなぁ。しかも37歳。
若い人にはなんのことだかわからないでしょうけど。一応。
天才シュリの遺伝子ゲノム操作による製薬技術をしても間に合わなかった。
古代から伝わる調合器具はまるでお洒落なインテリア
ブラックパンサー
1960年代の実在のパーティ
公民権運動をささえた自警団
ティ・チャラ亡きあと、
ラモンダが女王に
国際連合に乗り込むラモンダ姐さん
フランス軍の捕虜を入廷させ、こやつらが目に入らんか?と片肌脱いで啖呵を切るアンジェラ・バセット素敵でした。
ヴィオラニウムって超レアメタル
FRANCEはわかるけど、 ETATS UNITEDって、USAを庇っているのか?
リリはアイアンハート
アメリカのヴィオラニウ海底探索機開発したシカゴの学生とは。
やっぱり資源なんですよね侵攻の動機は。資源のない国は奴隷根性丸出しで頑張らねばならないんですな。
某国の南シナ海での油田採掘をネイモアに止めて欲しい。
リリたちを狙うのは
海底王国タロカンの王ネイモア
マヤ文明のククルカン
DCだとアクアマン。
ヨーロッパからの病原体に免疫がないためパンデミックを起こし滅んだという解説もきっちりコロナ禍に寄せてきた
海の民はアバターを先に観ちゃった感満載でした。お得?
シュリとネイモアの駆け引きにより
ブラック・アフリカンとヒスパニック系ががっちり握手。
一人だけCIA出身の白人のおじさんがいました。ミスタードーナツみたいなタブレットをあわててズボンのポケットにしまってました。カッコ悪。
ヤング・ギフティッド&ブラック
二ーナ・シモンに似てるオコエ姐さんのダナイ・グリラ🤩
でも、ヴィオラニウムのアーマースーツはケロロ軍曹にみえたのでアリマス
次作は派手なアーマースーツでのバトルが主体ですかね
日本の戦隊ものに近づきそう
ワカンダ・フォーエバー!
チャドウィック・ボーズマン・フォーエバー!
やっと行けました。
観に行って本当ーーーによかった!!
現代っ子?シュリの成長を通して
ティチャラ王ときちんとお別れする、、、
そんな時間でした。
お母様やオコエ、ネイモアも含めて、
たくさん人との関わりを通じて
成長していくシュリの物語、
とてもよかったです!!
最後の対決の時のシュリの決断、
ラストの焚き火?シーン、
本当によかったです(T ^ T)
あれ?戦闘シーンが少なかった?と
後から思いましたが、
上映中は全然気にならなかったし、
三時間という時間も
私はあっという間でした。
ティチャラ王はもういなくって、
チャドウィック・ボーズマンももういなくって、
映画なのか現実なのか、
ミックスされたような不思議な感覚で。
映画に関わったみんなが
心からチャドに敬意を表して
哀悼の気持ちで制作したんだなぁって伝わってきて。
チャド、今まで本当にありがとう!!
そんな気持ちになりました。
本当の最後のエンドクレジット後の
お楽しみはなかったけど、
なくてよかった。
じんわり感傷に浸ってるとこに
ワクワクなおまけは必要ないもんね。
一つだけいうなら、
シュリの吹き替えがちょっとつらかったです。
いや、早く行って字幕観ろよってことなんでしょうけど。
ガールズトークのシーンはいい感じでした。
ナターシャ吹き替えにも途中から慣れたように
シュリの吹き替えにも早く慣れたいな、、、。
どこで重要な役割になるか分からないんだし、
mcu今後ニューキャラクターの吹き替えは
本業の方にしてくださいねぇ!!
フェイズ4は
なかなか盛り上がりにかけてた気がして
(ドラマは見てないし、
映画も面白かったのもあるけどイマイチも多い)
観る気がくじけそうでしたが、
私の気持ちも持ち直せて、よかったです笑
アバターですか?
ノー・マーベルファン、ノー・クライ。 哀悼の意を表したいという気持ちはわかるが…。
スーパーヒーローが一堂に会するアメコミアクション映画「MCU」シリーズの第30作にして、ワカンダ国の守護神ブラックパンサーの活躍を描く『ブラックパンサー』シリーズの第2作。
海底帝国タロカンの脅威がワカンダを襲う…。
監督は前作『ブラックパンサー』(2018)からライアン・クーグラーが引き続き務める。
○キャスト
エヴェレット・K・ロス…マーティン・フリーマン。
エリック・キルモンガー…マイケル・B・ジョーダン。
製作はケヴィン・ファイギ。
👑受賞歴👑
第95回 アカデミー賞…衣装デザイン賞!
第80回 ゴールデングローブ賞…助演女優賞(アンジェラ・バセット)!
第28回 放送映画批評家協会賞…助演女優賞!
うーん…。
ライアン・クーグラー監督のファンなので応援したいし、本作の制作を待たずして急逝したチャドウィック・ボーズマンを悼みたいというマーベル側の気持ちもわかる。
しかし、この映画は純然たる失敗作ではなかろうか?
正直言って、MCU全30作品中ワーストと言ってもいいくらい楽しめなかった🌀
まず言いたいのは、物語の入り口から出口へと向かう過程でなにやら齟齬が生じてやいませんか?ということ。
入り口→王女シュリが急逝した兄ティ・チャラの死を受け入れられない。
出口→シュリがティ・チャラの死を受け入れられるようになる。
この二つはガッチリと一致しているのです。それは良いのです。
問題はここから。彼女は兄の死を受け入れるまでの過程で、タロカンの王・ネイモアに個人的な復讐をするために2代目ブラックパンサーとなる。
ブラックパンサーの継承、つまりはティ・チャラの意思を受け継いだかのように見えるこの展開だが、冷静に考えると筋が通っていない。
だって、ネイモアは母親の仇なのであってティ・チャラの仇じゃないんだもん。
ネイモアがティ・チャラを殺害していた、とかなら物語的に違和感はないのだが、全くの無関係であるネイモアを倒し、そしてそれを許すことによってティ・チャラの死を乗り越えるというのは、なんかおかしくないっすか?
クライマックスでのシュリの涙。チャドウィック・ボーズマンの生前の姿が回想されるのは確かに感動的だが、あそこ物語的に考えるなら母親の姿がフィードバックされないとおかしくない?
事程左様に、チャドウィックの追悼と映画の内容をゴッチャにしてしまった結果、何やらようわからん作品になっちゃってる。
お馴染みMCUのオープニングロールをチャドウィック仕様にするという、スタン・リー死去の時と同じ演出を行ったのだから、追悼はそれで終わりで良かったのではないかと思う。こっちは映画を観に来ているのであって、葬式に参列してるんじゃないんだからさぁ〜…。
低温の物語を3時間。流石に長くてダレる。
2時間過ぎたあたりから何度時計を見た事か。
長過ぎる尺にもかかわらず、新キャラクターのアイアンハートやエヴェレット・ロス&CIA長官ヴァルなどに関しては完全に描き込みが不足している。
特にロスとヴァルに関してはマジでなんの為に登場したのか意味がわからん。こいつらの出番カットしたら15分くらいは短くなったんじゃない?
海底帝国タロカンの描き込みも甘い。
どう考えても全世界を相手取って戦争を仕掛けられるほどの戦略も戦力もないでしょ!?地球を飲み込むほどの特大津波を引き起こす事ができる装置がある、とかいう設定だったらまだ話はわかるんだけど…。ご時世的に無理だったのかな?
そういえば、あの急速治癒能力は何なの?タロカン人の体質?でも銃で撃たれたお姉さんは死んじゃったしなぁ。
終始画面が暗かったのも気になるところ。ただでさえ辛気臭い物語なのに、画面の暗さがそれに輪をかけている。
タロカン人の初登場シーンが暗過ぎたのは本当に勿体無い。あの青い肌はかなりのインパクトがあると思うのだが(ちょっと『アバター』に似ているのはご愛嬌😅)、画面の暗さによってヴィジュアル的なインパクトが完全に薄れてしまっていた。
なんで水中特化型のタロカン人に水上戦を挑むんだよとか、砂漠の場所都合良過ぎだろとか、ティ・チャラJr.のことをシュリにまで黙っていたのはなんで?とか、なんか気になるポイントも多々ある。
けど、一番気になるのは終始ヒスってた王女ラモンダ。戦争の原因はこの人の外交力不足とヒステリーのせいだったような気がする。
このキャラクターに全く好感が持てなかったため、全然ワカンダを応援する気になれなかった。
民草を家族の都合に巻き込むなよ!😡
全体的に粗い作りの映画だというのは疑いようもないが、唯一良かったのはキルモンガーの登場シーン!
いや、やはりマイケル・B・ジョーダンは華がある🌸
他のキャストと比べてもスター性が段違い!
前作で死んじゃったキルモンガーだが、今のMCUはマルチバースのおかげでなんでもありなんだから、別世界のキルモンガーがやってきて彼がブラックパンサーを継ぐという展開でも全然よかった…というか、そういう映画が観たかった。
もしくはハーブを飲んだ副作用でシュリの中にキルモンガーの人格が生まれてしまい、『呪術廻戦』や『チェンソーマン 第二部』のような展開になるとか、そういうのが観たかった、なぁ…。
制作直前での主演俳優の急逝という悲劇の中、よくぞ映画を完成させた!という気持ちはある。
映画の出来が粗いのも、よっぽど時間が無かったんだろうなぁ、と察しはつく。
まぁでもそれは観客側には関係のない事なわけで、一観客としてはもっと面白い映画が観たかったというのが本音。
なんでもこの作品で「フェーズ4」完結らしいじゃないっすか。
結局フェーズ4ってなんだったのか?物語を広げるだけ広げて、全く先に進まなかったんだけど…。
これ製作サイドにちゃんと全体像の構想があるんだよね?打ち切り漫画みたいになりそうな予感がヒシヒシと…。
なんにせよ、これでフェーズ4終わりというのはなんか物足りない。やっぱりフェーズの終わりには『アベンジャーズ』をやって欲しい。
まずは、長い。
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