「正義は戦争を招く!」ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー 三輪さんの映画レビュー(感想・評価)
正義は戦争を招く!
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アベンジャーものらしい力作に唸りました。この作品では、三つの対立軸が出てきます。海の帝国タロカン、ワカンダ、そしてアメリカを中心とした国々です。これらの国が、奇跡の鉱石「ヴィブラニウム」を守る、あるいは奪取したいがために戦います。俯瞰して見ていると、それぞれの国は、自らの国が正義であると信じて戦っています。つまり、地球上のおいては、正義はいわば戦争を引き起こす究極の原因なのかもしれません。「自国は間違っていない」を「自国は間違っているかもしれない」と思うことによって、戦争はきっと回避できるものかもしれません。復讐心に燃えた女王が戦いながらも、最後には母を殺した相手を許します。その時に戦争は終わりました。これが現代に必要な平和になるための哲学なのかもしれません。あと、ブラックパンサーの俳優が亡くなったということで、作品の中でも亡くなってしまいますが、その俳優がいかに偉大だったかの証左なのかもしれません。そしてエンディングでは、なんとブランクパンサーの本当の継承者である息子が出てきました。新しい未来の活躍が期待できそうで、気持ちが躍りました。いずれにしても、マーベル作品はまさに安定のエンタメ作品を、これでもかこれでもかと出してきますが、観るものをいつも幸せにしてくれることに、感謝しかありません。
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