「病気だと認めているのに薬は…」スーパーノヴァ Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
病気だと認めているのに薬は…
不治の病を患う小説家と、彼と20年来共に暮らす最愛のパートナーのピアニストの話。
人生の後半に差し掛かり、終末期を考える様になる年配カップルに降り懸かった難題を描いた恋愛物語ですね。
愛犬ルビーちゃんを連れてキャンピングカーでサムの姉家族宅へ向うところから話が進行して行く中で、徐々に病気のことを絡ませて見せて行く展開。
重々しい空気感という作品ではないけれど、淡々としたみせ方で明るさをあまり感じられず、互いのことを思うが故の、勝手な考えで巻き起こる拗らせを解いていく様はつまらなくはないし、共感出来ない訳でもないけれど、恋愛映画として如何にも、という感じがしてあまり自分にはハマらなかった。
「不治の病」というのも、間違いではないけれどハードル上げちゃっていたかも。
それと、とりあえず、性的マイノリティーと言われる方々の行きづらさみたいなものがあるのかな〜と思っていたが、姉家族も友人達も普通に接していて、そういうメッセージ性みたいなものはなく、車中の会話でほんのちょっと述べるのみ。
個人的にはそれを全面に主張してこられるのはあまり好みじゃないので良かったけれど、それならそんな会話もいらないのにと中途半端にも感じた。
恋愛映画好きな人がみたら面白いのかもしれないけれど…。
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