「ワイティティの優しさ」ソー ラブ&サンダー ハムカツ太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
ワイティティの優しさ
ソーはMCUで一番好きなヒーローなので、楽しみにしてた分、期待を裏切ることなく面白くて、安心しました!
タイカ・ワイティティの映画は安心感があるなー。
良かった点
・ストーリーに無駄がない
物語中に中だるみのような退屈なシーンはひとつもなく、良い意味での無駄のない気持ちいストーリー運びなところも良かった点です。最近は時間だけが長く、中身の映画が多い中、これは非常に良かったです。また、しらばくMCUにはご無沙汰だった、ジェーンの説明をしっかりしてくれることで、初めて見る方も放っておくことのないストーリー構成もよく、一本の映画としてワイティティなりの「MCUは映画ではない」に応えるような構成だったのかもと感じました。
・タイトル
以前、宇多丸さんのムービーウォッチメンの放送で、「タイトルで映画の内容を示すものではないといけない」とありました。私もその意見に賛成で、今作もまさに、愛と雷で語られる物語なところもタイトル回収といえる素晴らしいものだったと思います。
・コミカルさ
全体を通して、音楽も色彩的にも色鮮やかで、ギャグも多く、ワイティティの色がかなり出ていたと思います。少し、ギャグが多すぎと思う方もおられるかもしれないですが、個人的には監督のここが好きなのでよかったです。
ソーが出ている場面では色鮮やかなのに対し、ゴアのいる場所は色を失った世界であることで、うまく比較がされていると感じました。特に、色のない世界での戦闘シーンは、ソー2人のマントの赤色だけが雷によって目立っていて、2人のつながりのようにも感じただ明るいだけじゃなく、視覚的にシリアスなシーンを締めて、たまにヤギのバカでかい声を挟み、バランスを取る。そんな、たまに映画館に来る人でも見やすいものになっていたと思います。
まとめ
個人的にラグナロクは越えれなかったが、十分良作!何より、ナタリーのソーが観れるのが贅沢すぎた!