「蛇足のキワミ。ムカデにしてしまった」サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時) Darkness0801さんの映画レビュー(感想・評価)
蛇足のキワミ。ムカデにしてしまった
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音楽映画と思ってワクワクしながら映画館に来た人も多いと思います。私もそうでしたが大いに肩すかしを食らいました。これは純粋なソウルフェスの記録では無く、音楽に乗せたメッセージ映画です。
Sワンダー、BBキング、マヘリア、スライ、Nシモン・・気の遠くなるような豪華メンバーが素晴らしい演奏を繰り広げます。ただし、何の遠慮も無く、演奏途中にどうでもいいようなインタビュー、解説、ニュース映像などをがこれでもかと挟み込まれます。おかげで名演はズタズタに引き裂かれます。
また演奏者そっちのけで観客を映すシーンも多過ぎです。
制作者としては黒人文化・差別の歴史的背景を織り込みたかったようですが、音楽ファンの気持ちをまったく汲んでくれません。映画館を出るとき音楽ファンはフラストレーションではらわたが煮えくりかえってること請け合いです。
おそらくこの映像の価値を1ミリも分かっていない連中が作ったんでしょう。音楽愛がない。無理矢理作らされたのかな?
素材は超一流、結果はクズです。編集をやり直して、普通のソウルフェス映画を改めて作ってください。
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