「イッツ・"ソー"・グッドな集大成!」ソー ラブ&サンダー しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
イッツ・"ソー"・グッドな集大成!
マーベル・シネマティック・ユニバース第29作。
ソー・シリーズ第4作。
レイトショー、通常スクリーンで鑑賞(字幕)。
会社の同僚と観ました。
原作コミックは未読です。
アイアンマンとキャプテン・アメリカが卒業し、アベンジャーズ・ビッグ3最後のひとりとなった最強(さいつよ)雷神ソーの、単独主演作としてはMCU初の4作目、しかも彼の集大成と云うことであれば見逃すわけにいきません!
シリーズの方向転換に成功した3作目のタイカ・ワイティティ監督が続投し、ポップでコミカルな作風が本作でも炸裂!
自分探しをするソーの旅路を笑い満載、時にエモく描く演出は流石の一言。GotGやコーグとのやり取りも最高でした。
久々の登場となったジェーンとソーのロマンティック・コメディの側面もあり、シリーズにまた新風が吹いたな、と…
新撮の回想シーンで振り返るふたりの愛の軌跡と破局は、別で1本分の恋愛映画にして欲しいくらいキュンでした。
そんなジェーンや仲間たちと共に挑むのは最悪のヴィラン、ゴアによる連続神殺しと全宇宙滅亡の危機でした。
ゴア役のクリスチャン・ベールが圧巻の怪演を披露していて引き込まれました。単なる悪人ではないのもミソで、冒頭でそのバックボーンを描いたことで感情移入が容易となり、とても魅力的なヴィランだなと思いました。
ソーとの迫力満点のバトルを経て、喪失していた愛を取り戻す展開はとても切なく美しく、浄化されたゴアの表情がとても穏やかだったのが印象的でした。憎しみよりも愛を選んだ彼の魂が安らかであることを祈るばかり…
ラストに明かされた「ラブ&サンダー」の意味も含めて、ソーの物語は一旦の終着を迎えました。たくさんのものを失って来たソーが手に入れた愛は、今後の彼の人生にどう関わって来るのか、5作目での新展開がとても楽しみになりました。
[余談]
お次は北欧神話VSギリシャ神話の全面戦争か!?
「ムーンナイト」ではエジプト神も登場しましたし、本格的に神々との戦いに突入していくのかもしれませんねぇ…
なんだか「サイボーグ009」の最終章みたいだ…
※鑑賞記録
2022/09/08:Disney+(4K UHD・IMAX Enhanced・吹替)