「またMCUがMCUを超えた!」ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー Takeyan555さんの映画レビュー(感想・評価)
またMCUがMCUを超えた!
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ブラックウィドウあたりからドラマ重視で展開してきたMCUだが、今作も単なるヒーローアクションを超えている。
冒頭、ブラックパンサーの死=チャドウィックの死を登場人物と観客が共に弔うことから始まる。喪失感に寄り添うような静かなオープニング。私も彼を失った悲しみが蘇る。
最近のMCU、ヴィランに共感を持たせる傾向。ワカンダとの戦争へ発展する経緯は見ていて辛い。
家族が友人が戦争や搾取によって、またその復讐によって命を奪われていく。その先に悲劇しか待っていなくても、誰がティチャラの叫びを止められるだろう。そしてこれはまさに今世界で起こっている現実の叫びでもある。俳優たちの怒涛の演技が登場人物に説得力を持たせる。
対決と戦争を終え、試練を乗り越えた王女の胸の中で亡き兄はにっこりと微笑んでいる。彼女を祝福するかのように。この世界が愛すべきものであると語るかのように。
静寂の使い方が上手い。ラスト5分くらいはずっと号泣。この映画半端ない。
ありがとう、チャドウィック•ボーズマン。
安らかに。
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