「オリジナルの偉大さを再認識できる」キャメラを止めるな! tomatoさんの映画レビュー(感想・評価)
オリジナルの偉大さを再認識できる
フランスでのリメイク版には、どんな新機軸が加えられているのだろうかと期待して観たが、日本人プロデューサーとの絡み以外は、オリジナルをそのまま作り直しただけで、やや拍子抜けしてしまった。
それどころか、前半の「ワンカットでのゾンビ映画」は、やたらと不自然さが目について、オリジナルよりも明らかに出来が悪かった。せっかくの伏線も、あまりにもあからさまだと、逆効果になってしまうということだろう。
この映画からは、とても、オリジナルを超えようという意欲は感じられないが、それでは、なぜリメイクしたのだろう。一つ確かなのは、オリジナルには、クリエイターに、「自分も同じことをやってみたい」と思わせるような魅力があったということ。
映像作品を生み出す際の苦しみと喜びを見事に描き出した「カメラを止めるな!」という作品の偉大さを、改めて思い起こさせてくれた映画だった。
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