キャメラを止めるな!のレビュー・感想・評価
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「今のままだとオリジナルのファンが納得しません」との台詞が皮肉にも感じて…
「カメラを止めるな!」の
リメイク作品とのことで、
余り期待もしないで鑑賞してみたが、
監督がアカデミー作品賞・監督賞受賞者
とは全くの認識外だった。
開始早々すぐに、下手な演出と演技に
観ることを止めたくなったが、
ひょっとすると、
この下手さ加減はわざなのか、とか、
まあオリジナルとの比較のためには
お付き合いするしかないとの思いで
最後まで鑑賞を。
この作品は、最初のワンカットの撮影が
どのような想定外の結果、撮られていたのか
との種明かしが魅力なのだが、
リメイク作品としては
そこに新たなプラス要素が必要になる。
しかしながら、
・好評だった日本作品の再映画化である
とした前提のストーリー
・再映画化において登場人物の名前を
日本人名とする条件があったとの設定
・登場人物の台詞が多く、
それが説明調に繋がり、全体の話の運びの
ぎこちなさを生んでいるような
等々の余計に感じる要素が、プラスどころか
オリジナル作品のリズムの良さを
マイナスにしてしまっているような印象
を受けた。
結果、作品の中で竹原芳子の通訳が発する、
「今のままだと
オリジナルのファンが納得しません」
がこの作品の質を言い当ててしまっている
かのような皮肉にも感じてしまう結果に。
「七人の侍」「ダイヤルMを廻せ!」
「いま、会いにゆきます」等々、
リメイク作品は山のようにあるけれども、
オリジナル作品を上廻ったケースを
私はほとんど知らない。
この作品も、監督の力量云々を超えて、
こちらが先だったら
それなりの価値があったかも知れないと
思うばかりで、
いかにオリジナルである価値が大切かを
教えられるばかりの鑑賞にもなった。
リメイク失敗
庶民感がなくなったちょいお高めフレンチ的作品
序盤は我慢
こんなんだったっけ?
こちらも面白い
アフリカ植民地化してたクセに
カメ止めのスゴさを再認識
あらためてカメ止めのすごさを確認できた。
たくさんの仕掛けがあるけれどカメ止めの真意は家族の絆だった。
成長して気持ちが離れてしまった娘。
蛙の子は蛙で監督補をやっているが情熱が先走ってくびになる。
One cut of the deadの撮影は、文句言われまくりの父と、周りが見えなくなる母と、空気読めない娘、それぞれの適応障害をかかえた三人家族が、世間様を見返してやる舞台(=痛快な復讐劇)になっていた。
それらの伏線と回収がきれいに決まり、さいごに家族の絆の本主題が浮かび上がるさまを、このリメイクによって再び思い知ることできた。
というか、リメイクを見たのになぜかカメラを止めるなのことで頭の中が占有されてしまうという体験をした。その意味でとても忠実なリメイクだった。
じぶんは映画を見る前や後でよくRottenTomatoesを参照する。
カメラを止めるなのトマトメーターは100%。
どんな映画でもRotten(腐れ)意見があるもんだが、カメラを止めるなは健康なトマトだらけで真っ赤だった。
世界中から集まっている辛辣な批評家の中でだれひとりカメラを止めるなに反意をかかげている人はいなかった。
それらの批評を抜粋し、カメラを止めるながどれほどすごかったのか、おさらいしておきたい。
『複雑な映画制作プロセスを可能な限り解決するというコミットメントの祭典』
『新鮮で楽しく、非常にクリエイティブ』
『巧妙に解きほぐしていく。思慮深く、独創的でユニーク』
『ショーン・オブ・ザ・デッド以来、おそらく最もおかしくて、間違いなく最も暖かいゾンビコメディー』
『核となるのは驚くほど感動的な父娘の物語』
『映画製作のカオスおよび妥協に対する多幸感に満ちた頌歌』
『創造性、家族、忍耐力、そして映画制作にたいする挑戦への陽気な賛歌』
『アンデッドの映画にしては生き生きしている』
『記憶に残る登場人物と父親が娘とホラー映画への共通の愛をめぐって再会するのを見る予想外に甘いサブプロットを備えたさわやかで真面目な映画』
『事故とルーチンと組み合わせ。間違いと想像力が映画製作プロセスをどのように邪魔するか/支援するかを目撃できる』
『疲れたジャンルに新しいギミック』
『サムライミの死霊のはらわた以来の新鮮な驚き』
『果てしなく巧妙で、あえぎながら面白く、美しく構成され実行された、ジャンルのなりすましと舞台裏の風刺のミックス』
『部分的にはうまくいきませんが、そうではありません。結局のところ、映画全体が失敗の上に成り立っています』
(上田真一郎監督のカメラを止めるなに寄せられたRottenTomatoesの批評より)
このリメイクはむしろ元ネタのスゴさを再確認させたが、カメ止めで(個人的に)いちばん好きなところは弱かった。
カメ止めでいちばん好きなシークエンスは、もう放送中止しかないとあきらめが入ったとき真魚がにわかに活気づくところ。
真魚が現場をのっとって指揮をとる一連の場面は、空気を読めず場にあわせることができない社会不適合者が、じっさいにはたぐいまれなリーダーシップの持ち主であるという、言ってみればカメ止めの白眉でもあったと思う。
リメイクではその部分が弱かったが、それは演者が真魚じゃないからでもあった。
真魚があんまり活躍していないことで日本の映画/ドラマ業界の程度(見る目の無さ)がわかるってもんだ。
ところでRottenTomatoesのカメ止め評で気に入っているのがあり、それは──
『1つのことを期待してこの映画に参加する場合は、最後までに心が変わることを覚悟しておいてください』
──という言説。
映画慣れしているにんげんは映画を「だいたいこんなかんじだろう」と思って見てじっさいだいたいそんなかんじなのを確認するわけである。
ゾンビ映画見に行って慮外の家族愛が見えたら、そりゃ驚くよ。という話。
まあ、こんなもんやな
上田慎一郎監督は一発屋だったかもしれない。
が、『カメラを止めるな!』で見せた才は確かなものだ。
それは幾らオスカー監督とは言え、敵うものではなかった。
『アーティスト』でオスカーを受賞したミシェル・アザナヴィシウス監督がフランスでリメイク。これは実際の製作過程の話。
日本で大ヒットしたゾンビ映画のリメイク企画が上がり、フランスの“早い安い質はそこそこ”の二流監督に持ち掛けられる。これは映画の中の話。
ただただリメイクするのではなく、日本での件があって。日本版と地続きの“続編”みたいな設定。
なので、オリジナルへのオマージュがいっぱい。と言うか、ほぼほぼオリジナルに忠実。マダム・マツダに注文されたかな…? そのマダム・マツダ役で、オリジナルにも出演した竹原芳子も出演。
もう話や設定は充分知られているけど、3段構成。序盤はちぐはぐだらけのB級ゾンビ・ホラー。中盤は実は…の内幕劇。終盤は序盤をもう一度、別角度で。たっぷりの笑いと映画愛と爽やかな感動…改めて思っても、本当によく練られ、計算し尽くされている。
驚き?笑い所?ツッコミ所?だったのは、劇中劇で役名がオリジナル通りの日本名。作中では訳あっての日本名だけど、(現実製作過程で)そこまで忠実にリメイクする!?
海外リメイクならではの新要素もあるにはあった。人種差別へのかなり際どいブラック・ユーモア。これ、所々よく通ったなぁ…と思う。
新要素で一番ウケたのは、ファティの音楽だけど。
ゲロや下痢などの執拗なお下品ネタはちとうんざり。
元々の話や設定が面白いので、がっかりリメイクではなかった。
初見でも何度見てもリメイクでも、話や設定は面白い。本当にこれぞ、『カメ止め』の強み。
そう、“『カメ止め』の強み”なのだ。言い返せばそれは、日本オリジナルが良かったから。
このフランス版リメイクそのものが良かったかと問われると…
結局オリジナルを忠実にやった話や設定が面白かった事に気付く。
オリジナルはあの滑稽さやチープさにも旨味があった。構成力や笑いも含め、それはもう上田監督の才とセンスの賜物だろう。
フランス版はどうも味気ないドタバタ感が否めない。アザナヴィシウス監督もコメディは手掛けているようだが、それは日本人とフランス人の感性の違いかもしれないが、何か弾けない。日本版を再現したコントのように思う事がしばしば。そう思うと、濵津隆之の迷演は絶品の名演だった。
別にこちらが不発って訳じゃないが、間やテンポなど上田監督の方が一枚上手。それは数字にも表れ、90分強の尺が120分弱へ。つまり、如何に間延びしたか。
ラストのマダム・マツダの台詞じゃないけど、まあこんなもんやな。
何故リメイクした?…なんて辛辣な意見も目立つが、ほんの数館でしか公開していなかった超低予算映画が、オスカー監督の手によって海外リメイクされるにまで至って、これは素直に誇らしく、喜ばしい。
映画の面白さって、万国共通なのをしみじみ感じる。
キャメラを止めて欲しいくらいの劣化リメイクではなかったが、改めてオリジナルの面白さを知らされる再認識リメイクであった。
日本オリジナルがまた見たくなってくる。
リメイクされたことの意義
何故?リメイクした。
はい。良く私のやんちゃレビューを覗きに来て頂きました。これもいまさらジローでございます。
いやね、つくづく映画製作はギャンブルだと思うんですよ。
「カメラを止めるな!」は制作費300万で30億円の興行収入ですよ! アバウト1000倍!逆も有りますよね。
製作費がかかり過ぎて会社がぶっとんだケース。ユナイトとかカルロコとかね。
関係ない話しなんですが上映館が少ないんで、東西線西船橋の先、八千代緑が丘まで行ったんですよ。東葉高速鉄道でね。運行距離アバウト10キロ以下なんですが、運賃が半端ない!
520円‼️言っておきますが西船橋からですから。
千葉県では悪名高き北総線があるんですが、最近値下げをしたんで日本一高い。否、アジア一高い!
東洋高額鉄道か‼️
あまりの高額なんで定期代も出ない。マジです。
ユングフラウ鉄道か‼️
すいません。ダブルツッコミしてしまいました。
そんなこんなでひっそりと公開してあっさり公開が終わったこの映画の感想です。
知人に、言ったんですよ。
「昨日キャメラを止めるな!」を観に行ったんだ!
えっ?まだ、やってんの?カメラを止めるなって」
「違う、違う、日本のやつじゃなくてフランスの! カメラじゃなくってキャメラだよ、キャメラ」
そう言ってる私ですが・・・俯瞰で見ると・・・
こっぱずかしい!
ネイティブでもないのにキャメラとか言うなよ‼️
あとね・・・ラジオをレィディオとか言っちゃう奴!
昨日深夜レィディオを聞いてたら・・・とか
三谷の傑作はレィディオの時間かな・・・とか
ラジオだよ‼️
こっぱずかしいよ‼️
よし!ラジオをレィディオと言っていいのは南佳孝だけにしよう!閣議決議しよう!
そんな権限ねえだろ‼️
閑話休題、前半がねえ・・・日本版はガチホラーだったんですけどねえ・・・
おフランスの方が「ナツミー」とか「チナツー」とかね・・・
そんなフランス人いねえだろ‼️日本人でカトリーヌっていねえよ!(いるかもしれん。阿部 プリンセス キャンディがいるくらいだから)
あとね我々は映画を観るために犠牲を払ってるわけです。映画代はもちろんのこと。時間もね。今回はバカ高い交通費もね。そこで・・・
吐瀉物と排泄物のネタはやめて!
こっちがゲロ吐くぞ!
お前もだよ‼️
オリジナルを知らなかったら、もっと楽しめたかなあって思いました。汚い言葉を言ってごめんなさい。
お付き合い頂きありがとうございました。
タイトルなし
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