「3時間弱を全く感じさせない、新生ブラックパンサー誕生の物語」ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー Jettさんの映画レビュー(感想・評価)
3時間弱を全く感じさせない、新生ブラックパンサー誕生の物語
普通に面白かった、安定のMCU作品です
3時間弱の長尺を全く飽きさせることなく上手く仕上がっていると思います
亡きチャドウィック・ボーズマンさんへの追悼の意味もあるんでしょう、かなりエモーショナルな方に振った作品になっているため、全体的に少々 暗めの印象を受けました
亡き国王であり息子のティ・チャラを想い、嘆き悲しむ女王アンジェラ・バセットさん、他を圧倒する迫力と存在感で輝いていました
そしてレティーシャ・ライトさん演じるティ・チャラの妹シュリが苦悩と試練を乗り越え新生ブラックパンサーになる感動の物語でもありました
今回はワカンダでしか採れないと思っていたヴィブラニウムが採れる海の王国タロカン、その王ネイモアと、どうやっても人間が勝てるとは思えないネイモア率いるタロカンの軍隊が敵
そんな強大な敵と戦うための見所が
①ブラックパンサーの復活
シュリが継ぐという予想通りの展開、レティーシャなのでスキニーでシュットしたパンサーがカッコいい
②アイアンハートの初登場
2023年からのMCUフェーズ5の主要キャラになると噂される天才少女リリ・ウィリアムズが造ったパワードスーツ
③ミッドナイト・エンジェル
ダナイ・グリラさん演じるオコエ達 ワカンダ親衛隊が装着するシュリが開発したパワードスーツ
こんな三つ巴の魅せネタを繰り出したのに全然カッコよさが感じられず、全く盛り上がらないという不思議な現象が起きています
リリ・ウィリアムズを演じるドミニク・ソーンさんに全く魅力がなく残念、アイアンハート自体のデザインも格好よくないし、アクションシーンもアイアンマンを彷彿とさせる鳥肌ものの見せ方ができるであろうに音楽も含めてイマイチだった
ミッドナイトエンジェルのパワードスーツがダサかった、ブルーが基調でアイアンハートに比べてシュッとしたイメージでいいんだけど、マスクとヒラヒラ靡く毛なのか触手なのか不明な、あの造形が致命的にダサかった
と、これだけの素材を持ちながら全く生かせなかったのは監督のライアン・クーグラーさんの力量不足だと思いました
が、まあ総じて普通に面白かったので文句ありません、ラストから続く次作に期待です