「3Dの映像に押し切られた」ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)

4.53Dの映像に押し切られた

2022年5月9日
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鑑賞方法:映画館

ドルビーシネマ3Dで鑑賞。
今回のドクター・ストレンジの監督はサム・ライミ。ホラー映画監督の印象もあるが、やはり個人的にはトビー・マグワイア スパイダーマン3部作の監督という印象が強い。
最近のマーベル作品に登場するようになったマルチバースという設定。これをさらに広げるような物語だった。パラレルワールドとも少し違う概念のこのマルチバースってやつは制作側からするととても便利なもの。これを使えばどんな物語もありになってしまう。例え亡くなっているキャラであっても違うバースからやってくることが可能になる。でも、そうなると世界観がめちゃくちゃになる可能性もあるしとても危険な気もする。マーベルの今後の動きを見守りたい。
さて、本作のこと。3Dで観たからかアクションがとてもいい。なんてことのなさそうな遠目のショットも3Dだと新鮮に見える。そういう意味で冒頭のシーンはとても効果的だった。
実はXメンシリーズをスルーしてきているのであまり感慨はないのだが、好きな人からすると中盤の展開は驚きもあっただろう。そういうこともマルチバースなら可能ってことなんだよな。諸刃の刃だな。
そしてワンダのこと。久々すぎてこんな感じの設定だっけ?って思っていたが、ドラマを観ていないとわからない設定なのか。そんなのズルいぞ!でも、その設定を深く考えずに受け入れることができたけど。
あと驚いたのがホラー的演出。マーベルでは珍しい。そっか、サム・ライミだもんななんて笑ってしまった。笑えるホラー演出だった。
いろいろと不満もあるが、トータルで考えると面白かったなーって感想になってしまう。3Dの映像に押し切られた感じだ。でも、そんな楽しみ方をする映画があってもいい。

kenshuchu