「Warth of Man」キャッシュトラック ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
Warth of Man
ジェイソン・ステイサム最新作!しかもガイ・リッチー監督とタッグを組んでときちゃあ楽しむしかありません!オンライン試写にて一足早く鑑賞。
まず主人公H(ジェイソン・ステイサム)が普通じゃない雰囲気を醸し出しているのに、普通に訓練している所に思わず笑ってしまいます。射撃訓練では普通に外す場面もありますし、駐車の際もズレたりして、訓練はギリギリ合格という今まで歴戦を駆け抜けてきたステイサムが"普通"になっている仕掛けが最高です。
同僚もテンプレ的な奴らや、男好きのブレットが在籍しており、個性やや豊かだなと思いました。
そんなHが現金輸送車で現金を運んでいる際に、襲撃されますが、何の前触れもなく敵に弾丸を浴びせます。現金を受け渡すと見せかけて撃ち抜くというのはとてもクールですし、その後迷いなく1人づつ仕留めていく姿はまさに強者です。ボス格を仕留める際は、両足を撃ち抜き機動力を奪い、最後に頭をドン!と容赦のない絶対的勝利を見せつけられるので、胸の高鳴りが鳴り止みません。
その後も威圧だけで強盗チームを退けさせるなど、何か過去にあったなと思わせる謎を含ませてくれます。実はH、過去に自分の息子を殺され、自分自身も何発も喰らうというステイサムが!?という驚き連発で物語は進行していきます。弾を6発取り除き、血を2割失い、3回手術して2回死にかけても生きているHは化け物です。ここからの回想でHは過去にとある強盗チームだった事が判明します。ただ、オフの時に息子が殺され、その犯人探しに勤しんでいました。犯人を粗探しし、ビニール袋で圧迫させたり、容赦なく殺したりと超絶クールなステイサムが見れます。
そして現代に時系列が戻り、ここでも犯人探しを続行していたことが明かされます。そんな中、息子を殺した強盗チームがHの職場の現金輸送車を襲撃する計画を企てます。今作の魅力のひとつに強盗チームの緻密な作戦会議模様があります。丁寧なまでに作戦を練り、1ヶ月以上をかけて現金輸送車の向こう、金庫を狙う計画まで考えつくのです。自分自身の家族について語る場面もあり、非常に人間臭いのが哀愁を漂わせていて心地いいです。
しかも序盤からHの良き同僚として支えていたガンマが裏で手を組んでおり、ガンマの手助けもあり、順調に金庫まで入られ、しかもHは倒される始末。鉄格子越しのガンアクション、圧倒的耐久のガラスvs大量連射を繰り広げ、狭いフィールド内での大暴れが観ていて爽快です。
しかしHの反逆も見事で、足を絡めてからの撃ち抜き、そこから締める、武装しながら警戒される前に始末、銃弾に倒れながらも連射は止めない、戦闘狂の面がより強化されていて面白かったです。
ただ、裏で暗躍していたジョンが強く、ガンマもあっという間にアゴを撃ち抜かれ死亡、盗んだ大金を独り占めし逃亡。ただ、ステイサムもといH、ただじゃ終わらない。あれだけ撃たれたはずなのにライト点灯と同時に復活。息子が撃たれた箇所の肝臓→肺→脾臓→心臓の順に撃ち抜き殺します。
1人の男の復讐と執念の物語はとてもハードボイルドでカッコ良かったです。もっとステイサムの活躍が見たかったなと思う節はありますが、それでも渋カッコいい世界観に浸れて良かったです。
鑑賞日 9/27
鑑賞時間 20:00〜21:59
座席:自宅(オンライン試写会にて)