「可能性に溢れたテクノの黎明期を楽しめるなら…」ショック・ドゥ・フューチャー kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
可能性に溢れたテクノの黎明期を楽しめるなら…
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80年代前半から洋楽を聴き始めて、時代を遡って聴いたりもしたのだが、テクノはあまり通ってこなかった。それでも聴いたことのあるテクノは未来の音楽だなぁという印象は持っている。
本作はテクノの黎明期と同時代に生きた女性アナが主人公。リズムマシーンを出会いテンションが上がるシーンがあったりするのだが、その感激は今ひとつ伝わらない。でも、可能性に溢れていたんだろうな。
予想はしていたことだが、話にあまり大きな動きはない。さらに、アナのクリエイターとしての姿勢に疑問を感じてしまう。留守電聞かないし、締切守らないし、唯一出来上がった曲もボーカルの女の子がメロディ作ってるし。さらには大物に酷評されて泣くぐらいショック受けておきながら、レコーディングを見学に行ったところでアーティストから励まされたら今すぐ作業したい!とか言い出すし。
でも、時代もあるが、女性アーティスト・ミュージシャンの苦労は物凄く伝わってきた。まともに相手してもらえず、外見や性的視線にさらされ、生活のために自宅でマッサージしたりして。女性の自立の話として多少の重みはあった。でも、大きな評価にはつながらないかな。
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