劇場公開日 2022年2月4日

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「設定をうまく活かせていない気が…」ミラクルシティコザ kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0設定をうまく活かせていない気が…

2022年2月14日
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鑑賞方法:映画館

50年前に米兵相手のライブハウスで活躍していたロックバンドのボーカルだった祖父が交通事故で亡くなり、孫と(現代で)入れ替わり、孫は50年前のコザにいる祖父の体に乗り移る。入れ替わりとタイムリープが絡むという珍しい手法。
1970年のコザの雰囲気はたしかに面白い。後半思い出したのだが、当時は沖縄が日本に返還されていなかった時代。米兵に対する不満や恨みが募っていたと思うが、そのトーンは若干弱めだった気がする。だから、騒乱が起きたときに若干の違和感を覚えた。
それでもメインは当時活躍したロックバンド・IMPACTのメンバーたちだからさほど大きな問題ではない。それよりも、入れ替わりとタイムリープという発想の面白さがあまり活きていなかったことが問題。わかりづらくなっている上に、孫とじいちゃんのやりたいことがぼんやりしていた。
ばあちゃんのくだりとか、結構いい話だっただけにもったいない。沖縄好きや沖縄出身の人は楽しめると思うが、それ以外の人が楽しめるのかどうかはわからない。

kenshuchu