劇場版「オーバーロード」聖王国編のレビュー・感想・評価
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蹂躙される聖公国。容赦なく消される支配層。ナザリックの「非道」を堪能する2時間。
『オバロ』は、テレビシリーズは4期とも視聴済み。
原作は未読。総集編劇場版も未見。
今回のもいつも通りヒドい話ではあったが(笑)、まあオバロらしい内容だったのでは?
僕が「カオティック」という概念に出逢ったのは、中学のときに学校でやけに流行っていたロールプレイング・ゲーム『ダンジョンズ&ドラゴンズ』のゲーム説明でのことだった。ちなみにD&Dはマシンで遊ぶRPGではなく、サイコロを振りながら、ゲームマスターのシナリオに従ってプレイする、ホンモノの対人型RPGである。
僕はあまり考え無しに、いいとこ取りのキャラクターだと思ってエルフを選んでパーティを組んだものの、ちっともゲーム内でキャラが成長しないので、そのうち飽きて抜けてしまったのだった。
そのとき、ゲームの概念として「アライメント」という「属性」があって、ローフル(秩序、善)ニュートラル(中立)、カオティック(混沌、悪)という組み合わせを「事前に決めてキャラ付けする」というやり方を知った。
ちょうどディベート対決のように、自分で「悪の側」になるとキャラの性格を決めたうえで、そのキャラクターの行動原理に則って、自キャラを動かしていく。
当時、「善玉」に自己投影する以外の娯楽の楽しみ方を知らなかった僕にとっては、けっこう目からウロコの新概念だった。なるほど、「悪」に扮してRPG内で行動しても、一向に構わないってわけか。
キャラが、僕自身の思惑ではなく、僕の決めた規範に従って動く。
この新鮮な「発見」の延長上に、『オーバーロード』は存在している。
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ただまあ、やっぱりアニメの主人公には、相応に善良な振る舞いを期待してしまうのが人の性というもの。その意味で『オバロ』は、観ていてずいぶんストレスのたまる作品である。
何せ、主人公側の策略によって、無辜の民や兵士たちが大量に命を落とすから。
どちらかといえばローフルの側にいる王族や騎士が、ひたすら蹂躙されるから。
人の命を踏み台にして、やっていることは絵に描いたようなマッチポンプだから。
こういう「ろくでなし」の悪行三昧を、作り手がやたら肯定的に描く様を観ていると、いくら「そういうものだ」とわかってはいても、やはり落ち着かない。
これが、悪本人を主人公としたピカレスク・ロマンならばむしろ愉しめるのだ。
しかし、『オーバーロード』の主人公は、必ずしも悪ではない。
悪(カオティック)であることを選択せざるを得なかった、ただの一般人である。
それなのに彼は、今回の映画版でも、あれだけの死者が出るとわかっているデミウルゴスの作戦を承認・支援し、自らも作戦の重要なパーツとして獅子奮迅の戦いぶりを示す。
要するに「相手は所詮NPC」って扱いに思えちゃうところが、期を重ねるごとに増えている気がする。「命の軽い弱い敵」相手に、やることなすことえげつなさすぎるんだよなあ。
そうじゃなければ、もちろん『オバロ』にならないんだけどね。
その意味では『オバロ』は観ていて普通に面白いし、アニメとしては完成度も高いとは思うが、どうも苦手は苦手である。
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今回も、デミウルゴスと彼が召喚した憤怒の魔将の、聖王国の蹂躙ぶりは徹底したもので、やはり、冒頭のパパさんの末路とか、王女と女神官のあんまりな扱いとか観ていると、けっこう胸が痛みます(笑)。熟練のオバロファンは、冒頭から報われない犠牲者が犬死にするたんびに、やんやの喝采を叫ぶんだろうなあ……。
でも、パンフにあった丸山くがねの著者インタビューを読んでいたら「(聖公国の新キャラクターは)基本的には全員、『ナザリックってこんなに酷いんだよ』ということを示すために作ったキャラクターです」「この映画を観てナザリックを嫌いになった人たちがいたらそれは私の手の内で、逆に好きになったという人は私の手から飛び出した方ですね」と宣っていて、むしろ僕の感性は著者の期待に応えているのかもしれない(笑)。
主役の日野聡は盤石の仕上がり。しゃべり方から、今アインズ様分が何割で、鈴木悟分が何割かが、そのときそのときできちんと伝わってくるってのが凄い。
従者ネイアの頑張りぶりと、アインズ様への傾倒していく過程は、青山吉能の力演もあって、物語の主軸として良く出来ていた。パワハラ系騎士団長のレメディオスも、意外と良いこと言ってるのに言い方と態度で部下に疎まれる感じが生々しかった。いやあ、うちの会社の女性上司と、切れ方とかマジでそっくりなんだけど(笑)。
あと、原作で登場しないナザリックの階層守護者たちを無理やり出したりしなくて、本当に良かった。まあ、個人的にナザリックの面々にはほとんど興味がないし、欲情副官とかウナギ吸血鬼とか蟲メイドあたりには一切の魅力も萌えも感じないので、出て来てくれなくて全く構わないんだけど……。
一方で、前半に派手なバトルが集中していて、後半は二人きりの潜入任務とか敵の亜人の棟梁たちの地味さとか、ノリが大人しくなってしまうのは、ちょっと勿体ない感じ。
何よりもひっかかるのは、「一見して奇妙なカット箇所」が頻出することで、これは明らかに尺の問題ではない。特に、アインズ様との接見のシーンがいきなりブツッと切れて、ネイアがレメディオスに怒られているシーンに「飛ぶ」のは、モンタージュとしていくらどう考えてもおかしすぎる。最初だか二度目だかのアインズ様と憤怒の魔将とのバトルが「省略」されるのも、シーンのつながりとして最悪に気持ち悪い。あそこは少なくとも「何か」が挟まらないと「えっ??」となってしまう。
作り手の側も当然、4カ所くらい極端に不自然なつなぎの部分があることは自覚しているはずで、「直前に何らかの事情で尺の調整を行わざるを得ず、窮余の一策で、まとめて切って大丈夫そうなシーンをカットした」か「そもそも作画が間に合わず、泣く泣く落とした」かのどちらかくらいしかあり得ないと思う。
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それにしても、原作自体は相当昔に書かれた話だったかと思うけど、ホント今の世の中の現状を予言するかのような内容だよなあ。
例えば、アメリカは今ウクライナに巨額の軍事援助を実行しているが、実はNATOとロシアの対立を煽って、「ウクライナがロシアに攻めこまれるように」お膳立てをしたってことだって、ない話ではないわけだ(陰謀論だけど)。
これがもし、中国とアメリカが手を結んだとすれば、日本は聖公国と同じような運命をたどっても、おかしくはない。中国が日本に突然攻めてきて、アメリカは日本に対する軍事援助を表明する。これはいかにも「ありそう」な構図だが、「ありそう」だからこそ、すべてが「茶番」だという可能性だって出て来る。これだけアメリカにオンブにダッコで、しかもアメリカからすると極端に片務的な日米安保が、なぜアメリカの了承のもと成立しているのか? そこにアインズ・ウール・ゴウンの「無償の協力」と近しい「うさんくささ」を感じ取るくらいの嗅覚はあっていいのではないか。
国際政治や地政学の話だけではない。
いつしか、国の中枢をカスポンドのような「他国に操られているイエスマン」で固められたりはしていないか? 人は誰しもレメディオスのように部下に振る舞ってしまうことがあるのではないか? 「奇跡」を身をもって眼前で経験したネイアの立場に立ってみたとき、自分も「宗教」の吸引力には抗えないのではないか? 虐殺される相手が日本人ではなくほかの国の住民になった時点で、アインズ様のように「相手の死に対する罪悪感」が薄まってしまうことも実際にあるのではないか。
『オーバーロード』は、生々しい国家間の駆け引きや、人の命を数量化したような戦争の応酬、組織内での諍いや規律なんかもみっちり描いてあるぶん、そんな「現実」の問題を観客一人一人が再考してみるよすがにもなる。
テレビ版の五期があるのなら、また愉しみに見たいと思う。
アニメ勢はラストに納得できる内容
原作を読んでいないアニメ勢のおとこです。
オバロ最新話が劇場版で放映となり、ウキウキで映画館へ行ってきました。
事前の口コミは「迫力に欠ける」「アインズの戦闘シーンが少ない」「地下大墳墓のnpc達の登場が少ない」などの批判コメントを多く見ました。正直私も感想としては同じ意見を持っています。しかし、3時間弱の枠に治る範囲で原作内容を踏襲するという面ではしょうがないのではと感じています。(原作は見ていませんが)
内容の感想ですが、オバロならではの伏線を敷いた構成はとても楽しかったです。終盤までの内容は少し退屈に思う方も多いかもしれません。わがままな聖騎士団長の女、徐々にアインズに酔っていく聖騎士団の女がメインとして進んでいくストーリー。しかしラストで明かされるアインズたちの真の狙い。聖王女の兄は実はパンドラズアクターであったこと。だからアインズはモモンを派遣できなかったのかとか、やたらルーン武器を宣伝してたのはこれからのルーンを用いたビジネスの宣伝をしたかったのかなど、終盤に差し掛かることで明かされていく魔導国の策略が見ていて楽しい作品でした。
そもそもおばろを全く見たことのない方も見ているとのことで、ぜひこの機会にアニメでも原作でも身初めて欲しいなと感じた次第です。2回目以降はまた違う楽しみ方ができる作品だと思いました。
分かってはいたものの…
2時間であのボリュームをカバーするのは不可能のため、内容は大幅に削られてしまう…
…と頭では理解していたのですが、
やはりお世辞にも原作の魅力を十分伝えられているとは言い難く、勿体無いと感じました。
特にアインズVSイビルロード&プレアデスの1戦目、あそこは本来であれば数少ないアインズ様の高い戦闘センスと知略に富んだ本気の戦いが見られるはずだったのですが、やはりそこに時間を割けなかったのか、ほぼカットされていました。
ここは本当に、ほんっっとうに!!!
残念でした。
映画なので、やはり迫力の戦闘シーンが見たかった…この場面をしっかりやってくれていれば評価は全く違ったものになったのですが…。
やっとキレイな作画で観ることが出来て感無量
言われている方も多いですが尺が足りなかったかなぁ。原作の良さって細かいこだわりの描写だからダイジェストっぽくなるのは仕方ない。よーくまとまっていて良かったんだけれど、贅沢な注文をしたくなる。
TVシリーズでの作画レベルで悲しい思いをしていたので劇場版の最大の価値は絵がキレイだったって事かな。描写はもうちょいTVじゃ出来ないレベルを期待していたんだけど期待ハズレでした。
月曜日に鑑賞で特典ナシ。甘く考えてました。はぁ〜
超・待望の新作劇場版、劇場版の割には作画が…とかやっぱり尺足りなく...
超・待望の新作劇場版、劇場版の割には作画が…とかやっぱり尺足りなくて駆け足…と不満が0な訳ではないが恒例の壮大ナザリック劇場(笑)と新キャラネイアとシズコンビの可愛さに満足さの方が勝った今作だった。
特にネイアの純真さと一途さの魅力、それでいて終始掌で踊らされる人間サイドの無力さと愚かさ、こうやって宗教や狂信者は生まれるのか…の皮肉さの対比がなんとも良かった。
地上波ムリ〜のグロシーンは思ったよりマイルドだったがエグさはあった(笑)
後半ちょいちょい挟まれるルーン販促はちょっと下手すぎないかアインズ様(笑)
あとアニメ本編よりデミウルゴスのテンションとアインズ様への想いがダダ漏れなのも個人的に可愛くて良かった(笑)
そして最後のパンドラズアクターからの今回もメチャクチャ最高主題歌の入りラストがカッコ良すぎて本当良かった。
今後のアニメ続編も大いに期待したい…お願いします…(笑)
追:特典が予想以上に早く終了し始めて焦ったけど無事ゲット出来て良かった〜マジでちょっとした文庫本くらいあって驚いた…(笑)
いつものオーバーロードに狂信者をふたつまみ
原作は未読。なのでアニメ4期までしか知りません。
団長とネイアがすべての映画でしたね。
聖王国(というか聖王女)に対して疑いなく狂信しているレメディオスと、アインズに傾倒していくネイア。
でもねぇ。例えば地球に恐ろしい見た目と力を持つエイリアンが攻めてきたとして、その王が慈悲深くて知性的に見えるからといって、そこまで傾倒していくものかな、と思うと、ネイアがあそこまで傾倒していくのには何か理由があるんだろうな、と感じました。何かしらの精神効果のある魔法のようななにか?でも命を救ってもらったから無理ないのかな。
そして、聖王国の視点では裏では何をしているのかもわからないアンデッドの王を信じられるかというと…。融通が利かないとしても団長の言っていることが間違っているわけでもないしむしろ自然な反応だよなあ、と思います。
そんな彼女が唯一マッチポンプであることに気づくあたり、皮肉が効いてましたね。まああれはうまくいかない現状に対するやけくそみたいな感じでしょうけど。
そしてそれを言ってすぐデミウルゴス(イビルロード)が出てきたあたり、看過できないとなったんでしょうか。それだけにこの映画中に殺されるんだろうなあと思っていたら最後まで生きていてビックリ。まあこの続きで殺されるんでしょうけど。王様がナザリック側が化けているんなら詰んでるし。
ネイアが徐々にアインズを狂信していく様は、青山吉能の演技力が光っていてその演技を見るだけでも価値があったなぁと思いました。彼女の「あ゙」の音好きなんですよね。濁音の音が魅力的な声優の一人ですね。
こういう映画って全員に何かしら見せ場を用意してテンポが悪くなる事がよくありますけど、ナザリックのメンツが全然登場しないし聖王女は早見沙織なのに出番はあれだけ。そのへんがガチな感じ。最後まで退屈せず見ることができました。
5期をやるのかはわかりませんが、続きが見たい。
良作と凡作の狭間
分厚い原作をよく2時間でまとめたと思う。
ナザリック視点はかなり大部分省略されてて、聖王国視点で物語が進んでいく。
すでに裏側を知ってる原作ファンとしてはナザリックの自作自演とそれを知らない聖王国の騎士団長レメディオスと従者ネイアの言動が滑稽に感じる。
騎士団長には同情し、涙を流す従者の姿には滑稽だと分かっていても涙が出ました。
ちょっとここは省略してほしくなかったなとか、ここは強調して欲しかったなとは思いましたが、総じて悪くないとは思いました。
ただ原作を読んだときや第一期のアニメを見た時のような鳥肌が立つような感じはしませんでした。
あと少し足りないと思いました。
ネイアが墜ちてく?
目つきの悪いネイアの顔にどんどんハートマークが増えていく様子が見ていて楽しい。
このシリーズは、人間的な心を持たない魔導国の面々に翻弄される人間を神の視点で楽しむ。自分はそういった鑑賞の仕方をしているが、『聖王国編』は、ネイア主観で物語が進んでいくために、なんだかネイアの心情に寄り添ってしまう。
1人の犠牲で数多くの人を救えると分かっていても、それが実行できないレメディオスにイライラしてしまうし、大きな正義を語るアインズに陶酔してしまうネイアがよく理解できる。
IMAXを選んだのは正解。戦闘シーンの立体音響が迫力が凄まじく、亜人種の軍勢が地鳴りをあげて城にむかって攻め入るシーンは、逃げ出したくなるくらい。
面白いけど気になる点も
原作未読
面白いけどやっぱり1つの章を映画一本にまとめた弊害で少し省略されてる部分が原作を知らない私にも伝わる感じでした。
ですが「アインズ様がメイン=面白い」の法則はアニメと同じで、この映画はアインズの出番が非常に多いので面白かったです。むしろ今回はアインズが出ない場面も結構面白かった。
全体を通して満足度は高いのですが気になる点を挙げるとすれば、戦闘シーンと作画がもう少し良ければなと思いました。
前者は尺の都合で仕方なかったのかもしれませんが後者はTV版よりは断然いいが映画クオリティにしては安定感が少し足りず中の上くらいでした。CGはかなり良くなってました。
説明が難しいがTV版は中垂れや別陣営の話ばかりでつまらないと感じる場面もありましたが、今回の話(映画?)はオーバーロードの面白いと感じていた部分だけで構築された感じだったので必然的に面白かったです。
レビュー書いてて面白いっていっぱい書いてしまったのでやっぱり面白かったんだと思います。レビュー採点は補正無しという事で…。
アインズ様万歳
大満足でした!!
私はWeb版・書籍・アニメを読んで観ているファンです。
レビューを読んで悔しくなったので書かせていただきます。
まず、聖王国編は、アインズ様の戦闘がメインではありません。なら丁寧に描くとしたら何処なのか。【シズとネイア】です。
確かにネイアの成長過程は少し薄く感じました。けれど、映画のテンポとしてはとても良かったと思いますし、シズと話している時に号泣したネイアがアインズ様と再会してさらに号泣にならないわけがないですし、声優さんの演技も本当に素晴らしかったから全然不満なんてありません。
この映画の視点がネイア視点だったことも考えれば、アインズ様の戦闘シーンが薄味なのは仕方ないというか【当たり前】なんですよ。だってこの聖王国編は全部アインズ様や守護者たち側からしたら【ただの茶番】なんです。人間側から見たら「なんか凄く派手だけどなんだか分からないうちに終わってた」っていうのが聖王国編のアインズ様の戦闘なんです。
王国編の時も茶番なんですけど、守護者側に戦闘を挑めるキャラが聖王国編より多かったですし、デミウルゴスとアインズ様の戦闘シーンはアレはアレで力試しみたいな面もあったので丁寧に描かれてましたが、憤怒の魔将程度じゃあアインズ様の凄さは描いても伝わらないです。帝国の闘技場のように物理で闘うという面がなければそもそも無理。魔法で守護者以外がアインズ様と戦闘らしい戦闘なんてできるわけも無い。だからアインズ様がなるべく派手に「ギリギリのところで頑張って闘ってますよー」感を出しているあのシーンは完全に茶番なんで、映画館で笑いそうになって大変でした。笑う戦闘シーンなんですよ、聖王国編のアインズ様の戦闘は。
私的にアインズ様の戦闘シーンで呪文が飛び交ったり、アインズ様と憤怒の魔将がやりとりしてる所を見せられる方が余計に感じられるし、茶番感が強くなりすぎて萎えてしまったと思います。小説だとめちゃくちゃ面白いんですけどね。
だからこそ、シズとネイアの作戦・共闘シーンがきちんと描かれていたのが凄く良かったし、もう悶えるほど可愛かった。本当に聖王国編はこれが全てなんです。だってこの部分はシズが初めて人間のお気に入りを作る所なんで、茶番なんかじゃないんです。最後の最後だけ茶番ありますけど、それまではシズも初めての単独任務で少しの緊張感があるし、しかもネイア気に入っちゃったから適当に扱えなくなったし、ネイアはそもそも茶番だと知らないし。
また、聖王国編を映画にしたのは、残酷な描写もそうですが、残酷な描写そのものにも問題があり、テレビアニメでは放送出来なかったのだと思います。
人を女性を武器にするだとか、子供を○すだとか。それを正当化してるアインズ様側だったり。大人が子供に石を投げるだとか。その行為自体にそもそも問題があって、観る人を選ぶからだと思います。
中世の戦争や神話を描くならあれくらいは普通なんですけど、ファンタジーアニメですから、アニメとリアルを混同してしまう方や子供もいらっしゃいますので仕方がない。
でも欲をいうならば、やはり、上下編、またはテレビアニメ12話くらいでやって欲しかったと思います。カットや合体が本当に多かったですから。だからといってそれで質が落ちたり、人武器シーンや子供盾シーンが無くなる方が嫌だったので、本当に大満足です。
もっとアインズ様をだな…
アニメファンです。
本日観てきました。
冒頭の入り方は、オーバーロード感あって、きたきたぁー!っという感想でした。
私はアインズ様が蹂躙するところがとても好きで今回もその流れがあるのかと思いましたが、そこまででした。(原作がそうなんでしょうが)
それでも映画なのですから、もっとアインズ様が活躍するところを見せてほしかった。
最後のアインズの戦いの場面では、光がヒュンヒュンしてるだけで、シズの「終わった」…いやいやいや!!そうじゃないでしょ!!と。
ネイアとシズの場面も原作ではとても重要なんでしょうが、正直あそこが一番眠気がきました。
それで最後の戦いがあんなのだと、それはないぜ…という気持ちでいっぱいでした。
OVAでもいいと思うような作品でした。
でもアインズ様の慈愛は最高です。
気付いた人はいるだろうか…
個人的には大満足でした!
基本的には4期のドワーフ国とリエスティーゼ国陥落の間の話なので、オバロを観たことのない方が酷評されているのをレビューで拝見しましたが、ご覧になってから観るものだとも思います。
逆にこれを見てから改めてアニメを観てみるのも面白いかと思われます。私も改めて見たくなりました。
アニメでは1期から4期まで、ここまでシズが話しているシーンはほとんど無いので個人的には凄くほっこりしました。
上下2巻の物量を良くここまで上手く一本にまとめたな…と。原作のあのグロいシーンをどのように演出するのか…と思いましたが、確かに地上波では無理なシーンだよな…と思う部分は少しだけで大分マイルドに演出しているかと。
以前、前後編に分けるといった情報も有った気がしており、相当カットされたシーンも有ったかと思われます。できればそういったシーンが有るのであれば完全版を見たいな…とか。BDとかの特典映像で見たいな。とか思います。
ここからはちょっと個人的に嬉しかった所、
気付いた方はどのくらいいるのか…
最初にレメディオス一行が魔導国に入る際に、首刈りうさぎと闘技場支配人が画面左の露店にさりげなくいます。
相当な製作陣のオバロ愛を感じる作品に感じました。
個人的にはバラハ嬢のお父さんがこんな見た目だったのか!と感動しました。
目が怖いですね(笑)
ファンは必見!(原作10回読んでるファンです)
オーバーロード大ファンなので、後半ずっと泣きっぱなしでした。
もちろんファンじゃないと楽しめないと思います。
作画も素晴らしかった。
まるまるやったら4時間はかかる作品を2時間にまとめたのに、あまり違和感なく観れたのがよかったです。
ここカットされたかーの連続でしたが、しょうがない…。
オーバーロードだな、っていう
まぁアニメ見ている前提ですよね。
原作は読んでないですが、アニメシリーズは一通り見ています。
だからこそ、全編茶番感が凄いw
あ、そういう話だ、というのはわかってることだから、悪い意味では無いです。
それにしても良く収めたよなぁ、とは思う。多分テレビだとワンクール作れる内容だと思うんだけど。
表現的に映画の方が良かったのかな。
ナザリックの面々の登場機会が少なかったのが残念ですが、シズが可愛すぎでした。
(一作にまとめるの)頑張りました
まず前提として当方は原作小説既読、アニメ視聴済、スピンオフ含めた漫画版やドラマCD、特典小説等も持っております。
オバロアニメは普段1クール3巻、1巻当たり4話前後で原作勢から尺が足りないと嘆かれ続けてるアニメなので約2時間15分は映画としては長くてもTVアニメで言えばざっくり6話分しかないのに2巻やるんだから見る前からカット祭りになるのはわかってました。
原作勢として見たかったアレもコレもソレもないし別の場面が合体してたりするけど、じゃあ現実的に前後編とかで制作できるかと言えばそんなことは無理なのもわかります。
諦観込みになってしまいますが制約のある中で視点を絞って1作にまとめてて十分楽しめる作品に仕上がっていたと思います。以下感じた点を列挙
・シズかわいい
・魔導国内のちょっとしたサービスシーンはニヤッとできた
・流石に昨今のアニメ映画と比べるとTVアニメから続く予算不足を随所で感じるものの
→城壁上でのネイアの戦闘やシズとネイアの共闘シーンはよくできてた
→亜人のデザインや3Dモデルなどはかなり頑張っていて満足
→城門突破のための聖騎士たちの洗練された動きや亜人の大軍勢の突撃など集団の描写をごまかさずにやっていたのは好感
・声優さんの演技が素晴らしくレメディオスが壊れていく様とネイアが救われていく(?)様の対比が秀逸
・NPCたちを出すために下手にオリジナルシーンを差し込まなかった判断はナイス
・原作と比べねちっこい表現が尺の都合か省略されレメディオスへの嫌悪感は薄れてむしろ可哀そうさが増していた
・どうせ客層の中心はおっさんなのだからR15指定とかにしてもう少し原作通りのグロ表現や聖王国民の悲惨な描写を頑張ってほしかった
・ネイア視点に絞るならアインズ行方不明時のネイアが仲間(信者)を集めつつ成長していく様をもう少し描いてほしかった
→ネイアの心酔していく様はよく描かれていたが成長描写が弱くアインズとの再会シーンで言葉をかけられた際のネイアの感動の説得力が欠けていた
・原作では別場面のゼルン王子奪還作戦とアインズ帰還シーンが合体していたのはさすがに駆け足過ぎてネイアの焦燥感や喪失感が伝わりにくかった
・アインズの戦闘シーンがことごとく省略もしくは派手なエフェクトを見せるだけになっていたのは残念
・わりぃやっぱ尺足りねぇわ
なんだか愚痴が多くなってしまいましたが基本的には満足しています。原作の続刊とアニメ5期も首を長ーくして待ってます。
平常運転
TVシリーズと良くも悪くも変わらず、シリーズ4からの続きです。世界観は最初に少し触れるだけで淡々と進み、尺の問題で中盤から後半に掛けてが急足に感じます。シズ・デルタの活躍が嬉しい。
シリーズが好きな人は観て損はないし、観てない人は観てからの鑑賞が良いのではと思います。
映画ファンとしては・・・
オーバーロードのアニメ好きな人は楽しめると思う。
でも映画を映画館で楽しみたい、映画館に行くのが趣味という人には正直物足りない。
クオリティ的には映画でなくても良いですねという感じでした。
オーバーロードらしい戦闘アクションも消化不良・・・ストーリーを単に楽しむというなら良かった。ここは見ておいたほうが今後のアニメが面白く見れるかも。
もっと映画クオリティのアニメアクションを期待してしまっていただけに、悔しいというか・・・もったいないなー。
大画面で見るにはなんか解像度が足らない気がしました。
このへんは普段あまり映画館に行かない人なら違和感ないかもですが。
アクションに関してはほんと、テレビアニメのほうが戦闘に時間をかけれたというのもあるかと思いますが、短時間の間にスゲー!と思わせる技量は期待に及ばなかった感じ。
あれだけテレビアニメで面白く作れても映画になると魅せ方とか違うんだなと、その難しさを実感・・・ということで、期待値が高かっただけに辛めの2.5に。
ガンバリマシタ
あの上下巻を収められるの!?と思ってたけど、ちゃんと収まってた!ガンバリマシタ
キャラの心情やアインズ側の凶悪さ、亜人側の心情描写は少し物足りないけども、本と映画の両方で1つの作品と思えば、素晴らしい映画だと思った
評価としては、
マッドハウスの素晴らしい作画と、声優の演技が際立ってた作品。
IMAXでまた観ます。
勿体ないと感じたのは、
2回目のアインズvs憤怒の魔将が地上のネイア視点だったので、呪文詠唱が無かった。天変地異と神話の戦いとしてみれば、映像は素晴らしかった
アインズが死を偽装した時に、周辺国家の動きや皇帝ジルクニフとドワーフの友情?が描かれなかった
パワハラレメディオスのヤバさが、騎士団長がまともすぎてマイルドになってた(笑)
アインズの目論見、ルーン武器の普及は全く成果が出なかったのをシズの「ガンバリマシタ」が全てを物語っていて、あれはアドリブなのかな(笑)
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