「笑いと涙の最強戦士にリスペクト!」ソー ラブ&サンダー 三輪さんの映画レビュー(感想・評価)
笑いと涙の最強戦士にリスペクト!
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最初からジョークばっかりで、ついていけるかなとは思いましたが、最後にはシビアなエンディングですから、とてもバランスの取れた作品だと感じました。笑えたのは、船を引っ張る大きなヤギの存在、喚きながらもソーたちを守ります。神たちの前でソーが素っ裸になりますが、それを見ていた女性たちが失神するのも笑えました。作品は神たちの話ですが、考えようによっては、私たちも神の一部ですから、逆に親近感を感じます。だからこそ悪い神もたくさん登場するのでしょう。二人の女性戦士は、どちらも知的で美しいです。見ているだけで惚れ惚れします。中でも美しいジェーンが、自分の命と引き換えに、ソーを守る姿に号泣してしまいました。最強の敵は、自分の愛娘を神が守らなかったと逆恨みして神々を殺していきますが、ソーたちとの戦いを通して、復讐心が愛に変わっていきます。鬼滅の刃の水のシーンのようなところで、その敵は改心していきます。そして仏教的な死生観を彷彿とさせるお釈迦様の映像が続き、宇宙の愛をイリュージョン的に表現していきますが、まさに映画の世界も愛を表現することが、最終目標であることがよく理解できる、秀逸な作品だと思いました。
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