劇場公開日 2021年11月5日

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「できれば1つのストーリーに集中したほうが良いかも…。」花椒(ホアジャオ)の味 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5できれば1つのストーリーに集中したほうが良いかも…。

2021年11月7日
PCから投稿

今年168本目(合計232本目)。

ストーリーの展開としては他の方が書かれているので同じことを書いても仕方がないので省略します。
個人的には、ここの特有や予告などから、料理を描く映画かな…と思ったのですが、それは4割くらいで、他はビリヤードの話やら、なぜか中国麻雀やら(下記にて)色々登場します(舞台は香港ですが、日本と文化が似ているのか、招き猫なども出てきます。このあたりは文化の推定が効く範囲です)。なので、「料理映画かな?」と思っていくと肩透かしを食らいます(→そういう方は「劇場版 今日何食べた?」をどうぞ)。

 最初はバラバラだった残された人たちがいったんは集まり、また離れ、また集まりかける、その描写は良いな…というところです。料理映画として見ないのなら、このストーリー(家族愛を考える映画)と見るのが妥当なのだろうと思います。

一部、看板などの翻訳が足りていない部分がありますが、その部分は日本中国同じと解して構わないということで、特に「意味がわからない内容」というのはほぼほぼありませんでした(だからといって手抜きをしてよいわけではないですが…)。

舞台となっている香港は、今、リアル世界では中国と色々モメているところですが、香港は香港らしくあって欲しいし、事実上独立国となっている台湾にはちょっかいを出さないで欲しいな、というところは強く思いました。

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(減点0.3) やはり、色々なストーリーが登場しますので(とはいえ、残された火鍋店の復活、という筋で見るのが妥当)、やはりブレが生じてしまう点は減点材料にはなるのかな…と思います。ただ、この映画、最後まで見るとわかりますが、中国語のエンディングのほか、なぜか英語版のエンディングも並列して流れます。つまり、英語圏での公開も視野に入れているのではないか…と思えます。すると、日本(や、韓国)から見たそれはかなり類推が効いても、アメリカ等、文化が全く違う国では火鍋店の話ばかりしても理解不能になってしまうので、このようなストーリーにしたのでは…とも思えます。
もちろん、それ「ばかり」というのもどうかと思いますが(それだと、NHKの「今日の料理」でも見てろって話になる)、こういう事情(おそらく、海外進出が前提?)を知らないと、「軸がずれずれだなぁ」という印象は持たれるかと思います。
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(減点なし/判断不能) 作品内で、高齢者の方が集まって4人で麻雀をしているシーンがあります。この麻雀牌は中国のもののはずです(日本のそれと比べて、横に2倍、縦に3倍くらい大きい。逆に中国から日本に留学した留学生が大学生活で日本麻雀にふれるときに「なんでこんなに日本のは小さいの?」というのはよくある質問みたいです)。

 この麻雀のシーンはなぜか詳しく描かれているのですが、「ロン」の描写はいいんでしょうか…(中国麻雀では、ロンとツモを区別せず、「フー」(和)。得点授受の計算はもちろん日本と同じように違う)。また、これも明確に描かれていませんが、どうもあちらの麻雀でも清一色(らしき役)は得点が高いのか、「すごい点数を振り込んじゃったよ…」ってぼやいているシーンがあります。
ただ、麻雀のシーンはそこしか登場しない(が、なぜか妙に詳しく出てくる。ポンの宣言さえも出てくる)のが救いです(こればかりになると、今度は日本麻雀か中国麻雀を知らないと理解不能な映画になってしまう)。
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yukispica