決戦は日曜日のレビュー・感想・評価
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前半はコメディ、後半は現実に寄せている映画
2022年は参議院があるので
政治をテーマにした映画を多く見ようかなという理由で
本作を見ました
この映画は予告編を見ると
世間知らずの二代目政治家に秘書たちが振り回される政治コメディ映画だと
思ったのですが
それは途中までで後半は
金権政治をやっている自分たちの陣営に不満をもち
それを覆すために谷村と結託して
自分たちの落選運動を行う話になっている
まとめサイトをつくられたり
わざと過激な発言をして、コアな支持者がついたり
ネットの動画のSNSでの使い方は
本当に現実でありそうだと思った
あとは、スキャンダルで与党が不利になると
偶然に北朝鮮がミサイル発射をして
うやむやなるというのも日本でありがちだなと思った
落選運動のきっかけはおそらく
前の衆議院議員である川島の父親の不祥事で
その責任をすべて秘書に押し付けることが
納得できなかったことだと思うが
そのとき責任をとる秘書は
「お世話になっていたので、覚悟はできています」
と潔い態度だった
現実でも不祥事を秘書に責任をとらせるというのはあるので
そのときも潔く受け入れるものなのだろうかと考えてしまった
選挙結果は落選運動もむなしく
当選をしてしまった
これからは政治家として変えていくということになり
そして、この映画は終わる
役者の演技は全体的にかなり良かったと思う
ただ、映画で描かれている金権政治の部分が露骨すぎるので
現実に近づけると
ちょっと、ここらへんは本当なのかなと感じてしまう
話が進むにつれて
コメディっぽさがなくなってしまうので
ちょっと、予告編のイメージでくると
消化不良に感じてしまうと思う
う〜ん
コメディーなら
コメディーに徹して欲しい感が
ありました。
予告編の方が本編より
おもしろい
宮沢りえさんは
素晴らしい、
地方議員や後援会の
おじさん達もそれっぽいし
迫力があります。
窪田さんの
なにがやりたいんだか
わからない感じもリアルといえばリアル
脚本でしょうか
落選目指してやる事が
裏目裏目に出て逆に支持率が
上がっていく展開の部分
描写が足りないというか
もっとコメディー感があっていいのでは
ないかと、期待して鑑賞しただけに
不完全燃焼です。
でも、
僕らの7日間戦争の
あの宮沢りえさんが
と思うと
感慨深いものがあります。
【現代日本の選挙システムをシニカル&アイロニカルに描いた政治コメディ。古き柵に満ちた日本の選挙システムを貴方は笑えるかな?我儘な2世議員候補を演じる宮沢りえさんの演技も面白き作品。】
ー 今作を観て、直ぐに想起した作品は「なぜ君は総理大臣になれないのか」である。
香川一区で、地盤・看板・カバン無しで苦闘する小川淳也議員の選挙活動を追った優れたドキュメンタリー作品である。ー
◆感想
・今作の(一応主人公)は、元防衛大臣も務めた父を持つ、我儘な中年女性川島有美(宮沢りえ)が、病に倒れた父の後を継いで、周囲に担がれて選挙に出るお話である。
・だが、今作の本当の主人公は、有美の秘書を務める谷村(窪田正孝)達、秘書や選挙スタッフ、そして後援会の人々である。
そして、観る側は、”こんなシステムで選挙をしている国では、駄目だ。”と気が付く仕掛けになっている。
・地盤が無いと勝てない国。地盤が有れば、能の無い二世でも当選してしまう不思議な国、日本。
川島有美の周囲には、有象無象の連中が群がって来る。
・最初は、宮沢さんの”嫌な人”を演じる演技が良くて、クスクス笑いながら見ていた。
が、この作品が良かったのは、周囲から陰で”バカ”と言われている川島有美が、自分が置かれた状況、オカシナ選挙システムに気付き、秘書の谷村も”腐った珈琲”を飲んだ時に、”腐った選挙”に対し、”落選活動”を開始していく姿を描いているからである。
- 劇中でも触れられているが、川島有美は現代日本の腐った選挙システムに対し、素人だからこそ、違和感を持ったのではないか? 実は、政治家のあるべき姿を兼ね備えているのではないか?、と思ってしまったよ。政界の常識は、世間の非常識。-
・票集めと利権で繋がっている国会議員と地方議員の互助関係の描き方も良い。
- 絶対にあるよね、あの利害関係は。どこでも。-
<結局、彼女は”落選活動”も空しく、当選してしまうのであるが、彼女の様な二世議員は現在の国会にどれくらいいるんだろうなあ、と思ってしまった作品。
衆議院議員は、現在の半分で良い。
参議院議員は、現在の1/3で良い、が持論であるが、強ち間違ってはいないのではないかな。
繰り返し書くが、現代日本の選挙システムをシニカル&アイロニカルに描いた政治コメディである。>
タイトルなし(ネタバレ)
約1年ぶり!?の窪田正孝さん主演作品。
ありがたいことに試写会が当たったのでワクワクしながら劇場へ。
予告の段階では宮沢りえさん演じる、政治に無知なお嬢様二世候補と、窪田正孝さん演じる先代からの秘書が四苦八苦しながら当選を目指すギャグ作品かなと思っていました。
ですが実際鑑賞してみると、ギャグというよりは政治にあるある?の汚職や収賄、黒い金の繋がりをシュールに描きつつ、無知であるが故に正しいことをしようとする二世候補と、それに感化されていく事なかれ主義の秘書のブラックコメディという感じの作品でした。
序盤のやりたい放題の正に”子守”のようなドタバタから、徐々に正義を目指していくという描き方が絶妙で終始ニヤニヤしながら観ていました。
上手い具合に噛み合わない周囲とのやり取りも面白かったです。
正にピッタリのキャスティングだったと思います。
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