「詰め込みすぎて薄味になってしまった感」SEOBOK ソボク バリカタさんの映画レビュー(感想・評価)
詰め込みすぎて薄味になってしまった感
設定が面白いってのと、安定クオリティを期待できる韓国映画ですから鑑賞です。
映像作品としては十分満足できます。相変わらずアクション、銃撃戦、カースタント、良いですね。ホントに安定してます。何故邦画はこんな感じにならないのだろ?アクション映画と割り切ればよいのですが、本作のテーマがかなり大きくて深い。命とは?ですから、何のために生きるのか?
そのテーマに対する一つの回答としてのクライマックスからラストがあるんですが、その回答に至る経緯があまりに安直な感じを受けました。これと、これと、こんなエピソードがあれば人心は変わるんじゃない?な感じが。結構、切羽詰まった、いわゆる命懸けの方々が多数なんですが、そこはかとなく障害ハードル低めに進んでいくんですよね。
また、お国の!って言ってる組織がようわからんのですね。なんでそんなに普通に武装できるんだろ?とか、お母さんの行動もイマイチ。そもそも、全てのスタートを教えてくれー!スタートの事実は分かってるから、経緯を教えてくれーって。
人の心情の積み重ねが薄く感じちゃうから、展開もラストも安直に感じちゃったんだと思います。
良いお話だと思うんです。ラスト近くの所長の言葉なんて寒気しましたしね。けど、僕たち人間が普通やってることだよな、、、って、どうなんだ!?って自問自答です。投げかけるテーマは意味深いです。
しかし、ちょいと残念でした。
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