成れの果てのレビュー・感想・評価
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日本映画の成れの果て
成れの果てではありません。
8年前に既に成れの果てだったんだよ。
男目線な不条理劇。
舞台の上だけにしてもらいたい。映画にするような話ではない。映画にするなら、もう少し、設定を絞って起承転結をはっきりさせないと「結論」も不条理になってしまっている。
誰かに死んでもらうとかね。
日本映画は地雷だらけ。
不条理な話はさりげなく不条理が現実の中に溶け込んでいるから、不条理を感じる。この映画はほとんど不条理で時々深刻な現実をチョロチョロと出している。だから、何だコレになる。
時間の無駄だった。レビュー書くのがね。
まぁ、カインとアベルをモデルにするなら、殺人が加わらねば♥️
成ってはいけない人間たち
レイプは魂の殺人です。
被害にあった者にしか解らない心の闇を抱える。これだけはハッキリしている。
この問題を巡り様々な人間模様が描き出されるが全て想定範囲内かな‥。
心を圧し殺し生きている者は必ず何処かで爆発する。
リアリティがない
ホラー
本気度マックスのドラマ
ネガティブな部分をクローズアップしているが、本当の人間というものを描いている。
加えて時系列に巡行している点がよかった。
過去の想い出そのものを描いていないのもいい。
この物語そのものの作りは若干古さを感じたが、あえてそれを最初に出しておいてのあの工場のシーンは見事だった。
あの復讐劇は小夜の心の澱の裏返しだが、その本気度が伺える。
そして、
その事があってのさらなる大どんでん返しは凄かった。
さて、
人の心の闇というのか深さというのか、この社会、世界の底に落ちないように、皆必死になってしがみついていることがわかる。
その底にいると皆が思っているマー君
彼の高校時代の話 4日学校を休んでも誰にも気づかれない。
皆、誰が最下位なのかを競うようにして生きている。
その事を、あれは妙義山だろうか? 群馬県のどこかさびれた街を舞台に描いている。
日本社会で未だ残る風習というのか、社会の構造というのか、それをこの作品が描いているのだろう。
この日本社会の描き方に古さを感じるのは、その考え方が古いからだろうか?
でもいまだにそれが残るという事実があるのだろう。
一切笑いのないシリアスな表現は、描かれている人たちの心の闇が本当に深いことを告げているようだ。
冒頭から、何があったのかを中心に徐々に核心へと迫っていく。
それが何だったのか? 割と早々に視聴者には想像できる。
冒頭
アスミが小夜にかけた電話によって、東京にいた小夜は意を決したことがわかる。
彼氏かと思った男性がなぜ一緒に群馬まで連れてきたのか?
この伏線は見事だった。
ユミエとマー君の存在はこの狭い世界を上手く表現している。
結婚したくてもできない世界がリアルにわかる。
そして、
何故フセノが毎晩酔って帰ってくるのか?
それはあの事件の詳細を取引先や上司たちの前で話をさせるためだったという設定も、空恐ろしさを感じさせる。
罪悪感を伴う過去の話は、話すことで幾分和らげられたのだろうか?
彼のプロポーズとアスミの気持ちが最後にとてもリアルに感じた。
それほどこの街は狭く寂れているのだろう。
コロナが始まったとき、県で誰が第1号か噂が広がったことを思い出した。
まさにこの事件のことは、あのコロナ罹患第1号のように、そして語り継がれるようにこの街の話題の頂点となったのだろう。
「あの人なら取られないと思ったのに」
アスミのこの言葉はまるで番町皿屋敷のお菊のように感じた。
それを助長するかのような最後のメイクシーン まるでお岩さんだ。
フセノはあの事件を出汁に生きるしかなかった。
この街を出ることもなかった。
その事件の姉アスミとの再会と恋愛への発展は、彼にとっての罪滅ぼしの要素もあったのだろう。
妹への謝罪は、避けて通ることはできなくなった。
姉との婚約は、おそらくそのための布石だったのだろう。
自らその道を選択してきたことを、あの工場跡地で思い知ることになる。
この時の小夜とフセノの会話は本気故に解釈が難しい。
小夜は最後に「本当に許さないよ、私」とくぎを刺すように言った。
この言葉の真意がうまくつかめない。
その前にはフセノに対し「私も安心した。フセノさんに会って、この人とならいつバレるかビクビクして生きる必要ないから」と言っている。
そして復讐しようとしたことを「ごめんなさい」を連呼して謝った。
フセノも「怖かった。あんな顔してたんだオレ」と、当時のことを肌で感じる。
事件のことを知る人物に会うのが怖くて東京へ行った小夜。
逃げるように生きている自分自身といつか対峙しなければならないことを芯ではわかっていたのだろう。
それを復讐という手段で果たそうとしたが、奇しくも自分自身の中の夜叉を知ることになる。
暴力に対する暴力では何も解決しないことがわかった。
同時に、お互いがお互いの気持ちを理解したのだろう。
そしてこの場合、小夜がフセノがしたことを「許さない」ことで、フセノはこの先もその事を忘れずにいることで人間味を保つことができるということなのだろう。
そしてフセノはもうこの街ですべきことを完了させたのだろうか。
アスミに何も言わずに立ち去ることを決めたのは、何も言えないからということもあるが、彼の中ですべてが「終わった」からだろうか。
アスミへの想いは、恋ではなく罪滅ぼしだったことがはっきりしたのだろう。
アスミと一緒に住まなかったことが、やはり答えとしてはっきりわかったからだろう。
彼が出張と言って家を出た時から、もう一つ何かあると思ったが、やはりマー君が登場した。
空恐ろしい。
「成れの果て」
このタイトルが最後に傾いたのは実はアスミだったというのも面白かった。
この狭い町の底辺
決してそんな場所には落ちないと必死になって縁に掴まっている人々の姿が目に浮かぶようだ。
「私はまだマー君より全然上だから」
そう言ってメイクセットを取り出しメイクするアスミ
まさにお岩さん
この作品、ヒューマンドラマっぽく作ってあるホラーだと思った。
登場人物全員に不快感を覚えるなんて、、
萩原みのりの演技が良いということで視聴。
この子は妹役がめちゃくちゃ多いね笑
ドラマで見た時も姉の彼氏を寝取る小悪魔系だった笑
視聴してて1番最初に思ったのはお姉ちゃんイカれてるということでした。私自身妹がいるので、もし小夜たちと同じ境遇になったら妹をレイプした男なんて殺してやりたいと思うはず。例え学生時代彼氏を寝取られたとしてもね。…まぁ、それを超越するほど小夜からいろんなものを奪われてきたのかな。
全体的に気持ち悪い人物が多くて、
妹をレイプした男と結婚しようとする姉と
レイプした女の姉と結婚しようとする男。
小夜の噂話でしか地位を確立できない幼馴染と
マッチングアプリに課金するために権利書を盗もうとする友達(ここで普通に許してまだ住まわせてくれようとする姉がキモすぎた)。
最終的にはまともだと思っていた小夜すらもレイプ犯と一緒に住むとかいう意味わからんことになって胸糞。
グルーミングされてるじゃん。
まともなのは小夜の友達のエイジだけか?
(目には目を歯には歯を理論は許すものとする)
途中の小説家志望の大福娘が無神経な言動で
姉と男を振り回していたのがちょっとスカッとした。
あいつらはさすがに不幸じゃないと不平等じゃない?
小夜の気持ちになって見てました。
俳優たちの演技はとても良く、どの人物にも感情移入できない気持ち悪さが際立っていました。
ただただ胸糞悪く、視聴後も不快感が残った。
根底にある汚い感情を改めて視認した感じ。
もうしばらくこの映画は見たくないかも笑
キャスティングがいい
柊瑠美がドハマリしている。素晴らしい。というか全員ハマり役。話の内容はクソだけど。柊瑠美にはもっとこんな役をやってほしい。
竹内もいいし、エイゴもいいし、同居人もいいし、今井も大福娘も良い。
この田舎の陰鬱とした雰囲気もいい。かなり好き。
B級感を醸しつつ、ここまで見られるのは本当すごい。キャスティングが神。
結果的に1番狂ってたのは…
事件があって、ごく普通に暮らせなくなった妹とその周りの話やけど、結果的に1番狂ってしまってたのは姉ってこと?
何はともあれ、妹をレイプした人間と結婚するなんて絶対ありえへんし、男もおかしすぎる。
1番イラついたのは今井の彼女かな
アベマにて視聴
とんでもない人たち
いやぁ、グロテスク。
こんなにも自己中心的な人ばかりが出てくる映画は久しぶり。人間の持つ醜悪さを詰め込んだような90分間。
まず、妹の気持ちに配慮しない姉。気を遣っている風に見えて自分の事しか考えていない。
その彼氏も同様にこの2人は何があろうと絶対に繋がってはいけない事を分かっているはずなのに、結局は自分の幸せを求める行動になっている。
居候する友人は分かりやすくクズだし、幼馴染の電気工事屋も同じく。みんな自分の為なら他人を犠牲にしても構わないという本音が露悪的に描かれている。
セカンドレイプという概念の無い世界線なの?と疑うくらいに配慮の無い人たち。みんな幸せを求めているけれど、そうなれない原因は自分にある。利己的に生きた人間の成れの果て。
と、偉そうに書いている自分にも、同じような部分が無いかと振り返ってしまう。
こんな風になってはダメだよという反面教師ばかり。
主人公の彼女だけは幸せになってほしいなぁと願うばかり…
久々に酷い作品を見た
「レイプ加害者を被害者の姉と結婚させたろ!」ってアイデアだけで走らせた、あまりにも酷い作品だった。
登場人物、特に主要3キャラの行動はあまりに意味不明で、その行動をとった背景が何も理解できない。
脚本に書かれてるからこうしました、この映画のためにこういう行動取りました、みたいな、その行動の全てが作品のために無理やり動かされた行動であり、ヒューマンドラマなのに納得できる心情の動きや揺らぎが何も感じられない、アイデアありきでアイデアを体現するためにご都合主義の行動を取るだけの酷い作品だった。
舞台劇の映画化
脚本が良い、映画を見て気分が良くなりたい人には不向き
嫌な気分に浸りたいなら観てもいいかも
予告を見てなんだか嫌そうな作品だな、と却って興味を持ったので観てみたけれど、想像以上に嫌な作品だった。
田舎町に暮らす姉と、都会に出た妹。姉から結婚することになったと連絡があり祝福するが、その相手はかつて自分をレイプした男だった。
田舎町のことで、周囲の人間は皆そのことを知っており、かつその話で受けを取ったり盛り上がったりする醜悪な人間ばかり。妹は男と対峙し、男は姉の元を去る。かいつまむとそういうお話なんだけど、8人しかいない登場人物の誰にも感情移入ができない。そして最後に放たれるどす黒い瘴気のような感情の爆発が静止できないほどに酷い。
最初からそういう嫌な話だろうなと当たりをつけて観ているから、それはそれで見ていられるけれども、そうでなかったら相当きついのではないか。観てよかったとは思ったけれども、もう一度観たくはない。
あぶりだされてゆく。
レイプ事件の被害者、小夜。加害者、布施野。事もあろうに姉のあすみからその布施野と結婚するつもりだと連絡を受け、動揺と困惑と何もかも破壊してやりたいほどの憎しみを持って8年振りに疎遠になっていた実家へ帰省する小夜。
めちゃくちゃ狭いコミュニティの中で物語が進みます。田畑に囲まれた田舎町。あすみ一人で暮らすには広すぎる家。田舎特有の空気感が相まって更にどんよりした重たい雰囲気に包まれてゆきます。しかも不幸な事に登場人物がみんな自分勝手で胸焼けするほどタチが悪いです。事件を軽視する当事者達。面白おかしく茶化す外野。小夜の乱入でそれぞれの心の奥にある汚いものがあぶりだされてゆきます。醜悪で見るに堪えません。それなのに言葉の力が強くていつの間にか釘付けになっていました。
地味で物静かなあすみが化粧をする刹那。鏡に写し出されるその本性と向き合うのは他でもない自分自身。見事にタイトルが回収されるラストシーンは必見です。
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